半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
はんだの元気印企業

半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
はんだの元気印企業

湯のぬくもりが、肌を潤し心を癒す。美味しい料理で至福のひと時を。

2022年10月27日(木)

株式会社まるはごんぎつねの湯

 創業昭和25年、名物ジャンボエビフライをはじめ、地元の獲れたて魚介類などの食事が楽しめる“まるは食堂 ”を営んでいる(株)まるはが、半田市平和町にある「ごんぎつねの湯」を事業継承したのは令和3年6月のことだった。
「ごんぎつねの湯」前オーナーと同社坂野社長が10年以上前から付き合いがあり、後継者を探していた前オーナーから声をかけられたことがきっかけとなった。温泉の泉質が同社本店のうめの湯と同類泉質であることなど、様々な縁から事業継承に至った。
「ごんぎつねの湯」は平成9年に開店、源泉掛け流し露天風呂がある県内有数の高温天然温泉だ。継承後は、これまでのいいところは残しつつ、時代に合わせた形で常にアップデートを考えている。そのひとつが食堂のリニューアルだった。今年4月27日に食事処を“まるは食堂”としてリニューアルオープンしており、温泉とまるは食堂名物の食事が一緒に楽しめる。特製出汁のごんぎつねうどんなど、ほかの店舗では味わえない、まるはごんぎつねの湯オリジナルメニューも多数用意されている。温泉で心と体がリラックスしたあとは、ぜひ食堂でおなかも満たしてほしい。
他にも、夏期には時間限定で温泉の内風呂を巨大水風呂に変身させるなど、新しい企画にも挑戦。実は企画段階での社内反応はイマイチだったそうだが、いざやってみると多くのお客様にご利用いただき大好評だった。今後は、日帰り温泉バス送迎プランや、団体宴会等も猛威を振るうコロナと闘いながら、積極的に打ち出していきたいと支配人の中村氏は語った。
今回お話しを伺った支配人の中村氏は、生まれは名古屋市だが、両親は知多半島の出身という事もあり幼少の頃より知多半島各所にはゆかりがあった。支配人の任に就いた今となってはとても縁を感じている。お客様の目に見えない、聞こえないご要望を汲み取り、表現したり形にしたりすることを大切にしながら、何事も経営理念からブレずに取り組むことも気を付けている。スタッフもプライベートが充実できるよう、仕事とメリハリのある環境づくりを心掛けている。中村氏自身もプライベートは家で過ごすよりも、事前に何をするか、何処に行くか、どう過ごすか決めるのが好きで、美味しい食べ物や綺麗な景色を見たり、温泉巡りやBBQをしたりなど、とてもアクティブだ。一人で楽しむよりも家族や友人と一緒に楽しんでいる時が一番嬉しいとのこと。そういった性格もあり、些細な事から大掛かりな事案まで、仲間と一緒になって進めて行くときに<楽しい>を追求し、時にはつらい時も最後は笑顔で終われる瞬間を目指して取り組んでいる。仲間と共に創りあげていく様々なサービスに対し、お客様や関わる全ての方々が目の前で喜んでいる姿を見たり、時には言葉で返ってくる瞬間にとても喜びを感じる、と話された。
 来春には、露天風呂やサウナを始めとした温泉の修繕と大規模な改装を行う予定だ。他にも BBQ場を新設し、より幅広い世代にご利用頂けるよう施設展開を構想中。地元のお客様を中心に知多半島へ観光のお客様にも喜んで頂けるお店作りを常に目指している。これからの展開にもまだまだ目が離せない。日々の疲れを癒すだけでなく、休日の楽しみとしても、ぜひ「まるはごんぎつねの湯」を訪れてほしい。(取材:濱島千尋)



人命を守り生きつなげる防災、楽しい防災を考える

2022年9月28日(水)

笠井防災教育考究社

9月1日は防災の日として制定されている。これは1923年に発生した関東大震災に由来しており、この日には毎年、各地で防災訓練や避難訓練が行われている。当所の会員事業所にも人命を守る防災のスペシャリストがいることをご存知だろうか。
『笠井防災教育考究社』代表の笠井貴洋さんは、専門学校卒業後、民間企業で複数の職を経験した後に自衛隊に入隊。高校生の時に所属していた銃剣道部(※)の練習や遠征などの際に、自衛隊員との交流があったことがキッカケだったという。退任後の現在でも、即応予備自衛官として年間30日程度の訓練にも従事しており、自衛隊時代からのキャリアは20年以上に亘る。
 令和3年に開業してからは、自衛隊での経験を基にした講演において、災害発生時の避難所生活でもストレスが少なく過ごせるような、人と人とのコミュニケーションの大切さなどを伝えている。また、個人や自治会関係からの依頼で行う機会が多い防災講座では、行政団体が公表しているハザードマップを用いて、自身の生活圏内に存在する危険箇所を知るグループワークなどを行っている。この講座では更に、笠井さん自身が実際に購入・試用した中で、使い方が分かりやすく手頃な価格で買えるオススメ防災グッズも紹介してもらえるそう。一律に与えられる物ではなく、自分の年齢や生活様式に合ったグッズを自身で選択して揃えることで、使用方法の理解度や意識も高まるという。
 笠井さんは「楽しい防災」を念頭に活動されており、近年ブームになっており自身の趣味でもあるキャンプなどを入口に、個々人の防災意識を高めることにも注力されている。その中でも、自分で揃えた防災グッズで実際にキャンプをしてみて、不便に感じたり足りなかった物を補う「避難生活体験」は非常に有効であるそう。このような活動を行うのには、避難するという行動へのハードルを少しでも下げてほしいという想いがある。「特に、災害時に前線で働かなくてはならない人(医療関係者や行政職員、企業の担当者など)や、その家族に最も深い知識を持ってほしい。有事の際の心の安定には、家族が安全だと思える気持ちが一番大事。非常時の連絡手段や避難場所の確認などをしっかり家族で話し合うことで、自分だけではなく周りの大切な人の安心につながるということを知ってほしい」と笠井さんは話す。
 現在は当所青年部にも入会するなど活動の幅を徐々に広げており、今後は企業向けにも、BCP策定の前段階として、社員だけでなくその家族も受けられるようなバーベキューをしながらの勉強企画や、企業主催で地域住民も参加できる防災イベントなどの開催にも取り組んでいきたい構想がある。備蓄米の袋の置き方ひとつにも自衛隊式があるそうで、笠井さんは他ではやっていない防災だが絶対に必要な防災を教えてくれる。企業が防災を考える上での理想は、顧問弁護士のような形で企業にも専属で危機管理アドバイザーや防災士がいることだという。
 防災というと、誰もが必要性は感じているが疎かになりがちな分野でもある。「普段のスーパーでの買い物でも『これは防災食に使えそう』など日常的に考えてほしい。備えなので結果が出づらいのが防災だが、同時に必ず身に付く保険でもある。多くの人に今までの防災のイメージを変えてほしい」と話す笠井さん。第一に人の命を守り、そして助かった命を生きつなげる術を持つ彼だからこそ、“ 受け取るだけの防災” ではなく“ 深く考える防災”の重要性を伝えられるのだと感じた。            (取材:齋田哲資)


※自衛隊でも体育の一部として採用されている、剣道のような防具を 身に付けて竹刀の代わりに木銃を用いて相手と突き合う競技


【住所】半田市花園町  【代表】笠井貴洋
【TEL】090-9183-7954



美 BODYを目指しませんか!

2022年8月10日(水)

MELILA THE BEAUTY 

 JR半田駅から徒歩5分圏内。新川通りに立つマンション1階にある「MELILA THE BEAUTY」。屋号であるMELILA(メリラ)はラテン語で改善という意味を示す“MELIUS(メリウス)”と、Beauty/Prideと言った意味の花言葉を持ち、小さい花が重なって咲く“Lilac(ライラック)”を掛け合わせた造語である。「当店のお手入れで本来の美しさを掴み、多くの女性に輝いていただきたい」という想いを込め、代表の江口彩矢佳氏が名付けたもの。
 江口氏は、高校卒業後、美容業界に就職。その後、バリにて、3カ月間エステを学ぶため留学し、帰国後は、再び美容業界にて芸能人やモデルタレントなどのVIP顧客担当を務めるなど、腕の高さを買われていた。技術向上には余念がなく、体質や骨格に違いのある外国人への施術にも興味を持ち、カナダへ留学もした。また、勤務先がベトナムで店舗を立ち上げる際、ベトナムの現地まで出向き、見事新店舗を軌道に乗せた。再帰国後は、事業部長に就任、関東地区5店舗の管理を行うと共に、外部との契約交渉などを務めた。
 引く手あまただった彼女であるが、一念発起し、地元半田市にて「MELILA THE BEAUTY」を開業。開業時には、当所を通じた創業融資制度の利用、当所開催の起業家支援セミナーへの参加、半田市商業施設助成事業制度を活用するなど、当所を大いに活用した創業者の一人である。
 パーソナル施術では、今まで10,000人以上の体を見てきた彼女。留学や海外勤務の経験があったため、国内外問わず様々な体を見てきたことは、彼女のセールスポイントの一つ。多種多様な体質や骨格にも対応が可能なのである。また、美骨セラピストとしても13年の経歴を活かした施術を可能としており、経験を基に考案したオリジナルの施術と、遠赤外線効果が高い玄武岩を温めることで、筋肉や内臓に密着させるホットストーンを掛け合わせた「温美矯正」で心地よく効果を目指していただくことも可能。
 オーダーメイドコースは、「温美矯正」の強みを維持しつつ、経験を活かした施術で、顧客状況に応じ、内容をカスタムするものであり、一度の施術だけでも、非常に高い効果を感じていただける人気コースである。
 本年5月からは、地域初となる【黄土モリンガ蒸し】もスタート。【黄土モリンガ蒸し】は、600年ほど前から産後ケアとして愛用されてきた韓国の民間療法「黄土よもぎ蒸し」の進化系スチーム座浴である。手
足など末端部位や下半身の冷えと言った女性特有のケアに特化している。導入を決めたのは、「下半身やおなか周りが冷える女性が多く、彼女たちには従来の施術のみで効果が出しにくかった。従来よりも更に内側から温めることで、効果をより高めることができる」と江口氏は言う。エアコンや、体を冷やす食べ物が増える夏の時期には、重要なインナーケアでもある。
 栄養素が高いモリンガを煎じた蒸気を、下半身中心とした体全体に浴び、皮膚や粘膜から吸収することで40倍以上吸収率を高め、より健康・美容効果を得られ、美に益々磨きがかかるのである。
 このゲッポウが届く頃は夏真っ盛り。美 BODYを目指し、ぜひ同店で生まれ変わってみてはいかがでしょうか。もちろん、新型コロナウイルス感染症対策も万全。取材担当者は、創業に関わるも、女性専用ということで入店ができません。恥ずかしい肥満体型にならぬよう自己管理に努めたいと思います。              
(取材:榊原鉄平)


【住所】半田市新川町22-1 JUS半田 1A
【代表】江口彩矢佳  【創業】令和3年8月
【営業時間】10:00~20:00(女性専用・予約制)
【定休日】日曜・祝日  【TEL】24-7657



「親切・丁寧」がモットー

2022年6月1日(水)

(有)ブツシン 

緑色の外壁が印象的な住吉町にある仏壇の(有)ブツシン。仏壇・仏具・神棚・寺院用品の販売、修繕、洗濯を専門とし、お線香の香りが漂い厳かな雰囲気である。 来店機会が限られ人生の中でも縁のない方もいる分野で中には知らないことをいいことに、高額商品を買わされてしまうのではと一般的に思う人は多いのではないでしょうか。同店は家族経営で3代目となる竹内三氏が平成17年に代表となる。曽祖父が明治に創業、のちに祖父がのれんわけし独立後、昭和6年に佛眞仏壇店、父が昭和47年に法人成りし現在に至る。
「親切・丁寧」をモットーに90年以上受け継がれ、知多半島を主にお付き合いが広まっている。知らないことは普通なことであるため、一から説明をして納得して頂けるまでご相談に応じている。
『まずは、適切なお仏壇選びをしてください。宗派・お寺によって用いる位牌も異なっているので、来店の際はお調べ頂いた上でご来店をお薦めします』仏壇は、大きく分けて「金仏壇」「唐木仏壇」「家具調仏壇」とそれぞれ特徴を持っている。近年では住環境の変化で和室も無いし、お仏壇を置くスペースもないケースも増えてきている。そういった中であるが、昔ながらの仏壇から現在の住環境に合わせた家具調仏壇を店内に豊富に取り揃えている。2階展示場には各寸法の仏間が作ってありその仏間に相応した仏壇が展示してある。予めご自宅の仏間の寸法を測り、お部屋の雰囲気に合うものを選んで頂き、身近に置いて頂きたい。また、新築時などお家のタイミングに合わせて金仏壇のお洗濯・唐木仏壇の修繕・修理を承ることもある。特に、当店は「お洗濯」にこだわりを持っている。長年の付き合いがある職人に丁寧に仕上げてもらっている。お客様で祖父の代で仏壇を購入、父の代でお洗濯、私の代でもお洗濯、世代に渡って、当店のご利用で長年の付き合いがある。お位牌の「文字彫り」を1週間で仕上げ40年続けている。『専門的な知識を持つ当店にお任せください。お見積りは無料でお伺いします』
 代表は祖父や父のやり方を間近に見てきた。卒業後、広島に製造、卸、販売を一括で行っている仏壇屋に3年弱の修業に出た。職人、業者、お客様に対しての接し方について勉強した。似たような境遇の人が修業に来ていたので心強かったと振り返る。この業界は特に、見た目が若いだけの理由でお客様から信用されない時期があり悔しい事もあった。知識や経験ばかりだけではダメだと気付き、より一層謙虚な姿勢で頑張り抜いた。
 コロナ禍によって葬式も縮小、お寺も簡素になってしまっているが、ご先祖様を大切にする気持ちは今も昔も変わらないと思うので、地道に今まで通りの姿勢でお応えをしている。嬉しいことに他の業種にいた息子が戻ってきて3年になり、修業中で頑張っている。お客様も知らないことが多いので分かる範囲で対応をしている。『今後もお客様の頼りになれる
場所になれるよう真摯に取り組みます』
                (取材:中村真由美)
 


【住所】 半田市住吉町6-28-1
【代表取締役】 竹内 三
【営業時間】 8:30~18:30 年中無休
【TEL】 21-3359 




毛髪の悩みが原動力

2022年4月25日(月)

色髪美人


 今回お邪魔したお店は新居町にある美容室、色髪美人さん。こちらにお店を構え今年で9年目を迎える。
 開業は2000年で「22年も経つんだね」と驚くのはオーナーの小田さん。ロックな雰囲気の小田さんは、後にご紹介するトリートメントを考案するほど、髪への知識と愛が強い優しい方。スタッフは小田さんの他、こちらでのキャリアは20 年という中根さんと、アルバイト時代から数えると13年という古戎(こえびす)さん。3人のチームワークと仲の良さが垣間見える。
 さっそく、スタッフオススメのトリートメントを紹介したい。こちらでは“ 毛髪改善栄養剤”を併せたカラーやパーマを施術している。この毛髪改善栄養剤は、オーナーが開発したものでこのお店オリジナル。髪に必要な成分だけを集め、さらに浸透しやすいようナノメートル以下のピコメートルレベルにした。カラーで例えると色味と同時に栄養が髪に入り込んでいくイメージだ。色味もツヤも持続するよう工夫されているそう。また、くせ毛の人にも朗報だ。オーナー自身、もともとくせ毛(=直毛の人より髪の水分が少ない)がコンプレックスであり、それを克服したいという想いで開発したのがこの栄養剤。髪に栄養と水分を浸透させることで、ダメージを受けにくいうねりの少ない髪へ変化する。オーナー自身がこの栄養剤の良さを一番に理解し、実感している。
 お話を伺っていると、「体験しましょう。」と筆者を施術台へと案内してくれた。地毛の色に戻そうと根元の黒いいわゆる“ プリン状態”だった筆者の髪をオーナーと古戎さんが10 分弱で手際よく施術。塗り終えた後は帽子のような機材をかぶり20分ほど温める。一般的にはカラーと本格トリートメントを受けようとすると1時間以上かかる場合が多いが、今回30分弱でカラーとトリートメントが完了した。
 続いてはシャンプーだ。コースによってはクリームズクリームという泡の立たないシャンプーを体験できる。香りを5種類(ローズ・バニラ・マスカット・ストロベリー・ミント)から選ぶことができ、さらに香りのミックスも可能だそう。お気に入りを見つける人や気分に合わせて香りを楽しむ人などそれぞれ。頭皮の油分を洗い流しすぎないこのシャンプーは、フケに悩む男性にも効果があるという。またカラーやパーマの薬剤を中和させる役割も持っており、環境にも配慮したシャンプーと言える。施術中、中根さんのお話に腹を抱えるほど笑ったのもサービスの一環か。 お待ちかねのドライタイム。自身でも驚くほどツヤのある髪が現れた。もともと毛量の多い筆者の髪が、しなやかさ故、軽く感じるほどの完成度であ
る。「百聞は一見にしかず」。オーナーの想いの詰まったトリートメント、ぜひ一度試してみては。(取材:加藤由香恵) 


【オーナー】小田澄子 【開業】2000年
【営業時間】9:00~18:00
【受付時間】カット~ 17:30 /パーマ~ 17:00
【TEL】28-6668