2019年9月3日(火)
学生時代、幼稚園などにボランティアに行くと、決まって子どもたちが寄ってきてくれました。子どもたちの笑顔を何度も見るうちに、『幼稚園の先生に向いているのかな』と思うようになりました。実際に先生になると、もちろん苦労もありましたが、子どもたちの成長する姿を一番近くで見守れてとても幸せでした。また、子どもたちと信頼関係を築くことに喜びを感じました。はじめは上手くいきませんでしたが、やがて『笑顔』と『子ども目線』の2つが大切だと気がつきました。先生が笑顔だと子どもも笑顔になります。また、子ども目線で気持ちを理解してあげることは、子どもにとって嬉しく、何よりも安心します。子どもたちからたくさんの愛情をもらい、人としても成長できた4年間は、とても有意義な時間でした。
現在は今年4月1日に開校した学童保育、『Let’s Port』のチーフを務めています。初めてのことばかりで戸惑うことも多いですが、一から作り上げていく楽しさや、やりがいを感じています。また、子供たちと接する中で学ぶこともあります。例えば、私は幼稚園教諭のころから『誉めて育てる』ことを大切にしてきましたが、これは小学生が相手であっても通用する姿勢だと気づかされました。大人になった私でも誉められることが嬉しいように、どの子も誉められれば笑顔になり、やる気も出てきます。
それと同時に、厳しさも持ちながら子どもと接していこうと考えています。優しく接するだけでは、どうしても、子どもは自分のやりたいことだけをやってしまいますし、それでは私たちがお預かりしている意味がありません。やるべきことがあるときには、やらせなければいけません。そのために、その子どもの興味を探り、やる気を引き出してから、「ここまで頑張ろうね」と目標を決めて取り組ませています。このようにすると、みんな頑張ってくれます。手探りの状態ですが、このように真剣に向き合うことで、子どもにとって先生でもあり、いい意味で友だちでもあるような関係が築くことができたら、信頼関係が生まれてくるのではないかと思います。
私の話だけでなく、『Let’s Port』についてもお話ししたいと思います。まず、当社は大正13年に、そろばん塾『半田速算』としてスタートしました。その後、学習塾や英語教室の分野にも進出し、『塾Let’s』として幼児から大学受験生まで一貫教育を行う学習塾となりました。そして今年、学習塾という枠を超えて子どもだけでなく保護者の方も支えていきたい、そんな想いで、お預かりと習い事が一つになった『Let’s Port』を立ち上げました。『Let’s Port』という名前には、親子の母港でありたいという私たちの志が詰まっています。
共稼ぎが当たり前になった今、平日は学童に預け、休日である土日に習いごとを集中させるというご家庭が多いようです。しかし、休日にこそ親子の時間を大切にしてほしいと思っています。ですから、『Let’s Port』では、平日のお預かりの中で、習いごとを完結するスタイルを採っています。そろばん、速読、書写、英語、算数、国語など多様な学習プログラムを用意し、子ども一人ひとりにあった対応をしています。
また、室内のダイニングスペースは、子ども達が宿題をしたりおにぎりタイムを楽しんだりするだけでなく、お迎えにいらっしゃる保護者さんの交流の場にもなっています。そのスペースで保護者さんがリフレッシュし、明日への活力を生む場になれば嬉しいですね。
これからも、塾Let’sの『子どもの輝く未来の幸せに貢献する』という理念に沿って、子どもだけでなく、働くお母さんやご家族も、応援し続けていきたいと思います。
塾Let’s
学童保育『Let’s Port』
■ 所在地/半田市天王町1-30 トーカヒルズ内1F ■ TEL/49-0035
■ 個別相談会/随時開催
日進市まれ、半田市在住
趣味:音楽鑑賞・筋トレ
2019年8月16日(金)
食べることが大好きで、様々な料理のジャンルで修業し、10年前にラーメン店を開店しました。店の前には満開のさくらが咲き誇っていました。
お客さまとの距離感、スピード感を大切にしたくて、カウンター席(10席)のみにしました。出来上がり提供するまで3秒、出来立ての味を堪能していただけるので、料理人としても嬉しいことです。
また、僕なりのこだわりを持った店にしようと、当時ラーメン店では珍しかった自家製麺で手打ちにしました。そして化学調味料、添加物を使わず、安心をお届けしようと、素性のはっきりした食材を使っています。小麦はもっちりとした食感で、腰がある麺にぴったりの愛知県産、調味料も地元産です。手作りであることも大切にしてきました。例えば梅干しを使う限定麺のために、1年前から梅干しを漬けるとか・・。
麺は中太のストレート麵で40センチ。レンゲに乗せて食べる人が多くなりましたが、乗せにくく一生懸命食べないと食べにくい長さにしています(笑)。長い麺をすすって食べるのは、日本独特の食文化、ぜひズルズルと(笑)、すすって食べてください。ただ、お子さんは小学3年生以上の方に限ります。つけ麺はグツグツのあつあつスープを土鍋で出しますので、火傷の恐れがあることと、静かに食べていただきたいので、好奇心旺盛なお子さんには向かないと考えています。
昨年改装し、大人がデートに使える店をコンセプトにし、外観もすっきりとし、店名も小さな表札だけ。店内にはメニュー表も貼っていません。ただ券売機だけはオープン当時から設置しています。妻とスタッフと僕の3人は調理に専念していますので、途中でお金に触るのは嫌なんですね。そんな僕なりのこだわりが随所にありますが、そのこだわりを容認してくれるお客さまに来ていただきたい。TPO、気分、相手に合せて行く店を決めていると思いますが、色々な食べ物屋さんの選択肢の一つが僕の店と思っています。
僕は根っから料理を作るのが好きですね。その時その時で、楽しみながら季節感を楽しめる限定麺も提供しています。そしてSNSにアップする。それをチェックして来店してくださる。その繰り返しですが、ラーメンの食べ歩きを趣味にしている方も多く、大阪、京都などの関西方面からの来店者もいます。開店前から並んでいるお客さまもいて、多くの人たちに支えられていると感謝しています。
そんな方たちのお陰で、今年『ミシュランガイド愛知2019』』ビブグルマンの店として紹介いただきました。田舎でやっているラーメン店でも評価していただけるんだと、改めて感じました。お客さまや周りの人も喜んでくれて、褒めていただけたことで、モチベーションが上がりました。母も喜んでくれて、親孝行が出来たのかなと嬉しかったですね。
仕事は体力と精神力が勝負です。カウンター越しで作っていると、お客さまの視線を感じることがあり、それなりに緊張します。厨房は僕たちのステージです。所作を美しく、音を立てずに作業する。僕は美味しいものを食べたい時に、そんな店に行きたい。だから、そういう店にしたいと思っています。
毎日の流れの中での仕事になってしまうと、作り手もお客さまもつまらない。きちんと仕事をすることは大前提ですが、遊びの要素を取り入れながら仕事がしたいと思っています。味覚は記憶と経験値が大きく作用していると感じています。僕なりのそれらを活かして、これからも定番のラーメンを大切にしながら、新しいラーメン作りをしていこうと思っています。
■所在地/半田市出口町1-45-16 住吉ビル1F
■営業時間/11:00〜15:00 ■定休日/火・水曜日
■ビブグルマン/5,000円以下(サービス料、席料含む)で食事ができる、おすすめ店。ちなみに、「ビブ」とは、ミシュランの太っちょの マスコットキャラクター・ビバンダムの愛称。「グルマン」は、「欲張り・食いしん坊」という意味。
2019年7月26日(金)
バレエを6歳から始め、高校卒業後は講師を勤めバレエ一色の生活でした。当時、講師をしながら自分も舞台に出続け、先生からの厳しい指導と、バレエ漬けの日々に精神的に追い詰められ、自己肯定感も下がり、バレエと距離を置いていた時期もありました。でも子育てが一段落した時に『踊りたい!』という気持ちが湧き上がってきました。
10年のブランクがあったので、「バレエ」と姿勢や呼吸を意識する「ピラティス」を融合させた『バレティス®︎』なら踊れそうと、講師の資格を取得しバレティス®︎の教室を開きました。そんな中で生徒さん達から『バレエを教えて!」という声が上がり、M(マインド)&B(ボディ)studioとして今年の2月から本格的に開講しました。解剖学に基づいたバレティス®︎と出会い、上達するにはどこの筋肉を鍛えれば良いかということが明確になってきました。そして「指導したい!」という気持ちも高まり、その出会いは私の未来も切り拓いてくれました。
今はバレエが好きだからだけではなく、フィギアスケートやチアダンスをやりたいお子さん、美しい所作を学びたい大人の方(3・4歳から70代まで)それぞれの目的でレッスンしています。動きは全てバレエが基本となるので、努力して長く続けていただけたらと思っています。継続はどんなことにも大切な要素ですが、少しでもそのお手伝いが出来たらと、レッスン料金を抑えています。生計のことを考えずに運営できるのも、主人の応援があるからこそです。スタジオを開く時に快く背中を押してくれ、経営についてアドアイスしてくれる主人には感謝です。そしてもう一人の強力な応援団は母です。私がバレエを始めた頃からバレエについての勉強をし、バレエ熱は私以上です(笑)。お子さんのレッスンはお母さん方の見学OKなので、母も時々顔を出し、「こうした方がいいんじゃあないの?」などなどのアドバイスが飛んできます(笑)。私と素人の母の見方は違うこともあるので、お陰で私の視野も広くなったような気がしています。
何かに夢中になり、頑張り続けることはとても素晴らしいことです。もう一生バレエとは関わらない、と本気で思っていた時期もありましたが、振り返ってみれば貴重な経験し、多くのことを学びました。上下関係がとても厳しい世界の中で、徹底的に礼儀作法を叩き込まれました。少々のことではへこたれないメンタルも養われたような気がしています。今ではそれが私の強みとなっています。でも、ただどっぷり浸かるのではなくて、バレエは殆ど恋物語を踊るので、恋もしなくてはいけないですね(笑)。私はマインド=表現力と捉え、心の成長が感動を与えると考えています。生徒さんたちも将来は色々な世界で生きていくことでしょうが、感動を与える人間になっていただきたいと思っています。
一度離れたことによって、外からバレエを見えるようになりました。踊る立場から人の踊りを見る機会も生まれ、バレエの素晴らしさが分かり、初めて本心からバレエが好きになりました。今だからこそ、生徒さんたちにもバレエの素晴らしさ、楽しさを伝えるレッスンが出来ると思っています。好きになれば、日々のレッスンにも熱が入り、上達への近道になります。私自身、肯定感の低さから挫折感を味わいましたが、良いところを引き出し指導することで、向上心も育ってくると思っています。バレエ講師として、技術面だけでなく、人としてステキな人間になるようお手伝いすることも大切なことと考えています。
さあ、今日も楽しくレッスンをしましょう!
■所在地/半田市東郷町3-39-1 (東郷ビル ecbo)
■大人美容バレエ、こどもバレエ、バレティス®︎
■TEL/56-9193(電話予約開始:9:30〜) 随時体験できます
■略歴/1999年〜2008年 第4回青少年のためのバレエコンクール 決選進出。2000年 第10回全国洋舞コンクールinNagoya 入選。第13回こうべ洋舞コンクール 決選進出。第6回バレエコンペティション21決選進出。第12回バレエコンペティション21シニ ア 決選進出など、コンクール多数出場。2018 バレティス®︎トレーナー資格取得。M&B studio設立
2019年6月13日(木)
――恵子 明石家さんまさんのように歯を出して、笑っていられるような居心地の良いお店にしたいと昨年10月にオープンしました。長年、会社に勤め、飲食業に携わるのは初めてなので、不安の中でのスタートでした。調理は娘、私はおもてなし担当です。孫もアルバイトに来ることもあり、女性三世代での営業日もあります。
――小百合 最初の頃はお酒の作り方(焼酎と水との配分等)も分からず、お客さまに「薄かったら言ってくださいね」とお聞きし(笑)、テンヤワンヤでした。その素人さが良いと言ってくださったのですが、冷や汗ものでした。母は天然のマイペースですから(笑)、おもてなし上手ですね。
――恵子 ここは元々居酒屋さんで、そこに私たちが開店しました。今では前店の居酒屋大ちゃん時代の常連さんもこのお店に戻って来てくださって、とても嬉しく思っています。知多半田駅から西へ徒歩5分という利便性もあってか、『食べログ』などを見られた方が来店してくださるのも、有り難いことです。夜のお店を外から見ると真っ暗に見えるらしく、お休みと勘違いされる方もいらっしゃいます。定休日以外は営業していますので、気楽にいらしてくださいね。娘と私の年齢に近い、30代から60代くらいまでのお客さまが多く、女性でお一人という方もいらっしゃいます。どんな話でもどちらかが対応出来るので、会話も途切れることがなく、いつもお店は賑やかです。
――小百合 店内にドーンとある、コの字形の掘りごたつのカウンターのお陰かしらと感じています。程よい距離のカウンター越しから、お客さま同士が会話されています。お一人で不安そうに入ってこられる方も、お帰りの時はどなたかと仲良くなっていますね。単身赴任の方が、夕食のために利用されることもあります。帰りに「翌朝のおにぎり作ってね」というリクエストにもお応えしています。また、「こんなもの食べたい」と言うご要望に応え、材料があれば作り、好評であれば1週間後にはメニューになっています(笑)。働いていた母に変わって、小学生のころからお料理を作り、今も休日にはキッチンでお店のメニューを試作しています。得意料理は洋食・中華ですね。お勧めは目の前で揚げる串揚げと生ハムです。
――恵子 親子ということで遠慮がなく、オーダーを聞き忘れたときは娘から「ちゃんとしてね」と叱られています(笑)。それを見ていたお客さまから「仲良くやってね」となだめられたり、私たちもお客さまとの会話を楽しんでいます。私はオカンとかママとか恵ちゃんなどと呼ばれ、人生相談や恋愛相談を受けることもあります。それもまた嬉しいことですね。
お店をやろうと考えだしてから開店まで3ヵ月。慌ただしく開店し、今までとは全く異なった生活をしていますが、今は第2の青春のような、楽しく充実した毎日を過ごしています。
――小百合 母がお店をやるから手伝おうかなという気持ちで関わったのですが、お客さまたちから学ぶことが多くて勉強の日々です。バラエティに富んだお客さまから、色々な意見や考え方を伺って、視野が広くなったように感じています。生涯現役でこのお店で働くことが、健康の秘訣、幸せだねと母と話しているんですよ。
皆さん、私たちのお店に、ぜひお越しくださいね。
2019年5月24日(金)
葬儀花を主軸としている当社を取り巻く環境も、近年激変しています。将来いかに展開するか?そんな時に先輩経営者の言葉『変わろうと思っていても、変われない人もいる』を思い出します。頭の中では、今のままではいけないとは解っていても、行動に移せないことはあります。当店は『笑顔をつなぐ花贈り』」をキャッチフレーズにし、ギフト花を求められるお客さまが増えつつあります。そういう風に、自分が目指す方向に向けて少しずつ変わりつつあることは幸せと実感しています。
中学校時代から家業を手伝い、継ぐことは当たり前と考えていました。絵を描くのが好きで、美大を目指そうとも考えたこともありましたが、父親とは違った新しいカタチの花屋になろうと、4代目を継ぐために名古屋フラワー専門学院に入学しました。卒業後は非現実的な世界を見たくて、東京の広尾と神楽坂で修業しました。今では想像できないでしょうが、当時の僕は『ザ・若者』という感じで(笑)、オシャレで個性的なショップオーナーから鮮烈な刺激をもらい、飛び回っていました。東京に止まることも考えましたが、地元で自分の力を発揮しようと帰郷しました。今まで好き勝手なことをやらせてもらった家族への感謝と、家族愛が帰ってこようと決心した決め手になりましたね。
地域性のギャップに苦しみ悩み、30歳を過ぎたころから少しずつこの世界が見えてきたように感じています。今まで受け継がれてきたものに、新しく自分らしさをプラスすることの重要性。店づくりにも言えることですが、こっちのいい所、あっちのいい所をバランス良く取り入れるのではなく、全ての世界観を突き詰めること。そしてお客さまのニーズを第一に考えて、『HANAFUKUらしい』商品フラワーギフトを提供することが大切と考えています。お陰さまで『HANAFUKUさんで頼めば間違ないね』という声をいただけるようになってきたことは嬉しく、毎日の励みにもなっています。
花業界の役員をやらせていただいている関係で、伊勢志摩サミットなど多くの貴重な場面で花に携わる機会をいただいてきました。また当社業務の一例を紹介すると、知多半島はおろか世界的な企業の本社ロビーへの生花活け込みや、航空会社の賀正花設置の他、当社独自のお墓参り代行サービスなどを多く受注しております。また、所属している商工会議所青年部の愛知県YEGDAY会場(2017年)など様々なご縁をいただきました。4月19日からは、『DO LIVING ISSEIDO』内に店舗を移転しました。令和元年に相応しいさらなる店づくり、サービスに努めたいと思います。
店頭に花を並べておけば売れる時代ではありません。販売チャンネルも多様化している今、専門店の強みを活かしながら勝負したいと考えています。(自負ですが)知多半島一番の花の取扱量、スタッフ人数・車両台数の多さでフットワークが軽く、冠婚葬祭で培ってきたノウハウ。これらの強みが、『変わっていくことが出来た』要因なのかもしれません。
もりした・たつお氏
■所在地/半田市北二ツ坂町1-10-10 DO LIVING ISSEIDO 半田本店内
■営業時間/9:00〜19:00
■定休日/月曜日(祝日の場合は営業)
■TEL/23-2972
■名古屋生花小売商業協同組合理事知多東支部長、当所青年部会員