半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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ものづくりの喜び、人と人とをつなぐ

2021年12月9日(木)

ひらおかステンドグラス工房

 「ものづくりの喜びを伝えたい」そう教えて下さったのは、今回お邪魔した「ひらおかステンドグラス工房」代表の平岡和広さん。35年間、温かい光の作品を制作してきた。
 芸術大学で油絵を専攻していた和広さんはステンドグラス職人である叔父様に在学中にその技術を学び、卒業後間もなくここ亀崎にステンドグラス工房を開業した。当時、知多半島にステンドグラスを商いにしている人はおらず、そのためステンドグラスを日常にどう取り入れてもらうか、試行錯誤を重ねた。住宅の窓に、と建築事務所に営業に出向いた時には「教会建築はやっていない」とお断りされた。大手鉄道会社に飛び込みで営業をしたこともあった。困難な状況ではあったが、当時、デザイン博が開催されていたことはステンドグラスを広める追い風となった。“芸術”を受け入れる機運が全国的に高まっていたそうだ。
 一方、工房として開業すると思わぬオファーを受ける。市の社会教育課(当時)から大人向けのステンドグラス教室をやってくれないかと。これがステンドグラス教室の始まりとなる。現在この教室は芸大同級生の妻の美貴さんが主となり13クラスを月2回、隔週で開催されている。生徒数は現在100名前後で、その中には30年以上通っている方もいらっしゃる。「ただ作品を作るという目的だけでは、こんなに長く続けてもらえなかったと思う」と美貴さん。作業の合間に聞こえる何気ない会話を聞き、生徒さん同士の共通点に気付き“人と人とをつなぐ場”となるよう意識して教室を運営している、と教えてくれた。また「大人になると褒められないよね、祝われないよね」との想いから、この教室では展覧会への出品を通して生徒さん一人一人を讃えることも大切にしている。なにより、こうした体験を通じて“ものづくりの喜び”を感じてもらいたいと願っている。
 和広さんが転機を迎えたのは1999年。国の重要文化財となる明治村の聖ヨハネ教会堂のステンドグラスの制作を行ったのだ。同じく明治村にある聖ザビエル天主堂の華やかなデザインとは対照的な落ち着いたデザインは、当時の京都の風土と文化に調和させ、教会に救いを求めやってくる人々の心を深く癒してきたと想像する。この他、半田市役所ロビーにある扇型の壁面装飾ステンドグラス『歴史と伝統のまち半田』や一畑山薬師寺の涅槃像が納められている建屋の格縁天井ステンドグラスなどが代表的な作品だ。油絵を学んできた和
広さんは、ガラスという素材で絵を描いている、と語る。それまでステンドグラスと言えば西洋のマネをする風潮だったが、和広さんは「和」を意識した作品を創り、人がやらないことをやり続けてきた。
 工房にあるガラスの種類は筆者の想像を超える多様なものだった。透明、半透明を使い分け、切り方、切る場所によって幾重にも表情を変えることができる。ステンドグラス教室に通う人・作品を依頼する人もまた多様な個性を持ち、自分の輝きに可能性を見出したいとここに訪れるのかもしれない。
 半田市亀崎町でこれからも素敵な作品を作り続けていただきたい。             (取材・加藤由香恵)


【住所】半田市亀崎町10-17  【代表】平岡和広
【創業】1985年  【営業時間】9:00~18:00
【定休日】日曜・祝日  【TEL】29-3310



美味しい笑顔が見たい!

2021年12月9日(木)

手打そば 信濃路 千村 光平さん

僕はよく言えば柔軟性があって(笑)、大学を決める時に「これからは農業の時代」と聞いて、工学系が好きだったのに農学部に入ってしまった。東京に行ってお洒落な世界に浸ってみたいと夢見ていたので、目についたヘアサロンのような居酒屋さんでアルバイトもした。そんな中でいつか起業したいと考えていたが、21歳の時にこのまま大学で学んでいても、将来、役に立つとは考えられず、厳しいバイトにも耐えられなくて、全てをやめて半田に帰ってきた。あまり気の乗らない世界で、いい加減に学んだり働いたりしている自分が嫌で許せなくって、次の世界に挑戦しようと思った。
 帰って来たものの家の仕事はしたくなくて、しばらくはパチンコで生計を立てていた。それも限界が来た頃に本来の負けん気が沸き上がり、勝つためにパチンコ台の仕組みを知りたいとパチンコ屋さんでアルバイトした。その頃に妻と出会い、義父から「そのままそこで働くか、家業に就くか」と問われ店に入った。24歳の時だった。
 僕は一人っ子だが、祖父からも両親からも継いで欲しいとは一度も言われたことがなかった。でも僕が店に入ると言うと、父は何となく嬉しそうだった。入ったその日から父の下で修行が始まった。蕎麦打ちの工程(北海道の蕎麦の実を製粉機で粉にし、2〈小麦粉〉・8〈蕎麦粉〉でこねて、伸ばして切って提供する)を覚えるのは時間がかかる訳ではないが、美味しい蕎麦を作ることは難しく苦労した。気候や湿度、温度や水加減、伸ばし方など、全て一発勝負なので失敗は許されない。体調不良の時も根性で克服し(笑)、常に美味しい蕎麦づくりを目指した。また、包丁などはいい器具を使うことは大切だが、美味しい蕎麦は腕の良さで決まると実感した。
 僕が小さい頃から通って来てくれているお客さまは、僕が店を手伝い始めると、「店を継ぐんだね、良かったね」「頑張ってね」と応援してくれた。実はその頃は継ぐ気はなくて(笑)、働いていると、そう思われちゃうんだなと、心の中で葛藤していた。お酒は弱いけれど好きなので、独立して蕎麦居酒屋のようなお店を出したいと密かに考え
ていた。でも、その店をやったら、この店がなくなってしまう。長い間ここの蕎麦を愛してくれている人たち、半田を訪れるたびに『信濃路の蕎麦』を楽しんでくれる人たちも悲しませてしまう。そんなことが頭を巡り、悩みに悩んで、大学時代のバイト先で仲良くなった仲間に相談し、色々アドバイスをもらって『継ごう』と心を決めたのは2年前。
 そう決意してからは仕事に取り組む気持ちが変わったと自分でも思う。それまでは仕事中も頭の隅に「どうしたらいいのだろうか」と迷いが
あったが、今はこの道を極めようと思っている。そういうこともあって店舗改装に踏み切れた。ベージュと紺色の壁紙、お洒落な椅子やテーブル、照明など僕好みにイメージチェンジをし、11月3日にリフレッシュオープンした。蕎麦屋は何となく若い人からは敬遠されがちのようだが、若い人たちにも来てもらえるような店を目指している。そしていつか誰かを育てて、僕の夢の『蕎麦居酒屋』を開きたいと思っている。僕はずっと祖父が始めたこの店を守りながら、今日よりは明日、明日よりは明後日、美味しい蕎麦を作っていきたいと思っている。その道と決めたら負けたくない、まだまだ勉強中だが、常に上を目指したい。
 当店は手打ち蕎麦専門店として1967年に創業し僕で3代目。それ以後、守り続けてきた地元の調味料にこだわったつゆと、自家製の手打ちを引き継いでいきたい。最近の機械は性能が良くてキレイな蕎麦が出来るようだが、味のある手打ちで勝負したいと思っている。僕のおすすめは『ざるそば』。蕎麦そのものの美味しさを味わっていただきたい。また、この時期は年越しそばをぜひご賞味いただけたらと思う。(持ち帰りは12月30日までに予約をいただけるとありがたいです)
 最近、嬉しいことがあった。3人目で初めての男の子が生まれた。生まれる前はどちらでもいいと思っていたが、「男の子」と聞いて何だか嬉しかった。3人の子どものために、健康に気を付け始めた。痛風疑惑があり(笑)、改めて健康の大切さを実感し好きな脂物から野菜へと食生活を見直した。筋トレも始めて9キロほどダイエットした。体調は万
全、仕事も目一杯やり、最近は妻が出産ということもあって、休みには子どもと遊んだり、食事を作ったりして主夫みたい(笑)。
 美味しいものを提供し、お客さまや家族の笑顔を見るのが僕の幸せと気づいた。色々迷ってきたけれど、この仕事は僕が探し求めてきた世界だと、いま思う。
 
■所在地/半田市昭和町2-70-1   
■営業時間/11:00~14:30、17:00~21:00(コロナ禍の状況により時間が変更になる場合があります)
■定休日/水曜日  ■TEL/22-5639



半田市少年少女発明クラブ・クラブ活動見学会及び第2回企画委員会開催

2021年12月3日(金)

半田市少年少女発明クラブ

半田市少年少女発明クラブ「クラブ活動見学会及び第2回企画委員会」が11月27日、ツカサ創生館でありました。
同クラブ企画運営委員会では中間活動報告があり、特に作品発表会、あいち少年少女創意くふう展の結果が説明されました。
入賞作品は、全日本学生児童発明くふう展へエントリーされています。
その後、基礎クラス「発砲スチロールカッター作成」を見学しました。

あいち少年少女創意くふう展の選考の結果、入賞者は以下のとおり(敬称略)
◆振興賞
*「多機能マジックハンド」竹内悠人(半田市立宮池小学校6年)
「折りたたみZチェアー」新帯佑姫奈(半田市立有脇小学校5年)
「海洋ゴミ!マンタん!」渡邉 翔(半田市立さくら小学校6年)

*半田市少年少女発明クラブ「創意くふう展」会長賞



移転オープン

2021年11月30日(火)

パナシェ

「上質な大人服を提供し、素敵な女性を目指す」をコンセプトに、半田市青山で女性向けのセレクトショップをオープンしていた、パナシェがこの度、半田市清城町に移転しました。
 オリジナリティ溢れるトータルファッションで、満足のいく商品を提供しています。

代表者/岡島真由美
住所/半田市清城町1―12―18 ファインレジデンスCOP1F中央
TEL/89-9812



自動販売機導入により、ジェラートを24時間販売 

2021年11月25日(木)

知多セントラルシステムズ㈱

2021年10月1日~本社前に、自動販売機を設置し、購入は24時間可能。
まるで出来たてのようなジェラートを食べることができるスマートジェラート商品を販売。種類は、Yahooショッピングにて1位を獲得した「知多ミルクジェラート」等ネットでの注目商品8品を販売しています。
今後は、店舗人気ナンバーワンの「ブロンテ産ピスタチオ」や季節商品の販売も検討していく予定であります。


代表者/川澄哲裕
住所/半田市瑞穂町5-1-1
TEL/0569-22-9808
https://www.ccsice.com