2019年1月28日(月)
――着物、とてもステキにお召しになっていますね。
ほぼ毎日着付けをし着物に触れていますので、苦なく着れるようになりました。和裁をしていた祖母お手製の晴れ着で、七五三や乙川まつりに出かけ、着物は好きでしたが、小学3年生で祖母が亡くなってからは、着物とのご縁はありません。その後、成人式の着物を山本くんのお家「山本屋」さんで買い求め、着付けをしていただきました。
―― 山本くんですか?
主人とは小学校から大学まで同じ学校でしたが、記憶にあるのは高校2年生からです。自然にお付き合いが始まりましたが、お商売屋さんのお嫁さんは大変と、結婚はしないと思っていました(笑)。教員を目指して大学に入ったのですが、器用でないので、教育実習で教師は無理かなと感じ、大手スーパーに入社し社長室勤務となりました。3年半お勤めし、腐れ縁で(笑)結婚しました。
――お商売屋さんへ嫁がれてどうでしたか。
何も分からない、出来ないので教えていただこうと嫁ぎました。最初はお店番程度のお手伝いで、学ぶことばかりでした。当時は洋品をメインで扱い、宝石や布団販売などの催事を年数回やっていましたが、20年前から振り袖に力を入れ、数年後にレンタルも始めました。その頃に4番目の子どもが小学校に入学し、営業も担当し始めました。催事のご案内やお誘いをしているのですが、人見知りの私は、今も新しいお客さまのお宅に訪問するのは苦手ですね。仕事は楽しくて、若い女の子相手の振袖に関わり、いつまでも精神年齢を若く保つことが出来ます(笑)。
―― 若さをいただいている(笑)!?
そうですね(笑)。若い子たちの関心事や言葉を覚えようと、テレビやケータイニュースから情報を得ています。
これから成人式で忙しくなりますが、お嬢さまにとっては一生一度の大切な日、心を込めてお手伝いしたいと思っています。お客さまの笑顔を見せていただくのが一番のやりがいであり、嬉しいことです。
―― 振袖は一世代前と比べますと、随分お買い求め易い価格ですね。
価格を抑え、便利なフルセットになっていますね。当店は常時300枚の振袖を用意し、ご購入の方には、何回でも何年後でも着付けをサービスさせていただいています。また、レンタルのお客さまの(レンタル期間/成人式の1ヶ月前から翌日まで)前撮り写真にも対応し、スタジオも併設しています。最近は『ママ振り』、お母さまの振袖で参加される方もいらっしゃいます。小物でコーディネートして、ステキに着こなすことも出来ます。ぜひ、ご相談ください。
―― 着物は日本人の誇る民族衣装だと思いますが、あまり見かけないですね。
日本人ほど民族衣装を着ない国民はいないと思い、残念に思っています。少しでも着物の良さを知っていただきたくて、年に数回『お着物を着て、みんなで遊びにいきましょう』と、着物でランチ、初詣ツアーなどを企画しています。昨年6月に復元された名古屋城の本丸御殿、夏には浴衣で香嵐渓に行ってきました。どこに行っても「ステキですね」「キレイですね」「お写真を一緒に撮ってもいいですか」というようなお言葉をいただき、お姫さま扱いです(笑)。参加された皆さんにも、とても楽しんでいただいています。一度着物でお出かけになると、お召しになる機会は増えていくと思います。ぜひ、お出かけくださいね。
私が若いころは着物は憧れでしたが、今は身近なもので大好きになりました。皆さんも気楽に着ていただけたらと願っています。今は着物でご一緒される方は、着物が好きで、お時間に余裕のある方が多いと思いますが、お仕事をしていらっしゃる方や学生さんも、着物を一緒に着て遊びに行けるようになったらと思っています。それくらい、着物が身近になったら嬉しく、それが私の夢です。
2018年12月10日(月)
――四辻 当支社はリテール営業部門で、特定地域(主に知多半島一円)の保険代理店さんを担当し、私たちは通勤圏内の転勤可能な、地域社員枠の営業担当者として採用されました。私は入社して3年目、年々仕事の幅も広がり、責任も重くなってきましたが、やる気も上昇中です(笑)。
――山田 憧れの先輩の多くが保険会社に入社し、イキイキと働く姿に触発されて入りました。1年目は事務職で仕事を覚え、2年目から営業活動をしますので、営業経験はまだ半年です。名古屋生まれのため、方言が分からず、言葉のニュアンスの違いに戸惑ったりしました。口下手な私は毎日勉強中です。
――横山 知多半島で生まれ育ったので、地域に貢献できる仕事に就きたいと、今年の4月に入社しました。長いお付き合いの代理店さんは、電話の声だけで『新入社員』と分かるようで、頼ってもらえず悔しい思いをしました。今では積極的に「私でもご相談に乗れます」とアピールしています(笑)。一つでも新しいことを覚え、質問にお答えしたいと努力をしていますが、知識の薄さは日々感じています。的確な回答ができた時、我ながら少し成長したかしらと、やりがいを感じています。あと半年で営業に出ますが、不安を感じる時もあります。
――山田 その気持ちはよく分かります。学生時代は人前で話す機会もなかったので、私も最初は不安ばかりでした。周りの先輩方が親切に教えてくださるので、何とか乗り切ってきました。でも業界的には、若くて女性というだけで、頼りにされない傾向はまだあるように感じています。
――四辻 新人時代には、私もそういう経験をしました。反面、女性特有のきめ細やかな対応が評価されたこともありました。女性の代理店さんですと、男性には話せないことも話してくださったり、女性ならではの特質が求められていると感じたこともあります。でも、形のない商品を扱うこの仕事は、男性女性を問わず代理店さんとの信頼関係が大切で、最終的には、人と人との関わりが重要になってくるのではないかと思っています。
――山田 短い経験からもそれを実感していますが、そんな時心がけることとかありますか?
――四辻 私たちが関わる代理店さんやお客さまには様々な考え方や性格があり、年齢層も幅があります。その方たち一人ひとりにあった、気持ちのいい対応が必要と考えています。時には個人的な悩みをお聞きしたり、ご趣味の話を伺ったり、そんなことも大切でしょうね。
――山田 とっても奥が深いですね。そういうお話を聞くと、ますますやりがいを感じます。女性ならではと言えば、結婚も女性にとっては大きな課題です。今はそんな余裕はありませんが、もし私が結婚することがあっても、社会と関わっていたいと、弊社を志望しましたので、この仕事を続けます。
――横山 私もそうです。結婚後も男性と平等に働ける環境が整っている企業ということで入社しました。実際、育児休暇後に復帰している先輩方も多いので心強く思っています。
――四辻 出産や育児で職場から離れるとなると、疎外感や知識の陳腐化が心配ですが、その間も定期的に職場とコミュニケーションが取れたり、自宅で学べる教育システムがあったりと、弊社には職場復帰支援制度が整っているようです。だから安心して結婚、子育てができます。ライフイベントが多い女性でも管理職を目指せる会社なので、そういう立場になっても対応できるように日々、成長していかなくてはと思っています。
――山田 私も期待に応えられるように、学ぶべきことを、一つひとつしっかりと身に付けていこうと考えています。
――横山 そんな機会を与えてもいいなと思われるような人になりたいですね。今は目先のことで精一杯ですが、いつかその日が来たら嬉しいですね。
2018年11月16日(金)
――9月13日オープン、おめでとうございます。
お客さま、スタッフが『しあわせ』になれることを願っての店名です。今までの経験を活かしての店舗づくりで、「この店は大丈夫、イケル!」と自信があります(笑)。自分のことはネガティブに思考しがちですが、仕事に関してはポジティブに考えることが出来るんですね。今後は白髪染め・前髪カット専門店のニーズは、増えてくると感じています。特徴は低価格!きれい!スピーディ!親切・丁寧!で、必ずお客さまのご要望にお応え出来ると思っています。
――色々な経験をされてきたのですね。
いつも主人と考えながら事業展開をしてきて、この店で5店舗目になります。30年くらい前に料理店をやっていた主人から、これからは攻めの時代と、アイスクリームとクレープ販売をする、ケータリングカーを勧められました。アイスクリームブームが到来し、ケータリングカーもまだ珍しかった時代でした。半田の自宅から通った、鈴鹿サーキットでの仕事は、楽しい思い出ばかりです。
――女性起業家としてのスタートですね。
そんなこともありませんが、当時、女性はあまりいませんでしたね。通勤時間が長く辛くなり事務職に転職しましたが、みんなに喜んでいただける仕事がしたいと、ずっと考えていました。その頃、私自身も毛染めをしていて、低価格で提供できれば喜んでいただけると、高齢者の方々を対象に病院や介護施設、自宅などに伺う出張美容の仕事を始めました。8年前にスタッフ2名からスタートし、今は13名で知多半島全域、三河、名古屋南部に伺っています。私は営業を担当し、弱気になった時もスタッフに支えられ奮起してきました。スタッフあっての私と実感しています。この店もスタッフの「もっと働きたい」という声からでした。じゃあ、前々からやってみたかったカラーの店を、スタッフも揃った今なら出来るんじゃないかなと、オープンしました。
――想いや夢が詰まった店ですね。
スタッフとカラーと前髪を切ってくれるお店があったら嬉しいね、という話しから店のコンセプトを考え始めました。髪について色々な悩みがあったり、自分にどんな色が似合うのか、分からないこともあるかと思います。そんな悩みにお答えしたり、アドバイスをするカウンセリングの時間も大切にし、アレルギーで悩んでいらっしゃる方にも対応しています。全てセルフブローとなっており、今まで自分たちが困ったこと、こんな店があったらいいね、という想いをカタチにした、アットホームな店にしました。
――福祉分野にも特化した店づくりですね。
出張美容のスタッフから「利用者さんから、気分転換になるから美容院に行きたい」という要望もあると聞いています。それなら車椅子対応のお店にしようと。例えばカットするお母様に付き添って、娘さんが隣の席でカラーをする。そんな場面を想定し、障がい者・高齢者(70歳以上)カットのメニューも用意しています。
――現在、精力的に2事業所を運営されていますが、秘訣は?
趣味はゴルフと登山で、体力には自信があります。行動的で忍耐強いのが私の長所と主人から言われていますが、そんなことが経営に活かされているのではないでしょうか?私は美容師の資格を持っていないので、仕事はスタッフがやりがいを感じ、楽しく働くことが出来る職場環境づくりと思い、店をスタッフに任せていることが多いですね。話すことが苦手なので、「こうしてもらえると有り難い」というお願いをしていますが、スタッフは私の意を汲んで先回りをして取り組んでくれています。本当に感謝しています。今は試行錯誤しながらの店舗展開ですが、皆さんにしあわせをお届けできたら嬉しいですね。
2018年10月17日(水)
――もちろん、大の犬好きですよね。
アトピー症状が落ち着いた中学1年生の時に柴犬を飼ってから、わんちゃんにハマっています。今も朝から夜までわんちゃんに接し、同業者の女子会でも犬の話ばかり。こんな毎日ですが、犬との関わりが苦になることはありません。独立して13年になり、自分の好きなようにお店を運営でき、好きなわんちゃんと携わり有意義な日々です。
――元々、トリマー志望でしたか?
柴犬とドックショーに出たりしている内に、犬に携わる仕事がしたいと、その関係の雑誌を読みあさっていました。ある時の表紙が、アメリカで活躍されている日本人とプードルでした。そのプードルのカットが神業的に見えて、衝撃を受けました。その時にトリマーという仕事を知り、高校卒業後は迷わずトリマー育成の専門学校に進み、わんちゃんを洗い、トリミングする2年間でした。卒業後はペットショップに勤めました。
――夢の実現、ワクワクのスタートですね。
トリマーとして入社したのに、子犬の世話や接客、物販と覚えることばかりで苦労しました。22歳で店長になった頃にペットブームが到来し、目前の仕事をこなすことで精一杯の毎日でした。2004年にアメリカで、グルーミングショップ経営の日本人の方がインターネット上で「研修にきませんか?」と呼びかけていたんですね。その頃、現状から脱出できない自分に戸惑っていたので、最新の技術を学びたいと、ビビッと来て(笑)、渡米しました。それが大きな転機となり、初めて独立を考え始めました。
――ペット先進国、アメリカでの研修は?
目から鱗がボロボロ落ちた(笑)2週間でした。お客さまにご来店いただけるかと不安を抱えた開店でしたが、今では多くの方々に支えられ、1日5・6頭のトリミングをしています。アメリカは合理性を優先することが多いのですが、学んだ技術や考え方を日本人に合うようアレンジしていますので、抵抗なくお客さまに受け入れていただいています。トリミング方法も犬種によって異なり、流行がありますので、あちこちのセミナーに参加しています。また、仕事終了後の有志との自主練習は、とても大切な時間です。
――わんちゃんの流行もありますね。
日本では今、プードルが人気で、丸くフサフサにトリミングし、可愛さを追求される方が多いんですね。でも、可愛さ=わんちゃんが生活しやすいのではなく、顔もっこりでは耳が塞がれたり、口が汚れやすくなり健康まで損ねてしまいます。当サロンは『大切なわんちゃんの為の優しいトリミング』をコンセプトに、健康のために低刺激のシャンプーを使い、販売しているおやつもほぼ無添加です。オーラルケア(歯磨き指導)や、高濃度炭酸泉オプションコースも設けています。
お客さまの言われた通りにトリミングしていた時期もありますが、今は学んできたことをお客さまにもお伝えし、わんちゃんのために、最善なトリミングを心がけています。「ここでは色んなことを教えてもらえる」という声をいただくことは嬉しいですね。
――看板犬は2頭のテリアですか?
私の練習のお役も兼ねてもらっています。テリア犬種はプラッキングが必要なので、その技術を浜松に住む先生から5年くらい前から学んでいます。HPを見た遠方(岐阜県や三重県等)からのお客さまも来店され、1日の予約がテリア犬だけの日もあります。
仕事で犬と接することも楽しいのですが、トリミングコンテストやドックショーなどの競技大会に出場するのも、また楽しいものです。色々な人と知り合い、色々な情報をいただく場でもあり、自分の成長のためにも大切な場と実感し、可能な限り出場しています。ペットカットには正解はありませんが、可愛くて健康、それが『大切なわんちゃんの為の優しいトリミング』と思っています。
2018年9月25日(火)
――7月にリニューアルオープンした知多半島道路のパーキングエリア(PA)の、貴社のアイスクリーム、好評のようですね。
阿久比PAでは笠原将弘シェフとコラボした6種類のアイスクリーム、大府PAでは辻口博啓シェフとのコラボ商品『甘酒のモナカジェラート』を販売しています。商品開発者として関わらせていただき、とても貴重な経験でした。
――先ずは、ゴールを迎えたのですね。
代表の父からは商品の完成ではなく、お客さまから安定したリピートがあることがゴールだと言われ、身の引き締まる毎日を過ごしています。今は仕事にのめり込んでいますが、保育士になるのが目標でした。そのため、中学時代に熱中していた陸上競技(県大会出場)も止め、保育課のある高校・大学に進みました。でもカラダを動かしたくて、高校ではダンス部に所属しました。学校からはポップな部活は歓迎されていなくて、身だしなみを整えたり勉学に励んだりして、高校3年生の時にやっと公式大会の出場を認めていただきました。大学ではダンス部を創設しましたが、その経験から日々頑張ればいつかは結果が出る、地道にやっていく大切さを学びました。
――卒業後は、保育士さんとして働かれたのですか?
東海市の保育園に勤務しました。高校時代に、私が本当にやりたいことは子育て支援だと気づきましたが、そのためにも保育士の経験は必要だと考えていました。公務員として子どもとの関わりが多く、その機会もなく、悩んでいた3年ほど前に、父からそろそろ会社に来ないかと声がかかりました。33年前の創業以来、女性の働きやすい職場づくりを目指して来た会社なので、私の想いがつながるかもしれないと、入社することにしました。先ずは現場を見たいと、東京駅内等で全国のスイーツを販売する仕事に就き、その後入社しました。6年前くらいから、個人のお客さまに向けて直売所で販売を始めていたので、その販売をお手伝いすることになりました。
――始めの一歩ですね。
忙しい毎日でしたが、翌年私が販売を任せられ、facebookやインスタグラムを始めました。次第にプライベート商品の重要性や、パイロットショップとしての直売所の役割を実感しました。そして『ものづくり補助金』を利用して作った『Heart&Heart』(ハートバー)専用移動販売トレーラーでの販売、商品紹介の担当もしています。ホームページを見られた北海道のレストランや、ハートの絵馬が人気の犬山の昭和横町から声がかかり、今そこで販売していただいています。色々なお客さまから、商品開発の依頼もあり、とてもやりがいを感じています。
――青年部メンバーとしてご活躍ですね。
昨年末に入会しました。メンバーの方々が人知れぬ仕事をしたり、弱音を吐かない姿を拝見して、その姿が父に重なり、両親に感謝の気持ちでイッパイになりました。同時に今も父に守られながら、仕事をしていることを実感しました。でも時々、2人の姉たちのように、普通の親子関係の方がいいのかなと思うことがあります。
――普通の親子関係ですか?
元々父とは仲が良くって、何でも話し合ってきましたが、今は部下なので一般的な親子とは異なる関わり方をしていると思うんですね。この仕事をしていなかったら、可愛い娘でいられるのに(笑)、と考えることもあります。仕事が忙しくなりお友だちとも疎遠になったり、そうだからこそ、深く結びついたお友だちもいますが、前を向いていつも何かに挑戦していれば、輝いていられると信じています。子育て支援の夢は心の片隅にあり、これからこのまま仕事を続けるか、他の仕事をするのかは思案中ですが、何かの形で経営者になっていると思っています。そんな未来にワクワクしながら、今を楽しんでいます。