2021年9月22日(水)
名鉄青山駅から西へ5分弱、飲食店が並ぶ一角にある「CAFÉ&BAR POLPO」。BARという響きで、大人の隠れ家や憩いの場所をイメージして、敷居が高いと感じるかもしれない。しかし、同店は開放的な造りとなっており、イメージする不安は一掃され、気軽に楽しめる店内となっている。その店内には、皆様を迎えるオーナーがいる。彼の名は伊藤拓人。
「楽しくなければBARじゃない」をコンセプトに、創業から10年やってきた。地元祭礼にて、梶方後見や運行責任者の任も務めた伊藤氏。当所青年部にも所属し、理事や広域エリアへの出向も務めるなど、繋がりを大事にする男である。業界の面でも、保健所の衛生管理指導者として、地域飲食店の安全を守る活動をするなど、様々な角度から地域を支え、地域貢献に努めながら、自身の技術向上や人脈拡大の経験を積んできた。
調理師免許も所有する伊藤氏。地元の新鮮な野菜・魚介を使ったイタリアンベースの料理を中心に、お酒と料理でシェフバーテンダーとして、来店された方々をもてなす。同店は、知多半島に数少ない深夜型レストランでもあり、同業者が閉店後にミーティングで利用することもしばしば。また、深夜でもパスタやピザが楽しめるお店として、市内外問わずに来店される方が多い。中でも、開業当時からの一番人気メニューであるデミグラスオムハヤシ(1,100円)。同店の看板メニューでもあるため、リピーターがこぞって注文する逸品である。ピザに至っても、生地からソースに至るまで、既製品や冷凍食品の類は原則として使用せず、レシピ作成した上でマニュアル化もされている。地産地消で地域貢献したい、との心意気から、契約農家から直送の新鮮野菜を使用していることも見逃せない。同店の料理は、新鮮野菜や市場で直接仕入れる魚介類を利用したメニューも多く、ついついお酒も進んでしまう。
伊藤氏の、お客様に楽しんでほしいとの思いから、大切な時間を演出すべく貸切営業にも対応。慶事(バースデーパーティーや、結婚式の二次会)等にも迅速対応を行う。サプライズ演出の相談があれば、それが当日連絡だったとしても、可能な限り顧客の満足度と笑顔を得るため、臨機応変に対応を行う他、自らもその演出を手伝ったり、企画提案も行う。要は、本人自体が楽しいことが好きなのである。アルバイトスタッフが自己判断で顧客にサービスを行った場合でも、彼らの裁量に任せ、見守った上で成長を促す面もある。
しかし、昨年から同店に大打撃を与える出来事が発生。そう、新型コロナウイルス感染症である。全国の飲食店同様、同店も大きな影響を受け、今まで半田の夜を楽しく演出していた店内から、顧客の笑顔や影が消えてしまったのである。それでも、伊藤氏は挫けない。当所会報誌等から得られる情報や、青年部等の繋がりを活かし、この苦境をなんとかして、乗り越えようと日夜励んでいる。その一環としてテイクアウト商品を開発する他、メーカーの研修なども受け、本場の味を再現したタコ焼の販売・提供を開始した。なぜBARでタコ焼か? 店名のPOLPOは、イタリア語で「タコ」を意味しており、洒落を利かしたメニューであると共に、自粛中でも常連顧客の方に、家族とPOLPOの味を楽しんでもらうための逸品。
最後に、筆者が感じた男前な話を紹介したい。同店スタッフは下宿生が多く、生活費をアルバイトで切り盛りしている者
が大半。彼らも、生活が困窮しているだろうなと勝手に思っていた。しかし、伊藤氏は、経営状況が苦しい時も、常にローテ
ーションでスタッフが出勤できるようにしている。「スタッフの生活が成り立たないと、あいつら困るじゃないですか」、伊藤氏の兄貴肌な性格が垣間見えた瞬間である。
「楽しくなければBARじゃない」を今後もモットーに、楽しく過ごせる時間を半田の街で提供していくことだろう。この記
事を見たなら、是非とも一度来店していただきたい。そして、同店を始めとする、苦境に立ち向かいながら戦う市内飲食店
にエールを送っていただきたい。 (取材:榊原鉄平)
【住所】半田市青山2-25-10
【代表】伊藤拓人 【創業】2011年
【営業時間】18:00~4:00(L.O.3:30)
【定休日】なし 【TEL】23-3039
※新型コロナウイルス感染症の影響で、時短営業等の場合もあります。詳細は店舗にお問い合わせください。
2021年9月22日(水)
モノを作る仕事をしたいと思っていた私は、テレビっ子だったこともあり、テレビ番組を作りたいと考えるようになりました。会社説明会で、企画から発信まで全てに関わることが出来ると知り、やりたがりやの私にピッタリと閃きました。自分では内弁慶と思っていますが、昔から委員長や部長など、いろいろなことに立候補するような性格で。大学の先輩が入社していることも心強く、決め手となりました。
入社して3年、番組制作に携わってきました。入ってすぐに(2019年)春祭りのアシスタントとして三脚を担いで走り回り、想像していた以上に体力を使いました。西尾市生まれの私は、地域が一体となっての祭りは初めてで、その結束力に驚きながら、興味深く思い出深い初仕事でした。
今は『知多から巡る優イチオシ』の番組を担当し、企画・段取りに携わっています。番組によって様々な業務を担当し、アナウンサーもしています。最初、カメラリハーサルの練習をした時、笑顔のつもりでしたが緊張して怖い顔になり、自分でも驚きました。地域の温かいニュースは、にこやかに正しく伝えるよう先輩に指導を受けながら努力しています。上司からは度胸があると思われているようですが、カメラが回る前は手が震えてドキドキしているんですよ。小学校の卒業文集に担任の先生から「一見しっかりしてそうに見えて、実は抜けている所がある」と書かれてしまいました(笑)。そんな所に、親しみを持っていただけたら嬉しいですね。
放映エリアは半田、阿久比、武豊(一部)ですが、話題を追いかけて知多半島中に出かけます。取材先で「アナウンサーさんだよね」と声をかけていただき、その一言が糸口となり仕事がスムーズに進んだり、情報をいただくこともあります。「テレビとは印象が違うね」とよく言われます。カメラが回ると緊張して、猫をかぶっているんですかね(笑)。取材先での姿が本当の私だと思っています。取材前に大まかな構成を考えていくんですね。でも取材しているうちに全く違ったものが出来上がることはしょっちゅうです。頑張っているお子さんをピックアップするコーナーでは、現場に着いたら予定と違っていたり、お子さんの返答が想定していたことと真逆だったり・・・。想定外のことでも、その地域の情報を地元の方たちに伝えられるよう構成を考え直しながら取材を進めています。取材に行く先々でいろいろな職業の方や、様々な経歴を持たれている方たちとお話するのは好きですね。一人で動くことが多く、撮影をしながら取材して原稿を書き編集しています。編集モニターで音と映像を確認するまでは「ちゃんと撮影出来ていたかな」とハラハラドキドキです。でも毎日違う現場でいろいろな人と出会えるこの仕事が大好きです。
当社は常に新しいことにチャレンジしていく風潮があります。1年前はYouTubeチャンネルを開設して、CACチャンネルの人気コンテンツや、レギュラー番組のダイジェスト版を発信しています。チャンネル登録よろしくお願いしますね。また、好評だった『1979はじまりの物語~はんだ山車まつり誕生秘話~』の劇場版を公開予定です。色々な刺激を受けながら仕事をしていますが、今の仕事をこなすことで精一杯です。もう少し余裕が出来たら新しい企画に挑戦したいと思っています。目標は全ての仕事のレベルアップです。
入社する前に仕事でのやりがいを尋ねたら「地元のためになる」と仰っていたのですが、今やっとその言葉の意味が少しずつ分かってきたような気しています。取材先で多くの方々とお会いするうちに出演してくださった方に喜んでいただきたい、その方のためになるような番組を作っていきたいと考えるようになりました。地元の方々のお役に立つよう、ローカルテレビならではの良さや温かさをお伝えしていきたいと思っています。
仕事中心の日々で、いつの間にか私も半田市民に近づきつつあり、家でも半田の話ばかりするので家族からは、「どこの住人?半田に魂を売った
の?!」と冗談っぽく言われています(笑)。テレビっ子の私は、今はカメラアングルやセリフの言い回しが気になって仕事モードでテレビを見るよう
になってしまいました。それだけこの仕事が好きということでしょうね。熱中できる仕事と出会えて幸せです!
■ 所在地/半田市有楽町8-26-2 ■ TEL/21-0070 ■ URL https://www.cac12.jp
2021年9月22日(水)
高校を卒業した18歳で社会に出て何が出来るのかと悩んだ。そんな時に工業高等専門学校(高専)への編入の話が舞い込み、『挑戦してみよう』と、在籍校から初の高専生となり、後輩にその道を拓いた。以後もその時々で決断を求められる場面に遭遇したり、突然の辞令交付を受けては、『やるしかない、挑戦してみよう』と、持ち前の気骨を見せてきた。同社で一番転勤(12回の海外赴任の話)を断ったことは、この限りではない。
「卒業後に外資系の医薬品メーカー(東京)に就職しましたが、会社の移転により勤務地がスムーズに決まらないことに痺れを切らし、帰郷しました。タケノコ工場に3ヶ月ほど勤め、縁あって当社の福岡工場(現九州工場)に入社しました。初日に1時間程の研修を受けて、欠員のあった生産現場で働きました。生産に追われていた時代とはいえ、以後も『ポストが空いてしまったから、行ってね』『村尾、兼任せよ』というようなことばかりでした。一貫して生産畑で設備屋として働きましたが、専門用語も分からず入門書や取扱説明書を読みあさり、全て独学でした。今も当時のトリセツを手元に置き、初心を忘れないようにしています」
何かアクシデントが起きれば声がかかり『専任だろう』と頼られる。前日に担当者になった』という言葉を呑み込みながら、メーカーに教えを乞い、根性で乗り切ったと笑う。小学生時代に正しいと信じれば大学生と言い合いをした熱血男児であり、剣道で培った忍耐力は誰にも負けなかった。そして仕事はより早く、精度はより高くを目指し、常に向上心を持ち続けた。仕事がチョコチョコ止まる『チョコ停』を嫌った。落ち込むこともあったが、常に努力を怠らなかった。その結果、気落ちしない精神力に磨きをかけ、いつの間にか愚痴の聞き役という役目を担うようになった。
「名古屋工場の稼働(1987年)に伴い、転勤となった上司の空きポストに私が入り、九州工場長となったのが15年前。そして名古屋工場での会議(各工場持ち回りで工場長会議を開催)の席上で突然、名古屋への辞令を受け現職に就いたのが昨年5月でした。入社してからずっと九州工場勤務。同僚や旧友、家族や体の弱い母を残しての転勤を拒みましたが、今度こそは断れないと観念し単身で赴任しました。九州工場で育ってきた私は九州のスタイルしか知りません。だからこそ、ここに来て見えてきたものはいっぱいあります」
開設以来の設備は旧態依然としていて、そこから手を入れた。設備の改善、部品の整理、照明機器の見直し等、課題は山積しているが、『5Sが行き届かない工場からは良品は生まれない』と会社周辺の草刈りもし、気持ちよく働ける職場づくりを始めた。
「5Sの中で一番大切なのは躾だと思っています。私は同業者、従業員とも互いに良くなることが大切と、胸を割ってきました。そうでないと本当の声は届いてこないと思っています。煩しかったら言ってねと話していますが(笑)。ただタメ口で話すのは他所に出た時に苦労するので、本人のためにはならないでしょうね。
今も九州工場や付き合いのあった広島工場から、ことが起きれば電話がかかってきます。人には得手不得手があります。私でお役に立つことができればと、ついつい管轄外でも現場が止まるという話を聞けば、最優先はお客様だと対処法を検討してしまいます。そんなことが続くと自分の仕事に影響が出ることもあり、一番報告書の提出が遅い工場長のレッテルを貼られています(笑)」
陣取りゲームが大好きで、九州時代は担当者と協力し九州の市場シェア率80%までに成長させた。設備、人材においても最強の九州工場に負けない工場にすることが一番の目標であり、3年以内に気持ちよく働ける職場づくりを整えることを視野に入れる。趣味が仕事のような日々、目標に向かって知恵を絞り汗を流す。
「村尾が来たって何も変わらない、と思われるようでは来た価値がありません。『こう変わった!』という足跡を残すことが必須です。無限に近いほどやることはあります。『やるしかない、挑戦する!』打倒、九州工場です」
●ちょっと一息●
弱い者いじめをしている現場を見ると血が騒ぎ(笑)、小学生だった頃も中学生や大学生に向かっていく怖い者知らずでした。その喧嘩相手とは、なぜか今も親交があります。あまりのやんちゃぶりに、武道をしたら落ち着くだろうと両親から剣道を進められ、少しはその成果があったようです(笑)。高専時代はラグビー、バンド(ギター)と、青春を謳歌しました。
元気が良かったためか、声をかけられることが多く、ボランティア活動にも関わる機会がありました。重度障がい者の人たちと一緒に学園祭に行ったり、今も地元福岡の相撲協力会で子どもに手ほどきをしたり、九州場所で部屋を構える千賀ノ浦部屋の力士に子どもが教えてもらう時に手伝ったりしています。帰郷すれば九州工場の同僚や旧友、消防団の仲間と会い、家は寝に帰るだけです。
現在は、根性論は薄れていく時代になりましたが、何事にも一生懸命でいたいですね。
1964年福岡県糟谷郡篠栗町生まれ。84年有明工業高等専門学校卒業。同年医薬品メーカーに勤務し、86年同社福岡工場(現九州工場)入社。生産、品質管理、生産管理、工場長を経て、2020年現職。半田市で単身赴任中。エスケー化研株式会社 名古屋工場長
2021年9月16日(木)
知多半島産の食材をテーマにした、レトルトの「真鯛カレー」と「車えびカレー」を発売しました。
同店ではこれまでに、店舗で食べることができる人気メニュー「わたり蟹カレー」のレトルト版も商品化しており、今回の2品はそれに続く商品です。
現在、新型コロナウイルス感染症の影響により在宅時間が増え、ご自宅でお店の味を楽しまれる方が増えています。同店ホームページのオンラインショップからも購入できますので、贈答品やご家庭の食卓用に、ぜひお買い求めください。
代表者/山本昇司
住所/半田市天王町2-27-8
TEL/21-3408
HP/https://hamacho-handa.com/
営業時間/11:30~14:00(L.O.13:30)、17:00~21:30(L.O.20:30)
定休日/日曜日
2021年9月16日(木)
9月3日、県内5店舗目となるブリオ東海店がグランドオープンしました。半田市に養豚場として創業して約半世紀。豚肉のプロとして、柔らかでジューシー、さらに安全で安心な商品を提供しています。
常時100種類以上の豚肉・ハムソーセージ・惣菜・野菜を提供。
半田本店・大府店も併せてご利用ください。
代表/石川安俊
東浦店住所/東海市富木島町伏見3-9-2
営業時間/10:00~18:00
定休日/無休(年始5日間休業)
TEL/052-602-4186