2025年3月4日(火)
「最近、どうも寝つきが悪い」「体がだるくてやる気が出ない」「イライラしやすくなった」もし、このような悩みを抱えているなら、それは「脳疲労」である。現代社会は情報過多で、常に何かに追われているような状態だ。脳は休む暇もなく働き続け、疲労が蓄積されていく。
そんな現代人の救世主とも言えるのが、ヘッドスパだ。ヘッドスパは、頭皮をマッサージすることで血行を促進し、脳の疲労を回復させる効果がある。また、自律神経を整え、リラックス効果も期待できる。今回は、2024年7月にヘッドスパ専門店としてリニューアルオープンした【Cure】店主 斉藤氏に、ヘッドスパへの思いやこだわりについてお話を伺った。
斉藤氏は長年美容師をされており、2014年からは新居町に美容室として【Cure】を営んでいた。「美容室」として、カットやカラー、パーマ等のメニューを提供しており、ヘッドスパはオプションとして行っていた。斉藤氏自身も、シャンプーやマッサ
ージをすることが好きで、お客様に「気持ちよかった」と言ってもらえることがとてもうれしかったそうだ。当時から、ヘッドスパの重要性を感じていた。また、この地域ではヘッドスパ専門でやっているお店はほとんどなかった。『ないなら自分で作っちゃおう』と思い、今回、店舗を移転するにあたって、ヘッドスパ専門店としてリニューアルオープンした。
斉藤氏は、ヘッドスパを通して、お客様に「癒し」を届けたいと考えている。現代人はストレスを抱えやすく、心身ともに疲れている人が多い。ヘッドスパには前述の通り、脳疲労の回復、自律神経の調整、リラックス効果、血行促進、頭皮環境の改善といった効果が期待できる。ヘッドスパを通して、少しでも多くの方にリラックスしていただきたい。
そのため同店のヘッドスパには次のような特徴がある。1つ目は、丁寧なカウンセリングである。お客様の状態をよく観察し、どこが疲れているのか、何が原因で不調なのかを丁寧にカウンセリングを行う。2つ目は、こだわりの施術である。カウセリングからお客様一人ひとりの悩みに合わせた施術を提供する。3つ目は、リラックスできる空間である。施術だけでなく、空間にもこだわり、お客様がリラックスできるような雰囲気作りをしている。施術後には、お客様が笑顔で帰っていただけるように、アドバイスやホームケアの方法も伝えている。常にお客様に寄り添った時間と空間を提供している。
今回の取材を通して、ヘッドスパの奥深さ、そして斉藤氏の熱い想いに触れることができた。ヘッドスパは、単なるリラクゼ
ーションではなく、心身の健康を保つための重要なケアである。「美容×癒し×健康が提供できるお客様に合わせたオーダーメイドスパ」を提供するCureのヘッドスパは、お客様一人ひとりに寄り添い、心を込めて施術を行う。初回限定のメニューも提供しており、ぜひ一度足を運んでほしい (取材:濱島千尋)
【住所】半田市亀崎常盤町3-62-3 【代表】斉藤雪美
【リニューアルオープン】2024年7月 【営業時間】9:00~18:00
【定休日】月曜、第1・3日曜定休(不定休あり)
2025年3月4日(火)
「イオンに働きに行かない?」という友からの一言が将来を決めた。美容師の姉の影響で美容師を目指し、インターン生活を控え、美容院が入店する総合スーパーのアパレル店(神奈川県)でアルバイトしていた時だった。お客さまに喜んでいただけることにやりがいを感じ、興味を持った小売業への転身を視野に入れていた時だった。
「イオングループはグローバル企業であり、ありとあらゆる業種と職種が詰め込まれ、お客さまに喜んでいただける手段が多様にあります。自分の力を試したいと思い、迷うことなく1998年に当社に入社しました。オシャレなアパレルで働くつもりが、配属先は宮城県多賀城店の水産担当部門でした。私はスーパーの鮮魚売り場の匂いが苦手で且つ生魚をほとんど食べられないという状態でしたので、入社した1年くらいは思い描いていた仕事とのギャップに苦しみました(笑)」
朝4時に起き、市場で仕入れ、店頭に立つうちに『お客さまに喜んでいただいている』反応をダイレクトに感じ、いつの間にか魚への苦手意識から卒業していた。情報交換をしながら魚を仕入れ、捌き、的確な(時にはお勧めしない)調理方法を探り、自分の舌で確かめた。『聞いて、見て、触る』という信条は高い訴求効果に繋がり後年、神奈川・千葉・山梨で水産担当者として関わり、土地柄によって接客の違いの重要性を体感した。
「海の近くに住む方と、都会の若い世代では魚の知識量やニーズが違い、鮮度や価格の一本槍のアプローチでは説得力に欠けます。地域性も考え、お客さまの背景を想像して接客していました。持ち帰った魚を、ご主人のため、お孫さんのためにどう料理をするのか?そこをイメージし応対すれば会話も広がり、次のステップに繋がります」
その土地を知り、人と知り合うことは大事なことと、お客さま・共に働く従業員と会話のキャッチボールを楽しみ、大切にしてきた。新店オープンのサポートに赴いた時、ミャンマーで現地の従業員に教育係として駐在した時も同様だった。その土地土地で汗を流した仲間とは人と人として繋がり、今も連絡を取り合う。13拠点で勤務し、半田店長に着任したのは2023年9月。鳥羽店に次ぎ2店目の店長として、新たな取り組みをスタートした。
「先ず従業員に1週間分の『いつもの食卓』の写真を持ってきてくださいとお願いし、その献立に沿った商品をヒントに陳列しています。ほんの一例ですが、食卓を知るという事実を元に行動を起こせるのは大きな自信となり、その土地の生活習慣を知ることにもなり、未来予測も可能です。業績を伸ばすために売りたいものを売るという店サイドの都合ではなく、お客さまが求めている商品を安価で提供することが最も重要です。極端なことを言えばいくら陳列棚全ての商品が揃っていても、お客さまが求めている商品やサービスがなければお客さま満足度に100%応えられないと考えています」
『ニーズに応え、お客さまが満足し喜んでいただく姿勢』を徹底し、店内設置の『お客さまの声』の要望にもスピーディーに応える。店を我が家の冷蔵庫代わりとして、出勤前、帰宅時、休日に来店というような生活の一部になっていただけたらと願う。同店は開店して30年。歴代店長が次の店長にバトンをしっかり繋ぐために尽力してきたように、氏も次代を見据えて今このタイミングで出来ることを全力で取り組んでいる。昨年6月より段階的に店舗を改装し、10月から食品売り場を24時間営業にして利便性を図り、『我が家の冷蔵庫』に一歩近づけた。
「パートも含め200名ほどの従業員の多くは、社会や家庭で人生経験を積み、次のステップとして熱い想いを持って働いています。『自分家(ち)だったら』と思い、それぞれの得意分野の中でその人なりのアプローチをしていただきたいと考えています。例えば自分の家にお客さまがいらしたら、想いを込めておもてなしをします。そういう気持ちで接すれば、お客さま満足度も向上するはずです。私たちはお客さまとの会話を楽しみにしています。ぜひ気軽に声をかけてください。また、当社は各店の店長がそれぞれの強みを活かして店の特色を出しています。“水産出身”の私は魚売り場が気になり、ちょくちょく顔を出しています。売り場は担当従業員のフィールドで、私はお手伝いしか出来ませんが、そこで働く従業員から学ぶことも多くあります。店長は全ての仕事や売り場に関われるのが特権です。カートを片付けたり、衣料品売場や専門店に行こうかなと思ったらいつでも行けます(笑)。日々楽しんでいますよ」
今までの出会いや経験が人格形成となり仕事の姿勢となっている。未来予測もその一つで、甲府昭和店(山梨県)のオープン初日に発災した東日本大地震で考動した一人の社員から影響を受けた。騒然となる店内で我先に寝具売り場から布団や毛布を運び出し、お客さまの最大の脅威になるだろう寒さ対策に備えた。
「この社員のようにとっさの時こそ、次のステップに向けて的確な考動ができるようになりたいと強く思いました。あらゆる事象にスピーディーに的確な判断ができる人間になれば、本当の意味で『お客さまに喜んでいただけること』に貢献できると思っています。振り返ってみると、人格形成で行き着く所は母親かもしれません。福島で生まれ関東で逞しく飲食店を営んできた母親の生き様は、私の中で教科書として生きています。母親が信じた道を一直線に進んでいた姿は、私に勇気を与えてくれ、私もそう生きたいと思っています」
●ちょっと一息●
店舗から徒歩圏に居住することが望ましいという自身の考えから、店舗近隣に住む単身生活も15年になります。神奈川県に住む家族の元に帰った時は大学生の息子観察を楽しんでいます。今時の若者は夢や希望を声高に発する社会環境ではないと感じているように見受けます。当社に勤務する若者が気持ちよく自分の夢や希望を語り、より良いパフォーマンスができる環境を作るためにどうしたら良いのかを息子を通して考え、息子観察はもはや趣味の境地に至っています(笑)。
「座右の銘はなんですか?」時折聞かれますが、「ありません」と答えています。自然体であれば良しと思い、座右の銘に縛られるのが嫌なのですね。その時に自分が信じることにベストを尽くして進むだけです。そうは言っても日々右往左往していますが(笑)。
1974年福島県会津若松市生まれ。7歳で神奈川県相模原市に転居。武豊町在住。98年イオン㈱入社。宮城・神奈川・千葉・山梨・東京・三重などで水産担当、新店サポートや店舗開設に関わる。2016年現地営業担当としてミャンマーに駐在等。23年現職。当所議員。
2025年3月4日(火)
3月下旬にまつ毛エクステとパーマのお店を新規移転オープンします。自宅横にサロンを併設し、仕事の合間に家事や子どもとの時間も取れ、子育て中の私にとって理想的なカタチでの再スタートです。
自分のお店を持つまでは、それぞれ特色を持つ2店で働き、7年前に結婚を機に花園町の貸店舗でサロンをオープンしました。その後、出産し、当時を思い返すと仕事と子育ての両立は本当に大変でした。生後2ヶ月で復帰し、朝10時から夜の10時位まで働きました。子どもを1歳から保育園に預けていましたが、体調不良で突然のお迎え等により、お客様に予約の変更をお願いしご迷惑をお掛けしたこともありました。その頃の記憶がないほど必死でしたが、子どもはもう4歳になりました。
この業界も、様々なサロン方針を持っている店舗があります。私自身が以前働いていたサロンは、技術力・カウンセリングを重要視したお店で、そこのシステムが自分のお店の基盤となっています。施術後にお茶とお菓子をお客様に楽しんでいただきながら、美容のことや世間話などをする、この時間を大切にしています。
美容業界のトレンドは目まぐるしく変わります。私が産前産後の3ヶ月間お休みしお店に戻った時は、コロナ禍であったことも重なり、状況が変わっていました。凄く焦り、常に情報を取り入れていく大切さを実感しました。商材等はその時々で変わり、その辺りの情報やトレンドを意識し、メニューは進化し続けています。今話題は次世代まつ毛エクステ『LEDエクステ』です。専用の接着剤とLEDライトで光を照射し硬化させ、今までにない持続力(通常の1.5倍~2倍)と、美しい仕上がりを維持できる最新技術です。アレルギー反応が出てまつ毛エクステを諦めていた方にもお薦めです。
当店は、20代~60代までと幅広い年齢のお客様にご来店いただいています。働く女性が多くなった今、メイクの時短・目元を華やかにし、モチベーションを上げることで、日々の生活にハリを出す。そのお手伝いが私にできることかなと思っています。また、新しいお店では、子育て中で自分の時間が取れないママや忙しい女性の方に癒しの時間を提供できる、サロン作りを目指しています。将来はお客様・スタッフのために託児所を設け、働くママを応援していきたいと考えています。
開業した頃に知人に誘われて青年部に入り、今年度は広報ブランディング委員会の委員長を務めました。会長や専務、委員会メンバーが私と同じような子育て世代だったので、「やっていけるかな!」とお引き受けしました。仕事と子育ての両立に苦労した経験から、子連れでも参加できる会にしたいと思い、役員会や総会には子どもを連れて参加しました。夜のゴールデンタイムに会議へ連れていき、子どもとの大切な時間を青年部のために使ってしまいました(笑)。でもメンバーや事務局さんから可愛いがっていただき、大人との触れ合いもでき、子どもにとっては将来的には大きな財産になったのではと感謝しています。
昨年末に開催した『YEGフェスタ』はフィナーレでは見るだけでなく、体験型のイルミネーションにこだわり、ランタンの打ち上げを行いました。子どものために考えたことを委員会メンバーがカタチにしてくれました。事業が終わり帰宅したら、玄関ドアに袋がかかっていて、お菓子に手紙が添えられ、「素敵な事業をありがとうございました。頑張ってくださいね」と書かれていました。普段、付き合いのないご近所さんからのお手紙でした。とても嬉しかったですね。インスタにも「とても良い事業だった」と投稿があり、やって良かったと思っています。この1年は委員会メンバーに助けられたことが多くありました。子どもが寝てからの動きですので、レスポンスが遅くご迷惑を掛けた時もフォローしていただき、ストレスなく過ごせました。ありがとうございました。
最近、23歳の頃に参加した研修で立てた『ライフプラン』が出てきました。その時は夢も希望も無かった毎日でしたが、何か書かなくてはと何歳で結婚、出産、独立と書いたんです。見返すと、全てその通りに進んでいて『ライフプラン』を立てることは大事なことと思いました。半田商業高校でお話しする機会があった時も、ライフプランを立てることの重要性をお話ししてきました。
私は職人気質で今までは技術の追求をしてきましたが、スタッフを雇用するこれからは社業発展のために経営の勉強も始めて、青年部の今年度スローガン『社業繁盛! 咲き誇れ!』に沿って頑張っていきます。
■半田市冨士ケ丘6-33-2
■不定休 ■TEL/30-8270
■予約制 ホットペッパー、公式ライン(女性限定・完全個室)
■営業時間/10:00~22:00(最終受付20:00)ただ今、夕方以降はリピーター様限定のご案内
2025年2月6日(木)
「お母さんは作れないから自分で作って」と母に言われてケーキ作りを始めたのが幼稚園くらいの頃。バレンタインデーにお友達に配り、小学校の職場体験は『リヴェール二ッ坂』さんでお世話になり「将来こういう仕事をしたい」と感想文を書き、パティシエになると決めていました。だからお菓子作りの専門学校に進み、コーヒーと洋菓子作りを学び、名古屋の珈琲専門店に就職しました。楽しく働いていましたがコロナ禍で閉店してしまい、地元に戻ってイタリア料理店に勤めました。料理はオーナー、私は菓子部門を担当し、専門学校で学んだことをベースに、独学でティラミス、パンナコッタなどイタリア菓子を作る毎日でした。両店で3年ずつ働いた後、このお店の雰囲気が一目で気に入り2023年12月、28歳で開店しました。今までの繋がりや地元の繋がり、インスタグラマーの投稿等もあり、初日からたくさんの方が来てくださいました。とても一人では回せず、彼に手伝ってもらうほど盛況で、色々な人に私の作ったケーキを食べていただけたのは嬉しかったです。
メニューは珈琲と、キラキラ感と甘さを抑え素材の良さを活かしたシンプルなケーキです。種類は多くありませんが、あれこれとレシピを考え作ることが好きなので、その日によって様々なケーキをご提供しています。「優しい味ですね」良く言われる言葉です。基本はショートケーキとタルトで、地元で採れるフルーツを使っています。ここは私がこだわりたい点で、イチゴ、モモ、マンゴ、レモンなど知多半島の農家さんから仕入れています。食べられるお花を飾ったホールケーキは私の自信作です。
半田はケーキ屋さんが多いからか、ケーキを好きな方が多いような気がします。珈琲とケーキ、どちらも美味しいお店を目指して、イタリア製の良いエスプレッソマシンを導入しました。ぜひいらしてください。テイクアウトもOKです。私はご飯を食べた後にカフェへ行きたい派です。知多半島にはそう言った個人店が少ないかな?じゃあやってみようと夜は8時まで営業しています。目指すのは気軽にフラッと立ち寄っていただけるようなお店。特別なイベントを開催することもなく、ゆっくりホッとする時間を過ごしてい ただける場所でありたいと思っています。お客さまは一人で来店される方も多く、口コミでいらっしゃる、近所の方がほとんどです。
物件を半年探して、一目で気に入った店内には好きと憧れがいっぱい詰まっていて、アンティーク好きな私にピッタリでした。ピカピカのお店が多い中、あるものをそのまま残し、使っていくことが好きなんですね。初代の方が喫茶店として開店して50年、10年前に一部改装はしたものの、開店当初の昭和な雰囲気をあちこちで醸し出しています。白と茶色の落ち着いた店内、ヨーロッパ調の丸い窓、可愛いランプシェード、クラシカルなステンドグラスと、全てが私の憧れていた設えでした。お店には作業風景が見える大きな窓が欲しいと思っていて、リフォームし、その夢を叶えました。小学生の頃、大きな窓越しからケーキを作る人を見た時に「ワー」と感嘆した記憶は今も鮮明に残っています。作業をしているのが見えるのは大人でもワクワクするのではないでしょうか?今ここで下準備をしたり、ケーキを作っています。見られているのはちょっと気恥ずかしいですね。
私はコツコツと地道に努力をし続けていくことが得意で、一人でできる範囲で、人との繋がりを大切にしていきたいと、席数は11席。一人でやっていくのにちょうどいい感じです。あまり忙しすぎるのはお店の趣旨と違うので。インスタグラマーやメディアからの取材もお断りし、情報からは意識的に遠ざかっています。色々な意見に影響されやすい方だと思っているので、テレビは持っていないし、インスタも見ません。食べログに、「オムレットがお気に入りという口コミの投稿があるよ」と教えてもらい、私も初めてオムレットが人気なんだと知りました(笑)。
「20代で店を持つのは早いのでは?」とアドバイスもいただきましたが、私にとっては20年くらい思い続けた夢が叶い「やっと自分のお店が持てた」と感無量でした。飲食業は拘束時間も長く体力勝負ということもあり、色々な苦労もありましたが、小さい頃からの夢を実現した自分のために頑張り続けていると実感しています。自分のお店を持つことは私の人生の一大イベントです。男性のサポートに回るのではなく、自分の力だけで生活できる力を持つことが大人の生き方だと、小さい頃から思い描いていました。
少しずつその理想に近づいているのかなと感じています。
■半田市出口町1-45-16 住吉丸善ビル1階
■営業時間/13:00~20:00
■定休日/火曜・水曜
2025年1月31日(金)
株式会社モミヤマ本店、今年でなんと創業113年を迎える老舗だ。同社は現社長の祖父である椴山平蔵氏が、「メガネ・宝石・時計のモミヤマ」として明治45年に開業したのがはじまり。以来100年以上地元半田で愛される地域密着型のメガネ屋さんである。そんな老舗の社長である椴山晃雄氏に、今回はお話を伺った。
氏が小学生のころ、父である2代目社長孝平さんが早世。母である子鈴(こ3すず)さんが 3代目として女 手一つで店を切り盛りする姿を見ていた氏は、「自分が店を継ぎ、母に楽をさせてあげたい」という一心で、大学卒業後、家業を継ぐため眼鏡業界に進むことを決意。東京の眼鏡店で修業した後、さらに眼旧店舗(昭和15年頃)鏡に関する技術を学ぶべく、専門学校で研鑽を積んだ。
そして昭和45年、母の跡を継ぎ、4代目社長に就任し、南本町に眼鏡の専門店として「メガネのモミヤマ」を開店。平成元年には時代の変化に伴い、東郷町に移転し、現在に至る。
「お客様に満足をあたえる」という氏が掲げた社訓のもと、メガネのモミヤマでは、お客様のお悩み・生活シーンをしっかりと伺った上で、実際に眼鏡を使用される場面を想定し、丁寧な検査を行っている。見えにくいといっても原因は様々で、ものを見る機能のどこに不具合があるのかを見極める長年の経験と、厚生労働省が認可する「眼鏡作製技能士」という国内唯一の眼鏡国家検定資格を持ったプロによる高い技術と信頼が強みである。眼鏡フレームの価格帯においても海外ブランド品から格安眼鏡まで取り扱っており、フレームの品揃えも豊富だ。さらに、免許取得時に必要となる距離感覚のチェック(深視力検査)も行っており、深視力に対応した眼鏡も用意している。
眼鏡の他に補聴器の販売も行っており、店内にはお客様の音域を調べることができるよう聴力測定室を設け、補聴器をより聞き取りやすく調整できるようにしてある。さらに、来店が困難なお客様のための訪問メンテナンスにも対応。高い技術力に加え、親切・丁寧な接客で、半田市外からのお客様も多数ご来店される。
また、お客様に満足をあたえるだけでなく、眼鏡業界にも寄与していきたいという気持ちから、眼鏡国際ボタイ王国での眼鏡国際ボランティア活動ランティア活動として、毎年タイ王国へお客様から頂いた不要な眼鏡を老眼鏡にリペアし、無料配布する活動も長く続けてきた。新型コロナウイルスの影響により、中断していたが、そろそろ再開したいとのこと。
取材の最後、改めて氏は「お客様の眼鏡に関する悩みを一緒に考え、解決していきたい。そのためには、私自身も含めてスタッフ一人ひとりがお客様に満足してもらえるように、お客様の気持ちをしっかりと受け止め、技術を磨き、研鑽し続けていかなければならない」と、熱い想いを語った。
このみち55年、眼鏡のプロフェッショナルは、これからもお客様の心に寄り添い続けていく。 (取材:小林裕也)
【住所】半田市東郷町3-35-2
【代表】椴山晃雄
【営業時間】10:00~19:00
【定休日】年中無休