半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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農家の大地からお客さまの大地へ

2022年1月25日(火)

テーラ・テール 竹内 小百合さん 

 私と母(会長)のパンとの出会いは、ちょっとした一言から始まりました。パン好きの母の友人のビルのオーナーから、「このビルにパン屋さんが欲しい」と、半田市内でフレンチレストランを経営していた母が声をかけられ、2013年に高岳(名古屋市東区・本店)にお店を出すことになりました。私はフラワーデザイナーとして働きながら、少しずつお店を手伝うようになりました。そのような中で徐々に、生まれ育った地元にお店を出したい、と思うようになり、2020年8月に2号店としてここをオープンしました。コロナ禍の真っ只中で不安もありましたが、そういう時だからこそという想いが強かったですね。コロナ禍の中であらゆる行動が制限され、私自身も自由に動けない苦しさを存分に感じていました。そんな中でも、3食きちんと食べるんですよね(笑)。食べることは楽しくて大切なことと改めて実感しました。色々な制約の中で暗くなった世の中をパンを食べることで、美味しい!と一瞬でも明るい気持ちになれたらと願い、皆さまが心休まる場所になればという想いを込め、お店を作りました。非日常を意識した空間にこだわり、高い天井とおしゃれな商品棚、外からたっぷり陽が差し込み、開放感あふれる店舗にしました。
 経営理念は『自然に優しく、地球に優しく、人に優しく、楽しく仕事をする』ことで、その想いは商品に表れています。国産にこだわった小麦粉、フランスのオーガニックのチョコレートなど、添加物、保存料を極力排除した原材料を使用しています。新鮮なうちに召し上がっていただくために、ちょっと小さめの食べきりサイズです。そしてビジュアルにもこだわり『カワイイ』を追求し、食べるだけでなく、買ってから食べるまでのドキドキ感も大事にしています。『カワイイ』パンをSNSにあげてくださるお客さまが多く、関東・関西地方からもご来店いただき、SNSの力を実感しています。(通販でも日本全国にお届けしています)
 オープンして分かったことですが、半田へから本店にお買い求めにいらっしゃっていた方も多く「近くにできたので嬉しい」という声もお聞きしています。ショーケースの中のパンを宝石のように扱い、お客さまとの会話を大切にしながら、その日のお客さまのシーンに合ったパンをお届けしています。当店のパンは、お手土産としての需要も多く、経営者の方や営業マンがご挨拶がわりに、また、ご自分へのご褒美パンとしてなどでお買い求めになられる方が多いようで、「箱に入れてください」と言われるお客さまもいらっしゃいます。パンはお皿やフォークを使わずに、その場でそのままでお召し上がりいただけるので、気を遣わせることなく、さり気なく差し入れができます。
 オーガニックの大粒なぶどう三種類をラム酒に漬け込んだ『ぶどうパン』も人気です。ぶどうを食べているような食感で「ぶどうパンは嫌いだったけれど、食べられるようになった」と言われるお客さまもいらっしゃいます。原材料のぶどうやチョコレートなど、本物の味を味わっていただけたら嬉しいですね。
 私は海外へ一人旅に行ったり、自然とふれあうことが大好きです。何か始める時は不安よりもワクワク感が大きいですね。新しい取り組みとして、老舗のお弁当やさん(松浦商店)とコラボしてカレーパンを作ったり、『旅するterre à terre』としてキッチンカーでイベント会場に出かけることも始めました。最近、粘土で作った見本用のパンを娘が使って遊び始めたのを見て、これらのパンで『ままごとセット』を作ったら、子どもたちが遊びを通してパン屋さんになることを夢見たり、食べることへの興味を持ってくれるかなぁ、と想像するだけでワクワクしてきます。今後、販売を予定しています。
 思い返せば、祖父母が作った野菜を食べて育った私は、一人暮らしをした時に初めて買い求めた野菜を食べて、味の違いに衝撃を受けました。祖父母の美味しい野菜を今まで当たり前に食べていたことが、すごく贅沢で幸せなことだったと気づき、食の質の大切さを実感しました。その想いが私の原点になっています。
 店名はフランス語で『大地から大地です。私たちは『農家さんの大地から、お客さまの大地へ』つなぐ架け橋になりたいと思っています。


■ 所在地/半田市庚申町2-27-1  
■ 営業時間/9:30~ 売り切れ次第終了 ■ 定休日/水曜日
■ TEL/59-0076  ■ http://terreaterre.info/  
■ instagram terreaterre.official
■ 名古屋高岳店/名古屋市東区泉3丁目28-3 B1F



本社事務所を新築移転

2021年12月28日(火)

(税)経世会

税務・会計業務を行っている同社は、令和3年10月に本社事務所を半田市栄町に新築し移転しました。
 建物は鉄骨造2階建て、外壁は「醸造のまち半田」をイメージし、黒色をベースにスタイリッシュな造りとなっています。2階には広い事務スペース、1階には総務部、顧問先と面談する相談室を複数設けています。また旧事務所では少なく課題であった駐車場も広く30台程の駐車が可能です。


代表/筒井保司
住所/半田市栄町2-59-1
TEL/21-2145
HP/http://www.keiseikai.co.jp



中国料理久田 店内全面リニューアルオープン

2021年12月20日(月)

中国料理久田は店舗改装を行い、12月3日リニューアルオープンしました。
座敷席をなくし、全てをテーブル席へと変え、ほかのお客様との空間も保てるようスペースがとられています。
また、半田市地域振興券限定メニュー(現金支払いも可)も期間限定(3月31日迄)で販売されています。
ぜひ、足をお運びください。

代表/久田全浩
住所/半田市柊町5-6-29
TEL/22-7678
HP/https://www.c-hisada1.com/



定額ホームページ制作サービス「ipc-WSS」をスタート

2021年12月9日(木)

インターネット・プロ東海(株)

知多半島を中心とした東海エリアの企業や店舗、レジャー施設向けのホームページ制作・運営サポートを行っている同社は、定額制作サービス「ipc-WSS」をスタートしました。
 予算金額・掲載する情報量・デザインの種類によって3つの料金プランから選べ、料金内にはレンタルサーバー・SSL・サポートも含まれて、お得で安心にホームページ運営が出来ます。

代表/後藤克典
住所/半田市星崎町2-206-2 サンシャイン星崎102
TEL/0569-26-6410(担当:岩月)
https://web.mite.ne.jp/wss/



接客業は天職

2021年12月9日(木)

森田木工株式会社 代表取締役社長  藤井 国子氏

『藤井さんいますか?』と、入店して来るお客さまが絶えない。現職に就いて2年になるが、笑顔で明るく、ウイットに富む接客は社内でトップセールスウーマンとして35年余のキャリアを誇る。 
 「今も私を販売担当者と思われているお客さまもいらっしゃるのではないでしょうか(笑)。売り場で直にお客さまの声を聞くことで的確なニーズを把握でき、同じ売り場に立つことで社員の気持ちも理解できる気がしています。当社は1953年に木工職人の父が、母と共に始めた家具の製造販売が原点です。時代の流れで小売業に移行し、地域の皆さまのご要望に応え、現在の業態に変化してきました。私は結婚式場でブライダルコーディネーターとして勤め、結婚直前に当社に入社しました。接客が好きで(今は天職と思っています)、両親が縁戚者に助けられ一生懸命に働いている姿を見て、私も子育てをしながら両親を支えたい一心でした。婚礼家具、輸入雑貨、寝具など、私が扱う商品も時代の要請で異なりましたが、いつも現場に立っていました。2年前に思いもしなかった代表者になり、当初はプレッシャーに押し潰されそうになりましたが、私の使命は両親が育ててきた会社を次代につないでいく橋渡し役と割り切ったら、気が楽になりました。創業当時から貫いてきた地域密着、お客さまのニーズに応える精神を受け継ぎ、しっかりつないでいきたいと思っています」 
 就任直後、コロナ禍が重くのしかかる中、SDGsの実現、エシカル消費(※)など、社会が企業に求めるキーワードが次々と生まれた。それを意識し、健やかな暮らしを送っていただくことで社会貢献をしたいと模索していた時に、『大高酵素浴』と出会った。 
 「私どもの酵素浴は正確には『おがくず酵素浴』です。酵素のパイオニアの大高酵素におがくずを混ぜて発酵させて70℃くらい(体感温度40℃前後)まで温め、その中に20分ほど埋まって温まります。化学燃料や電気などは一切使わず自然発酵で温度を上昇させるので、環境保護の観点からもとてもエコなんですよ。昨年12月に大高酵素浴『森のくまさん』としてオープンして以来、私も利用していますが、免疫力アップ、デトックス・ダイエット効果(私は5、6キロ痩せました)等、嬉しいことずくめです。お医者さまのアドバイスを受けながら、社員共々、実証していますが、健康になった、痩せた、肌がきれいになったと好評です。男性社員も美意識が高くなりました(笑)。ぜひ、ご利用ください。半田市地域振興券も使えます」 
 現場に立ち35年余という実体験から、『〇〇さんだから』と購入につながるような人脈作りの大切さを説く。同時に社員に対して温かい視線を向ける。 
 「毎日フロアを歩き回っています。スタッフの顔色を見て、体調万全?何か言いたいことがある?と、寄り添うように心掛けています。社員教育は子育てと同じで、その人の良さや得意分野を見極め、適材適
所で力を発揮してもらっています。亡き母は気配りに長けた人で、誰にでも平等であり、メーカー・社員あっての当社、お客さまあっての当社という姿勢を崩しませんでした。私も尊敬する母の教えを守り、そういう人でありたいと思っています。幸いなことに母の血を引いたのか、その人の良い所を見つけるのは得意で、今では特技となっています」 
 慣れ親しみ愛した職場で『生涯、販売員として働こう』と心に決めていたが、社長就任という思いもしなかった展開に戸惑いながらも、代表者としての決断を求められては『正しかったか?』と自分の判断に悩
み、眠れない日も過ごしたこともあったと言う。 
 「社長業も子育てと重なり、自分が周りに支えられながら親になってきたように、周りの人たちに助けられながら、社長初心者の私は社員
に育ててもらっています。あと数年経ち、還暦を迎える頃には“成長した社長”として花開きたいですね」

※エシカル消費…消費者それぞれが各自にとっての社会的課題の 解決を考慮したり、そうした課題に取り組む事業者を応援しながら消費活動を行うこと

●ちょっと一息●
父が家具を作る度におがくずが出て、まだ幼かった私は姉と一緒にそのおがくずの中に埋もれて遊んでいました。そのおがくずと出会い、大高酵素浴『森のくまさん』をオープンしたのも深いご縁を感じています。木工工場から産業廃棄物として出るおがくずは焼却処分をしていた時代もありました。そんな産廃物を酵素浴に再利用し、さらに使用したおがくずを畑の肥料として再々利用して土に還します。循環型社会の一役を担っていることも嬉しいことです。 
 子どもの頃から両親には「将来みんな一緒に会社をやっていってね」と言われていたので、家業に関わるのは自然な流れでした。嬉しいことに昨年の10月からは長男も両親の意を汲んで入社してくれました。金融機関からの転職で戸惑うこともあるようですが、当社には家具の修理を手掛けたり、売り場を熟知しているレジェンドがいます。そういう方々に助けていただきながら、後継者として家業発展に尽力して欲しいと願っています。 
 私に一番影響力を与えてくれ、決して超えることの出来ない母は残念ながら亡くなってしまいましたが、我が家の隣に住む父は今も時折会社に顔を出して私を支えてくれています。偉大な両親に感謝してもしきれません。

1965年半田市生まれ。85年愛知女子短期大学経営学科卒業。同年、高砂殿名古屋駅前店入社。86年同社入社。2019年現職。半
田市在住。当所議員。