半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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誠実であり堅実であれ

2025年1月31日(金)

株式会社大成 代表取締役社長 小栗 啓正 氏

 1952年同社は機械工具販売会社として創業。その30年後に啓正氏が3代目の期待を背負って誕生した。現取締役の先代(父親)からは「継いでくれ」とは言われなかったが、その時々で、ごく自然に家業に触れさせられ、仕事を印象づけられてきた。小学生の頃、先代に業界の展示会に誘われ商品を眺め、家業を朧げながら知った。大学生になりアルバイトの相談をした時に、自社で働くことを勧められ、社員と接しながら事業内容や商品をより理解した。その流れに乗るかのように、仕入先のトラスコ中山(作業工具、測定工具などあらゆる工場用副資材の卸売業)に入社し、倉庫当番や伝票整理など内勤に従事した。
 「仕入先に入社することを決意した時、先代に将来は家業を継ぎたいと言いましたら、『頼むわ、でも適性があるかどうかは見極める』と釘を刺されて社会人生活をスタートしました。初めて生まれ育った半田を離れ大阪(本社)で勤務しました。社員寮に住んで電車通勤、週3回ほど仲間と酒盛りをし、すっかり関西弁に染まりました(笑)。3年後に熊本への転勤辞令が出て『本州から出るのか!』と、寂しい思いをしながら真の一人暮らしが始まりました。30歳で家に帰ろうと思っていましたので、計画通りその年に半田に戻りました」
 都合6年間、いわゆる『他人の飯を食う』間に様々な人と出会い、多くのことを学び、それは今でも仕事上で重要な戦力ともなっている。上司からは「何事も受け取り次第」と言われ、物事にぶつかった時には、自分と向き合い自身に問い、自ら解決方法を導き出した。「この売上ではアルバイト並み」と厳しい言葉を投げかけられ、意識を切り替え、新たな方法で取り組むことを体得した。同社勤務の関係会社の子息らは、将来の横の繋がりを強固にするために『あきんど塾』で学ぶ。そこの卒業生は、『ゴールはない、いつまでも五合目』という気持ちを持とうと『五合目会』を結成している。年に一度、東京・大阪で開催される気の置けない仲間との集いは、情報交換の場であり親睦の場であり、心安らぐ大切な時間である。多忙な中でも、懐かしい顔に会いに行く。
 「当社に入社後は事務職で裏方の仕事に関わり、先代は私に一通りの仕事を与え、黙って見ているだけでした。2023年10月に『後は任せるわ』と私に代表取締役社長の席を譲り、口は出さず相談事に助言し支えてくれています。社長就任後の最初の大きな仕事として、新社屋の建設を考えています。先代からは「やらないかんな、社長の仕事だから」と言われ、暗に建設を後押しされています(笑)。働く環境を整えることは重要なことと考えています」
 高齢化や少子化、社会構造の変化などにより人材確保は大きな課題となり、同社も同様である。同時に創業時に数名でスタートし、今では25名の社員を抱え狭隘化も懸案事項になっている。『綺麗な社屋は働き甲斐がある』と自身も感じてきた。大阪時代はドラマに出てくるようなスタイリッシュなオフィスで「こんないい会社で働けるんだ! 」 と感激した。そして熊本時代は氏曰く「掘っ立て小屋のような事務所で、同じ会社なのか?社屋の外観で働き方のテンションは違う!」と実感した。先代が建築して40年余。その歴史を見守ってきた社屋は、3代目の若い感性で新たな顔になり次代に引き継がれていく。
 「初代から引き継いできた『誠実であり堅実であれ』という精神を承継していきます。近くのホームセンターや他の仕入れ先が対応できない商品があると、当社を紹介してくれるのは有難いことです。これも初代から築いてきた『誠実』の賜物と思っています。現職に就任直後、建築業許可を取得し、メーカー・問屋とタッグを組み、建築物の設計から設備設置までを担うなど仕事の幅も広がりました。時流に沿い、生産システムを共に考え、SDGsに対応する商品、省力化機械など、合理化・効率化に役立つ生産ツールの提案など、ニーズに合わせて的確に迅速に対応しています。社内稟議がスピーディで、作業現場まで商品をお届けし、臨機応変にお応え出来るのは当社の強みです」
 金属とボルトを繋ぐ継手屋さん?ボルト屋さん?と言われることもあるようだが、「最新の商品知識と膨大な商品アイテムを揃えた何でも屋さんです」と笑う。1円以下の小さなボルトから何千万円の工作機械まで取り扱い、あらゆる業界のモノ創りを支えるサポーター企業として地域経済を支えている。地場産業の醸造会社では機械メンテナンスを請け負い、生産現場のパートナーとしての役割も果たしている。
 「業界での実施企業は少ないようですが、定時は午後5時で、6時半までに完全退社で昼休みは留守番電話対応。今後は完全週休2日制にします。社員たちからは『そんなことをして仕事は回って行くのか? 大丈夫か?』と心配されましたが、お客様の理解をいただけるようになりました。短時間で密度の濃い仕事をして成果を出す、これからの働き方だと考えています。業界から『知多半島といえば㈱大成』と言っていただきたい、商圏を広げ新規営業所を作りたい、挑戦したいことは山積しています。私自身『何とでもなる』と仕事に取り組み、『何とかなる』と、これまでも何とかしてきました」
 物腰の柔らかさと芯の強さ、実行力、コミュニケーションスキルは先代から引き継いできた『経営者として、人としての武器』だろう。

●ちょっと一息●
 月に一度ほど映画館に出かけたり、動画配信のサブスクでアクション映画やSF映画を楽しんでいます。非現実的な所が魅力で観ているとリフレッシュします。ちょっと疲れ気味なのでしょうか(笑)。
 尊敬する人はここまで会社を育ててきた先代です。経営者として、人として見習うことも多く、常に私の前を歩いている人生の先輩です。父親としても最高で、家族揃って一緒に旅をするなど、楽しい時間を過ごしています。
 大きな声では言えませんが(笑)、社長になると面倒なことも時々あります。家と会社の往復でほんの10分ほど車に乗るだけ。私は車種は一向に構わないのですが、社員からは「社長だからいい車に乗ってください」と言われています。また髪型にもこだわりがなく、面倒なので坊主頭にしたいのですが、これも社員から反対されています。社長業は何かと大変ですね(笑)。

1982年半田市生まれ。2005年日本福祉大学情報社会科学部卒業。同年トラスコ中山㈱入社。11年㈱大成入社。23年現職。当所常議員。



半田商工会議所 会頭 松石 奉之

2024年12月27日(金)

令和7年の新春を迎え、謹んでお慶び申し上げます。

明けましておめでとうございます。令和7年の新春を迎え、謹んで会員の皆さまのご多幸と繁栄をお祈り申し上げます。
 国連教育科学文化機関(ユネスコ)は2024年12月、日本酒や焼酎などの「伝統的酒造り」を無形文化遺産に登録しました。日本酒の国内消費は減少傾向で、国税庁によると、2022年の清酒の国内消費数量は40万キロリットル。1989年の134万キロリットルの3分の1以下となりました。嗜好の多様化で他の酒を飲む量が増え、若者の「日本酒離れ」が進み、また、造り手不足に悩む酒蔵も多く、今般の登録を国内外に酒造りの価値を伝える契機にと、期待が高まっています。
 愛知県は、古くから多種類の発酵調味料や発酵食品を使った料理を通じて特徴ある食文化を味わえる地域で、現在の世界的な「発酵食文化」への関心の高まりは、愛知の旅の目的地・デスティネーションとしての認知度向上につなげる絶好の機会となります。2024年5月、愛知県は「愛知『発酵食文化』推進協議会」を設立し、愛知の「発酵食文化」の振興・国内外への魅力発信により、世界から人を呼び込むことを目指しています。
 そして本年5~7月、「発酵ツーリズム東海」が、ぎふメディアコスモス(岐阜市)と半田運河エリア(半田市)をメイン会場として開催されます。発酵をテーマにした「展覧会+物販+観光事業」として、愛知・岐阜・三重の広域ツーリズムを通じ、この地域の持つ「食」の強みを東海地方全体のアイデンティティに据えます。
官民一体となって産業振興を推進することを目的に、半田市が設置した「半田市産業振興会議」(榊原康弘委員長・当所前会頭)はこのほど、半田市への提言をまとめ、当市の産業分野の強み・将来の拡張可能性を有する産業集積群の一つとして「発酵・バイオ産業」を挙げ、民間事業者との連携促進、ゾーンエリアへの学術・研究機関、企業誘致等の環境条件整備を提示しました。“得手に帆を揚げる”。ヒューマンケア、観光・交流など、強みとする分野、潜在するチカラを十分に発揮できるよう、時宜・流れ・風を活かし、関係機関と共に全力で走り出してまいります。
 市内中心市街地は、JR武豊線半田駅付近の連続立体交差への整備事業、半田駅東側地区の土地区画整理事業が進捗しています。これら基盤整備を含む、名鉄知多半田駅からJR半田駅、半田運河にかけての半田市中心市街地は、将来的な人口減少と高齢化等社会構造の変化にも対応可能な都市機能集約型の新たなまちづくりと、居住者・来街者の多様な潜在・顕在ニーズを引き出す消費市場機能の向上を目指した民間主導の取り組みが始まっています。昨年11月、街なかの拠点施設として半田市創造・連携・実践センター(通称:コココリン)がオープンし、「起業」「ビジネス」を志向する人々の多様な交流を図る環境づくりが進められました。また、知多半田駅前広場(東側ロータリー)の改修(2027年度)に向けた意見集約が始まり、半田運河界隈の社会実験など、中心市街地を構成する3エリアの個性を見出しつつ、本年3月にまとまる半田市中心市街地活性化基本計画(半田市)を官民一体となって推進してまいります。
 地域経済では、物価上昇と賃上げが続きます。課題は、名目賃金と実質賃金との差で、2021年夏以降、実質賃金が名目賃金を下回る状態が続いており、消費控えの要因の一つとなっています。価格転嫁が進み、継続的なインフレーションのもとでは、中堅・大企業の収益は増える一方、中小・小規模事業者は総じて価格転嫁が進まず、収益力の差が広がっています。持続的な賃上げには、同時に生産性・収益力を高める必要があり、商工会議所として、直接的・間接的支援を講じていくとともに、関係機関と連携し環境づくりに取り組んでまいります。
 本年、当所青年部は60周年、女性会は20周年をそれぞれ迎えます。地域経済を取り巻く多様な変化がもたらされる中、商工会議所活動における青年部・女性会の果たす役割、将来性は、ますます重要で、大きなものとなってまいります。節目の年を迎え、組織としての更なる発展を期待するとともに、会員それぞれの事業活動の発展に繋がることが出来ればと願うところです。
 新たな一年のはじまりにあたり、全ての会員の皆様に、日頃の事業活動に感謝を申し上げますとともに、会員の皆様と共に前進する半田商工会議所へのご支援、ご協力をお願い申し上げ、年頭の挨拶とさせていただきます。



最後まで、大工職人として全うしたい

2024年12月27日(金)

㈱柏原建築

市内乙川地区を商圏の8割とする大工職人の柏原正義氏。㈱柏原建築の代表取締役である。氏は、けんか祭りで有名な乙川地区でやんちゃな学生生活を過ごしていた。その後、大工の世界に入り、新居町の竹内建築㈱にて7年、平地町の榎本建築㈱にて4年、阿久比町横松の水野建築にて2年の修業を経て、独立、現在に至る。修業先の親方とは、今でも酒を酌み交わす。竹内建築㈱では、墨付けや家の骨組み、榎本建築㈱では、デザイン性や銘木への拘り、水野建築では、山車修復など細部へのこだわり、をそれぞれの親方から学んだと氏は言う。
 独立後すぐから順風満帆だったとは言えなかった。手間受け仕事や、建売住宅の外注対応等でなんとか生活していた。転機となったのは、自宅を建築したとき。自身の腕やデザイン性を魅せる大きな宣伝になったと言う。しかし、最大の宣伝になった自宅は、家族が生活をしている中での施主と打合せが発生する。これは、家族も施主も互いに居心地が悪いのではないかと考え、数年後に、事務所と併設する作業場を建築。自宅・事務所の建築を契機に、地元の人に認知された。展示場でもあり、自身の名刺として最大の宣伝効果になったと氏は言う。今では、施主の需要に応じながら、リフォームを挟みながらも、年間で新築工事を平均4棟手掛ける。氏は、「施主の懐具合に合わせた工事を手掛けている。仕入れる資材も価格が上昇しているが、賃金が上がっていないこの時代に、ウチに任してくれる施主の予算に合わせたい」とモットーを掲げる。作業場には、最近の大工には珍しく木工具も備えているため、要望に応じた木材加工も可能とする。
 今は常駐大工の他、娘さんの旦那さんを交え、施工する。氏の修業時代は、親方から厳しい言葉を掛けられることもあったと言うが、親方のことは今でも尊敬していると言う。しかし、現在は職人の世界と言えど、当時のような指導はできない。○○ハラスメントとなるからである。しかし、娘さんの旦那さんには、「甘い考えを捨てろ、最初は教えるが次から同じミスはするな」と時折厳しい指導も行うと言う。自分自身が苦労しながら築いた職人としての土台があるからこそ発せられる言葉である。施工の際には、電気工事や水道工事の他、内装工事や塗装工事も、ほぼ地元乙川地区の職人が協力しており、さしずめ【チーム乙川】である。
 氏は、乙川地区西山の保存委員も務めており、西山神楽車で、金物や、せり上げ部分に歪みが出ると、無償で修復を手掛ける。ただし、彫物は彫師の価値を下げるため、触らないという。彫師に敬意を表する同社事務所には、彫常が手掛けた宝尽くしが施された欄間が掲げられている。骨董品店の店主が、それだけ彫物が好きならば、と譲ってもらった逸品である。
 これからの展望を、氏に尋ねると「こつこつ現場に出て、最後まで大工でいたい」と返ってきた。乙川で生まれ、乙川に育てられた地元の大工。最後まで地元の大工職人として全うするため、今日も現場に足を運び、惜しみなくその腕を振るっている。 ( 取材:榊原鉄平)

【住所】半田市一ノ草町208‒82   
【代表】柏原正義
【営業時間】8:00~18:00
【定休日】不定休
【TEL】23-8204            
○許可登録/愛知県知事許可(般-4)第68082号



伝わらないを“伝わる”に変える

2024年12月27日(金)

ブランディングライター 中小企業診断士田代 涼子さん 

 明けましておめでとうございます。昨年11月15日にオープンしたコココリン(半田市創造・連携・実践センター)にスタッフとして兼務し、沢山の人たちと出会い、話し、一人で仕事をしている時には予想もしなかったようなことが出来るのではと、今からワクワクしています。そのために頑張ろうと心を新たにしています。今年もよろしくお願いします。
 半田市は子育て支援センターなどの施設が充実し、自然に恵まれ人も穏やかで、大好きなまちです。多治見市(岐阜県)で生まれ育った私もすっかりここに溶け込んでいます。夫の仕事の都合で半田に住んだのは2007年、第一子が生まれた時からです。学卒後は多治見のケーブルテレビ局で番組制作をしていました。企画から制作・編集に関わり、人と会って話を聞いて書くという仕事が楽しくて、女性向けフリーペーパー発行の会社にライターとして転職しました。その後出産をし、1日が仕事と子育てで終わり、土・日にあまり得意でない家事をする日々で、仕事と家庭の両立は色々な面で厳しかったですね。「0歳児を預けるなんて
子どもがかわいそう」と言われたり、子どもと一緒に楽しく過ごす時間も取れない、フルで働けないので大事な仕事を任せてもらえないことなど、葛藤の日々でした。私自身、仕事も暮らしも楽しみたい性格で、エネルギーがたっぷりある方でもないので、思いきって退社しました。その後はガッツリ働かず、自分の興味が持てる仕事をしながら家事、子育てがバランスよく出来るように努めてきました。
 第二子である娘が誕生し、長男の経験から子どもが動き出したら連れて回るのは大変、動き出すまでが勝負と生後4ヶ月になった2010年に『言葉工房トム』をスタートし、ゆったりペースで生活が楽しくなる情報紙『マルシェ』を発行しました。本格的に活動し始めた時に、この時代に出会った方達からHPの文章づくり、リーフレット作成等のお仕事をいただき幸運な出発でした。いつもどんな状況の中でも仕事をしてきました。私は自分がやりたい仕事をしていたい人なので、子どもがいようがいなかろうが、たぶん仕事をしないという選択肢はないでしょうね。
 ケーブルテレビ時代に、まちはそこに生きている人の想いや考動で作られていることをリアルに感じ、そこで商い暮らす人たちが上手くご自分の魅力を発信できていない、気づいていないんじゃあないかと思ったんですね。その魅力という強みを引き出し、発信するお手伝いが出来ると思い、『伝わらないを“伝わる”に変えるPR支援』をキャッチコピーとし、言葉の仕事をしています。伝わることによって共感が生まれ行動につながり、その一歩があってこそ、何かが始まると信じています。自社HPに中小企業のPRに役立つコラムを書いていますが、人気の3本はいずれも挨拶文の書き方(入社式、周年記念、社長挨拶文)で、全国の社長さんたちがその制作で悩まれているのを感じます。挨拶文は苦手と思う方も多いようですが、従業員のモチベーションをあげたり、営業の役割を果たしたり、大切な機会と考えています。
 また、メニューのひとつ「コトバタントウ」は、定期訪問(月1回)をして、その場で必要なものを制作したり、PR・人材育成のお手伝いをしています。定期的に長期に亘って訪問することで、その企業の根幹となる部分を的確に発信し、長期的視点と臨機応変な対応で骨太のPR活動を支えていきます。最近のコトバタントウのご利用では、自社に合った人材を採用するために、普段から代表の想いや事業内容を発信する必要性から、打合せ&取材後に1000~2000字程度のブログ記事を書いています。中小企業診断士としての考え方も交えながら提案させていただきますので、お力になれる面も多いかと思います。困ったらぜひご相談いただけたら。私自身、「この仕事が好き」という矢印もあり、「言葉の仕事をしているからこそ、そんな自分自身を好きでいられる」という、反対向きの矢印も持っています。その上、言葉の仕事でお客さまに喜んでいただき、この仕事やめられませんよねぇ(笑)。
 ある日、就職情報サイトに掲載された「事業を企画してまちづくりをする」職種に目が留まり応募しました。それがコココリンとの出会いです。ここは中心市街地の活性化、市民・事業者・学生等の交流、連携促進によるネットワークの形成、起業・創業の促進という3つの目的があり、まちづくりの拠点となる施設です。これからは『暮らし』『子育て』『起業』のしやすさなどが大事な価値となります。事業企画コーディネーターとして私の経験も活かしながら、一歩前に進みたい方のために、応援していきたいと思っています。自分のやりたいことで能力が活かせ、お客さまに喜んでいただけ、その印として対価がいただける。そのシンプルな形に沿っているのが起業だと思っています。一歩踏みだす勇気はなかなか持てないかもしれませんが、人生を積み重ねてきた中で得意なもの、好きなものがあると思うんですね。それを事業として、つなげて、うみだしていく、そんなサポートが出来たらと考えています。始めることはそんなに難しくない、起業もまちづくりも自分の世界と地続きにある、と思っていただけるような仕掛けをいっぱい創っていこうと考えています。
 まだスタートしたばかりで今は『場』でしかないかもしれませんが、ここから人がつながり、魅力が伝わりいろんなものを創造していけるよう、いい風を起こせるよう、ワクワクしながら『前向きな一歩を踏みだす場』として育てていきたいと思っています。


■ 住所/半田市桐ヶ丘 
■ 営業時間/8:30~16:30 

■ 定休日/土日祝日 
■ TEL/090 -9181 -7555



関わりあう人がHappy になる店

2024年12月17日(火)

牡蠣居酒屋おいすた

いつでも新鮮な牡蠣が食べられる店「牡蠣居酒屋おいすた」では、新鮮な生の牡蠣はもちろんだが、カキフライやカキ天ぷら、串焼き、牡蠣鍋、オイル漬け、アヒージョなど定番からアレンジまで様々なメニューがある。 体にとって必要不可欠な栄
養素がたっぷりと含まれており、「海のミルク」と呼ばれている。栄養食品と言える牡蠣に多く含まれているグリコーゲンとタウリンは「肝機能の強化」、ビタミンB12や葉酸、鉄、銅その他のビタミン、ミネラル類が多く「造血」に必要で欠かせない
成分である。さらに、亜鉛も多く含まれており、風邪の予防に効果的で「免疫力強化」などの働きや、「疲労回復」、「美容
効果」にも役立てられている。
 美味しい牡蠣料理を楽しい空間で過ごせる店「牡蠣居酒屋おいすた」の代表である四谷氏は、多角化経営を見据え当店を開店した。持ち前の明るさと人当たりの良さで、多くのお客様から愛されており、交友の幅も広く、中心市街地の賑わい創出の一翼を担っている。個室の座敷を使っての宴会利用は最大30名まで、周りを気にすることなく楽しむことができ、貸切の場合は65名まで利用することができるこだわりの空間が、10月リニューアルした。
 目玉としては、カウンターの壁が20cmほど高くなり、1人でも居心地が良い環境を作ることができた。1人では入りにくい
との意見が多かったため、その点を解消し、1人で食事したい方や女性の1人客が入りやすい仕組みとなった。また、座敷が掘りごたつになったことで、個室希望だが足が下ろせない理由で来店されないお客様の集客が期待できるようになった。
 全てお客様の声から生まれた取り組みであり、一層の満足度向上につながっている。また、牡蠣以外にも豊富なメニューやアラカルト料理、牡蠣無しのお手軽コースから牡蠣を贅沢に味わえるコースなど、用途に合わせたコースを用意しており、牡蠣が苦手な方でも当店を楽しんでいただけるよう、常にお客様第一主義を掲げている。
 チェーン店のような騒がしい環境ではなく、少し落ち着いた雰囲気の店内で、気の利いた接客、ジョッキで豪快に提供するのではなく、泡まで美味しい入れ方にもこだわったビール。牡蠣に合う数種類のワイン・ウイスキー・日本酒・果実酒・焼酎・ノンアルコールなどのドリンクなど、こだわりはメニューにも出ている。
 知多半島では珍しい牡蠣を専門に取り扱う店「牡蠣居酒屋おいすた」では、名古屋まで行かずとも、たくさんの種類の
新鮮な生の牡蠣、焼き牡蠣、その他の牡蠣料理を食べることができる。牡蠣の美味しさを地元の人に伝えるために、今日も
「牡蠣居酒屋おいすた」は賑やかに灯っている。
( 取材:中満信宏)

【住所】半田市泉町24 みどりハイツ半田1F
【代表】四谷大栄
【営業時間】火~木、日、祝日17:30~23:00( 料理L.O. 22:00)
     金、土、祝前日 17:30~翌0:00( 料理L.O. 23:00)
【定休日】月曜日
【TEL】84-0332