半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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エネルギー100%でフル回転

2022年4月25日(月)

(株)武田工業所  取締役 曽根香奈子さん

年末の家族会議で、病に倒れた父の会社を一番行動が自由になる私が継ぐことに決まり、暮らしていた倉敷から4ヶ月の長男と戻ったのは、2010年の1月でした。リーマンショック後の大変さ、仕事のことも何も分からず入社し、お客さまから何か言われれば泣いてばかりでした。今ではどんな場面で、どなたとお会いしても平気ですがね(笑)。祖父が興し、父が育てた会社を守るために身内が継がないとと、ベッドにいる父から指示を仰ぎ、目の前のことをこなすことに必死でした。家族総出でフル回転し、私はひたすら現場に顔を出し、いつも動いていました。分からないことは知りたい。知るためには動くことの繰り返しで、止まっていられないタイプのようです(笑)。従業員やお客さまから何か問われても分からないので、知るためというよりは動いていないと怖いというのが、あの頃の私だったかなと今は思います。
 当社は請負を主とした製造業に携わり、製造のスペシャリストたちが在籍しています。今でこそ女性社員が38%を占めますが、やはり男社会です。父は現場、経理、労務等、全てを管理し指導できるカリスマ性を兼ね備えた人で、尊敬をしています。そのような力のない私は会社を回すために、仕事を各部署に振り分けようと頑張っています。
『香奈ちゃんが言うんなら、やるしかない』と社員が思っていただけているのなら嬉しいですね。入社して12年になり、現在は社長である父の下で姉が事務担当、私が労務管理全体を見ています。
 10年前、会議所さんの創立記念日事業の優良従業員表彰式に出席したことで、人生が大きく変わりました。懇親会があったので「お腹空いているから食べていこうかな」と思ったんですね。その時、隣にいらした方の縁で半田青年会議所(JC)に入りました。どういう団体かも知らなかったのですが、入会を即決しちゃったんですね。2人目の子がお腹にいたので「産み終わったら入会します」と言って、入会したら3人目が出来て(笑)。スリープしている間に投げやりになってしまった時に、2人のメンバーから「犠牲なくして成長はないよ」「2歳の子どもがいる女の人なら、オレだったら家にいて欲しいな」と言われました。女の人ならという言葉に火がついてしまって(笑)、お母さんだって社会に出てもいいんじゃないの?と思いました。犠牲なくして~と言われた時には、このまま30代をのらりくらり会社のことだけやって、泣きながらいていいのかと考えて・。会社も同じでしたが、全部知らないと分からないからと、スイッチを入れて2015年は全JC活動に参加しました。一滴もお酒を飲めませんが、宴席も宿泊を伴う行事にも参加しました。自分が成長しなければいけない。そのためには、ひたすらJCをやるしかない、それが会社のためになると思っていました。
 理事長のお役目をいただいた2019年は、日本JCがSDGsを推進する1年でした。半田も日本と同じ動きができればと2018年に『2030SDGs』というゲームのファシリテーターの資格を取り、理事長になったらゲームをあちこちで開催し、地域に浸透させようと先頭を切って動きました。理事長を退任し、私自身、持続不可能になってはいけないと(笑)『一般社団法人SDGs design』を立ち上げました。JCの定年は40歳ですが(今年12月に卒業)、それからスタートするのではなく、今!JCをやりながらでもできる!というのを示すことができれば、たくさんの人たちにも、背中を見せれるのではないかと思いました。色々な団体でSDGs活動を行ううちにのめり込んで行きました。もう一度学校の教壇に立てるかなとも思ったんですね(結婚前は武豊高校で非常勤、岡山で常勤の体育教師)。今では小学校から高校まで行く機会もあり、SDGsの視点で会社の取り組みを講演をして欲しいとの依頼を受けるようにもなりました。
 今でも子育ては母の力を借り私は仕事とJC、主人は経歴を活かして『HAPPINESSサッカースクール』を運営し、サッカー選手の育成をしています。家族という最小単位の中で尊重しあい、子どもが当たり前に育つことが親の責任と見守っています。実は、主人は私より面白い人材と密かに思っています。誰も犠牲にしないと頑張っていますが、「子どもは家にいて欲しいと思うよ」と、言われた時に、「私はその道は選んでないな」と思ったんですね。だからと言ってお母さん、嫁としての手は抜いていません。多分(笑)。どうやってやりくりしているのかと聞かれることがありますが、全てに100%のエネルギーを使うことだと思っています。そうすることによって、信頼や信用を得られるのではと考えます。
 家族は主人と3人の男の子、会社、JCでも男性が大半を占め、違和感なく男社会で生きています。そんな中で、JCの理事長になった時に女性初と言われ、初めて男女を意識しました。特別ではないけれど、女性であることはある意味ラッキーで、箔を付けていただき、良くも悪くも利用できる部分もあり、組織の名前も売れるという経験をしてきました。女性らしさは拭いたくはないけれど、「女はこうだよね」と言われるのでななく「曽根さんだからこうだよね」と言っていただけたら嬉しいですね。 いつもがむしゃらに突っ走っています「武田工業所の曽根さんって最低だよね」と言われないためでもあり、私がちゃんと会社を守れていたら、子どもも守り、遠回りしながらでも両親に恩を返していけるのではないかと思っています。今日もフル回転です。

■ 半田市大伝根町2-5-1   ■ TEL:29-7301  
https://takedakogyosho.com  
■ 半田青年会議所(国際青年会議所出向)  
■ 一般社団法人SDGsdesign 代表理事 SDGsビジネスコンサルタント
 



『絆田維新』~自由と個性を武器に新たなる幕開けへ~

2022年4月25日(月)

おおはし縫製 令和4年度半田商工会議所青年部会長 大橋 孝氏

【『絆だ』古からの薫り、童話の街から新たなStoryに~友・誘・遊・and・YOU~】をテーマに平成22年(2010年)10月『第23回東海ブロック大会半田大会』が開催された。登録者は1,800名近く、ブロック大会として最多の参加者に、会場は熱気に包まれていた。
 「事業の発展、人脈を広げたいと、地元の後輩と一緒に入会して半年余り。大会で交通部会員として到着するバスの管理、交通整理をしながら余りのエネルギーに圧倒され、何なんだこの団体は?何をしているんだ?と驚くことばかりで、強烈な印象でした(笑)。通常の活動では交流委員会に所属し、半強制的に『出てこいよ!』と面倒見が良くて怖~い先輩の誘いに(笑)、スリープしようかと思ったこともありました。そんな温かい先輩たちに励まされながら活動を続けてきました」
 入会4年後に総務委員会委員長を拝命。年3回の総会準備、毎月の役員会の設営等を担い、多忙を極めながらも活動の面白さ、やり
がいに魅せられていった。委員会では議事録作成という大仕事があるが、最初は半日かかった作成時間も、大幅に短縮していった。パソ
コンに強くなったという能力を会得した。
 「県連へ3回出向しました。県内20単会から集まってくるメンバーとの出会いも楽しく、仕事につながったこともあります。家業は縫製業で母が担当するアパレルが主軸で、自分が縫製しているのは、工業用フィルターが軸でタープは出会ったメンバーから紹介され、事業発展の一助になっています。高校卒業後に入社した建設会社で現場監督をしていて、その仕事は天職と思っていました。でも父が亡くなり、仕方なく(笑)、家業に就きました。手先が特に器用ではありませんが、見て覚えろ世代ですので、ミシンの掛け方も見ていて自然に覚え、一人でミシンを踏む毎日です」
 一人で完結する仕事だから、青年部や地元消防団活動との折り合いをつけやすいようだが、時間の使い方が上手くなる。これはメンバー共通の強みのようだ。 
「自分は学校でもそうでしたが、進んで手を挙げる方ではなく控え目です(笑)。だから会長要請を受けた時は『私じゃあなくても』という思いがありました。どうも周りからは、自分が思っているほど控え目な奴と思われていないようです(笑)。受けたからには、先輩たちに最大限の敬意を払った青年部活動を目指します。私にとっては入会直後の東海ブロック大会半田大会が原点。そこに立ち戻って、スローガンは『絆田維新』~自由と個性を武器に新たなる幕開けへ~です」 
 かつての東海ブロック大会テーマ『絆だ』は『キズナダ』とか『ハンダダ』と読ませたことに倣い、追記した『維新』に今の時代に沿った新しい青年部を作りたいという決意を表した。同時に発想の自由を尊重し、ひとり一人の考え方や意見を武器にしていくという想いも込めた。
 「私は今まで先輩方からも家族からも、自由にやりたいことをやらせてもらってきました。そのことはひいては私を信用してくれていたと勝手に想像しています。私もメンバーのやりたいことを自由にやって欲しいと思っています。はちゃめちゃになるのではと思ったりしますが(笑)れはそれで楽しいかもですね。昨年11月に45歳から5年間定年延長に規約が改正され、20歳から50歳までのメンバーが在籍します。年齢層が厚くなり、可能性も広がったと期待しています」
 先に述べたように諸先輩から誘われ、叱咤激励されたから活動を続けてきた。そのことを踏まえ、入会3年未満の若手会員へのフォローアップを軸に、会員拡大も併せた『維新プロジェクト』を設置し、会員同士の連帯強化に努めていく。そして、令和6年度に迎える『半田YEG発足60周年』に向けて組織力向上を図る。
 「発足50周年を経験していないメンバーが、半数以上かと思います。ただ経験したから良い大会が出来るのではなく、その時代にあった設えをすることが大切だと思っています。まずは、2年後には節目となる事業があるということを知って欲しい、そしてそれに向けて組織として一丸となり、半田YEGの発展につなげたいと思っています。それが諸先輩たちへの自分流の敬意であり、恩返しです。

●ちょっと一息●
 12年ほど青年部活動を通して感じたことは家族の大切さです。今しみじみとそう思っています。青年部に入会してから外に出る機会も多くなるにつれ家族と過ごす時間が少なくなり、家族を愛し家庭人の私はすまない気もしています。いつも私の中では家族、仕事、青年部の順ですが、家族からは1番は青年部と思われているようです。思いはなかなか届きません。残念なことに(笑)。この1年間は1に青年部、2に青年部、3、4がなくて5に青年部の心境で過ごしたいと思っています。私の思いが家族に届く日は来るのでしょうか!?
 地元愛にも溢れ、生まれ育ち今も住んでいる岩滑が大好きです。祭りや消防団(令和4年度半田中分団副分団長)活動にも関わっています。コロナ禍以前は春の祭り、月2度の消防団の定例にも適度に参加し、地元の仲間との絆も深めてきました。消防団では団員募集中!一緒に地元のために頑張りましょう。
 最近ハマってしまったのは同級生と飲んだ日本酒です。酒愛で今日も「知多酒で乾杯」です。

1978年半田市生まれ。96年愛知県立半田工業高校卒業。同年(株)大進入社。2008年家業に入る。10年青年部入会。総務委員長、渉外委員長、副会長、専務理事、監事を経て、22年半田商工会議所青年部会長。



クラシカフェオープン  

2022年4月18日(月)

ココチヤコーヒー

こだわりの自家焙煎コーヒーのネット販売や常滑市のココテラス、武豊町の味の蔵たけとよなどにトレーラーハウスで出店をしている同店は、このほどクラシティに同店初となる店舗を構えました。この地域では珍しいサイニングストアとして、聴覚に障がいのある人と聴者が共に働き、交流ができるやさしいお店がコンセプト。ご注文は、指さしでご協力をお願いします。

店長/小牧八重子
代表/竹内弓三彦
住所/半田市広小路町155-3 CLACITY1F
営業時間/10:00~18:00
定休日/毎月第4水曜日



店内を改装

2022年4月18日(月)

手打ちそば信濃路

同店は、小規模事業者持続化補助金を活用し、店舗内を改装しました。開業以来和式トイレでしたが、幅広い顧客層に対応するため洋式トイレに取り替えました。
 また、店内照明、壁紙、フローリングおよび座敷席の畳の張り替えを行うとともにテーブルや椅子も新調し、明るく清潔感に満ちた店内になりました。

代表/千村光弘
住所/半田市昭和町2-70-1
TEL/22-5639
営業時間/11:00~14:30、17:00~20:30
定休日/水曜日



光触媒で空間除菌

2022年4月18日(月)

㈱斎藤工業

同社は蛍光灯に取り付けると酸化チタンの光触媒反応により、空間のウイルスや細菌を分解できる酸化チタンメッシュフィルターを開発しました。
 同社は金属、非鉄金属加工による試作、研究開発を主力としており、特にチタンやインコネル、炭素繊維強化プラスチックといった難削材の加工を得意としています。
 今後、他社と連携して新型コロナウイルス対策品として製品化し、病院や学校などで幅広く利用できるよう早期の実用化を目指します。

代表/斎藤清隆
住所/知多郡武豊町字沢田新田89-5
TEL/73-4488
URL/https://saito-kogyo.net/