2020年2月3日(月)
名鉄青山駅から東へ徒歩5分、JR東成岩駅からは西へ徒歩5分。両駅から近い立地にある「食の蔵 酒菜」。一見、隠れ家の要素を感じる店の佇まい。その店内では、大将の久松宏行氏が、厨房で腕を振るい、来店客に舌鼓を打たせる。この「食の蔵 酒菜」、実は、市内で四半世紀の歴史がある。今回はそんな歴史を紐解きながら紹介したいと思う。
初代「酒菜」は、大将のご両親が、酒が好き、料理が好きという理由から、青山駅すぐ東に、平成6年に開店。その後、場所を青山駅西側に移転し、「魚菜」と名称変更。この頃、宏行氏は「魚菜」で料理長を務めていた。料理長になるまでは、様々な店舗(居酒屋や割烹料理店等)で修業し、調理のいろは、人との縁の大切さを叩き込まれた。そんな宏行氏に最初の転機が訪れたのは、今から5年ほど前。独立創業も考えていた際に、両親から背中を押され、現在地に「食の蔵 酒菜」として開業。一国一城の主となった。両親は独立を決めた宏行氏のために、「魚菜」を閉店、「食の蔵 酒菜」をこれからの店とした。
独立創業した宏行氏。地元の繋がりや「魚菜」の常連客も継続リピーターとなり、順調に軌道に乗っていった。かのようにも見えたが、やはり最初はご祝儀での来店客も多かった。旬の食材を使った料理を楽しんでもらうため、魚介類、肉、野菜等を自らの足で、毎日仕入れにいき、自信をもって提供するも、客足は上げどまりとなった。
そんな状況の救世主は、半田商工会議所の経営指導員!と言いたいところだが、地元の先輩でもある半田商工会議所青年部(以下:青年部)メンバーだった。開業当初、一人で店を切り盛りするため、会合にも出られないだろうし、まず経営基盤を固めることが先決と思い、青年部への入会は少し時期を置いた方がいいかもしれない、と筆者も宏行氏も思っていた。が、そこはさすがに地元の先輩、有無を言わさぬ勢いで入会メリットなどを説明し、「会合に出られない日は、俺らが店に来てやる!!」という決め台詞もあり、宏行氏は、半田商工会議所青年部のメンバーとなった。
青年部加入後は、メンバーが会合後に来店することも増え、それと共に、宏行氏も経営者として時間調整を巧みにこなし、会合や事業などに積極参加するようになった。相乗効果で、青年部加入後は売上も以前より好調となった。修業の際に教えられた「人との縁の大切さ」を宏行氏は、ここで身に染みて感じることとなる。また、青年部事業で、店を空ける際、頼りとなるのは、実母の存在。初期の「酒菜」や「魚菜」で人気を博し、あの頃と変わらぬ味の玉子焼などを提供し、息子であり大将である宏行氏を助けるゴッド母ちゃんである。親子鷹での提供料理も楽しめる、飲み放題付の宴会コースは4,500円(11品)からご用意され、これからの時期、会社の歓送迎会などにも使い勝手のよい居酒屋である。
「酒菜」、「魚菜」、「食の蔵 酒菜」と名称は変わるも、変わらぬ味とあくなき挑戦で、今後も半田の夜を賑やかにしていくことだろう。きっと、このカイギショゲッポウが皆さんの手元に届く頃、宏行氏が仕入れ、仕込みを行い、皆様のご来店を心待ちにしています。 (取材:榊原鉄平)
【住所】半田市有楽町6-120 ミキビル有楽1F
【代表者】久松宏行 【創業】平成27年3月
【営業時間】17:30〜24:00(L.O.23:00)
【定休日】日曜日 【TEL】0569-26-0348
所在地:
代表者:
TEL:(0569)-
定休日:
営業時間:時〜時、時〜時(オーダーストップ)
2020年2月3日(月)
山本:家事が好きでずっと専業主婦でいたいと思っていましたが、子どもが保育園に入った頃お友達に頼まれて働き始めました。その職場はとてもいい環境だったので10年間勤めていましたが、通信会社を生業とする主人がカプセルサロンを始めることを決めたのをきっかけに職場を辞め、お手伝いをすることにしました。夫婦で南国へ旅行することが好きなので、店内はリゾート地のスパをイメージ、シンボルツリーはヤシの木にして、大好きなハワイの雰囲気溢れるお店にしました。また、店の前は桜並木で、桜の季節にはテラス席でお茶をするのもステキなシチュエーションです。(カフェスペースあり)
今も専業主婦がいいなと時々思いながら、楽しく働いています(笑)。パートナーは13年来のお友だちのやっちゃんです。
太田:私も量子ちゃんと似ていて本当は家でゴロゴロしていたい、子どもと一緒にいたい方です。私が傍にいないと泣いていた子どもも、ご飯とお金があればいい(笑)、友達が一番という年になり少し寂しさを感じていました。そんな時にお誘いいただき、興味深い分野の仕事と思ってお勤めさせていただくことにしました。朝が得意な私が午前、午後は量子ちゃんが担当です。お客さまは健康に関しての意識が高い方が多いので、その分野の情報をいっぱい持っています。私たちも勉強しなければと、常にアンテナを張っています。
山本:「今まで名古屋に行っていたけど、近くにできて良かった」と通っていらっしゃる方もいます。接骨院さんや整体院さんに酸素カプセルを設置している所もあるようですが、知多半島で専門店はここだけではないでしょうか。知多半島一円、三河方面から来店され、10代から70代までの幅広いお客さまにご利用いただいています。ケガの早期治療、勉強の集中力アップ、部活疲れ、仕事疲れ、睡眠不足で悩んでいる方々、理由はそれぞれですが、本当にみんな疲れているとこの仕事を通じて感じています。酸素不足が体の不調の原因とも言われており、1時間のカプセル利用は2・3時間の睡眠に価する上に、高濃度酸素を取り込むことで、疲れ解消の一つの選択になると考えています。
太田:人によって効果の表れ方は異なり「スッキリした」とお帰りになる方、すぐに実感できなくてもリピーターでいらっしゃる方それぞれですが、カラダに良いことはどなたも感じていらっしゃるようです。また、コラーゲンマシーンのご利用も多いですね。人間のカラダを作っているタンパク質のうち約30%、皮膚の約70%はコラーゲンが占めています。マシーンのご利用で、関節の痛み等の緩和、内臓の改善、お肌のハリと弾力を増し、髪のサラサラ効果など嬉しいことばかりです。
山本:このお店は『カラダとココロにちょっとしたご褒美を」をコンセプトにしています。酸素カプセル・コラーゲンマシーン、セラゼムマシーンなど、組み合わせることで効率よく効果を得ることができます。
もう少し落ち着いたら、空きスペースを利用して何か新しいことに挑戦したいですね。もしかしたら先ずは、本格的にカフェを始めるかも!
太田:家でゴロゴロ派の私も、今では働くことに魅力を感じ、この仕事に全力です。量子ちゃんと一緒に、皆さんの元気なカラダ作りのお手伝いが出来たらと思っています。
山本量子さん
南知多町生まれ、半田市在住
趣味:タヒチアンダンス・旅行
太田恭子さん
岡山県生まれ、半田市在住
趣味:半身浴・料理
■所在地/半田市瑞穂町5−2−3 ■TEL/84ー9133
■営業時間/9:00〜21:00 ■定休日/火曜日 ■完全予約制
2020年1月6日(月)
当誌「カイギショゲッポウ」を毎月お届けするにあたり、いつものコースを順調に行けば、黄昏時の最終段階で当店に辿り着く。一見、本当に仏壇職人なのかと疑ってしまうようなロングヘアーにジーンズの風貌の竹内寛治店主(58歳)の笑顔に迎えていただくと疲れも忘れる。昨秋、日本中を歓喜の渦に巻き込んだラグビーワールドカップ。毎月お邪魔するたびにラグビーについて、詳し過ぎるレクチャーを受け、既に開幕前の段階で、昨年の流行語「にわかファン」に私を仕立てたのも紛れもなく氏である。と同時に、彼は本当に仏壇職人なのかという謎は深まるばかりで話を伺った。
当店は明治19年から続く老舗の仏壇店で、寛治氏は4代目店主。姉と妹の間に挟まれて育った氏は「祖父は姉をすごく大切に扱っていたが、男の僕には厳しかった、と言うよりほったらかしだったね」と笑う。位牌字彫職人の姉の方が店の歴史についての知識があり、幼い時から丁寧によく聞かされていたことが取材時にも垣間見えた。そんな寛治氏は学生時代、野球やバスケットボールを中心にスポーツ全般に明け暮れ、法律の道を志したこともあったが、気が付けば足元には跡継ぎのレールが敷かれており、両親からの大きな期待を、見て見ぬふりをすることはできなかった。大学卒業と同時に家業に従事。仏壇の製造には10の工程があり、そのうち「杢地」、「塗り」、「箔」の3工程は自らの業とするまでに至っている。先代の父親が 』潮干祭だ」、「ライオンズクラブだ」、と多方面に顔が利く人だった傍ら、寛治氏は後方に控え、顧客の細かいニーズに対応してきた。「発注を受けた仏壇がその家の仏間に入らないことがあり、我々職人が知恵を結集して手を施した。ただそれだけなのに、その家族の孫が仏壇を携帯電話の待ち受け画像にしては周囲に配信するくらい喜んでもらった。ちょうどその孫がその部屋で受験勉強をしていた時期で、仏壇はその家族にとって特別な物だったんじゃないかな。関わった職人皆が感動し、僕も仏壇屋になって初めてよかったと思った瞬間だったね」としみじみ振り返る。
平成26年、先代の」親が他界し、寛治氏は店主となった。「僕は今まであまり表に出て来なかったせいか、人見知りなところもある。“仏壇を一家に必ず備えて下さい”と強制もしたくない。」あくまでも自然体で、寛治氏の形で仏壇と接する。そして仏壇を『故人と繋がるきっかけ』と位置付け、仏壇そのものより「気持ち」に重きを置く。「有名な職人が手掛けたから、装飾が豪華だから、と言って必ずしも良い仏壇だとは思わない。故人を偲ぶ、その気持ちに寄り添いながら、その人にとって最良な仏壇を今後も追求していきたいね」と夢を語る。ゆえに、氏の風貌は自然体の現れであったと納得。
店内には一般的な仏壇の間に、モダンなインテリア用品と見誤る仏壇も顔を並べる。私の元に「次の力作が店頭に並んだぞ」という一報が届いた。寛治氏の「気持ち」がどのように表れているのか、店を訪れるのがまた楽しみになるのである。
(取材:森 啓貴)
【住所】半田市亀崎相生町3-35 【代表者】竹内寛治
【創業】明治19年(1886年) 【営業時間】9:00〜18:00
【定休日】木曜日、不定休 【TEL】28-0417
所在地:
代表者:
TEL:(0569)-
定休日:
営業時間:時〜時、時〜時(オーダーストップ)
2020年1月6日(月)
高校3年生ころの僕は将来やりたいことが特になく、とりあえず大学に行ってというコースに少し違和感を感じていました。そんな時に美容師の仕事と出会い、その道に進もうと決心しました。美容専門学校を経て、就活時にオーナーの考え方、立ち振る舞いに感銘を受けた名古屋の美容室に就職しました。日本の中心で美容師としてのスキルアップを図りたい、挑戦したいと東京のグループ会社に移り、5年後に夢の一つを叶えました。
東京ならではの出会いがあり、テレビで見ていたタレントさんをカットしたり、目の前で接客する機会にも恵まれ、『東京に来た!(笑)』と実感しました。美容師はどういう作品(髪型)を創るか、それがいかに多くの方の目に触れるかで人気(指名をいただく)が左右します。そのために不器用な僕は人一倍努力をし、意欲的にコンクールにも参加しました。女性誌のヘア担当者としての仕事、業界のヘアカタログに僕の作品を掲載していただくようになった時は、嬉しかったですね。
そんな刺激的で学びの多い毎日でしたが、美容師を目指した時、生まれ育った半田で店を持つという夢も持っていました。半田が好きで、僕の原点です。美容師として地元の方達に貢献しよう、恩返しをしたいという夢がカタチになり、店をオープンしたのは昨年の4月でした。店名はスペイン語で家族。お客さまは大切な家族であり、気軽に来店いただき、長くお付き合いしていきたいという想いが詰まっています。
僕はヘアスタイルは、その人の人生を変えるくらいの可能性を秘めたものだと考えています。髪についての悩みやコンプレックスを開放して差し上げることで表情は明るくなり、イキイキと前向きに物事に取り組んでいくことが出来ます。そういう場面に幾度となく立ち合ってきました。日々、僕は髪を切るのはお客さまの人生を変えるという意識で店に立っています。ですから初めて来店されたお客さまのカウンセリングの時間を大切にしています。どんなことに困っていらっしゃるか?どうなりたいか?そして、そ
の先の人生をどう送りたいか?そんなお客さま
の悩みや要望をヘアスタイルとして表現し、その人らしく生きていかれるようお手伝いをすることが僕の使命と考えています。
また、『再現性』も意識しています。「カットしてもらったんだけど、翌日から違う髪型になっている!」という会話を耳にすることがあります。それはお客さまのライフスタイルをお聞きすることで解決します。普段の髪の手入れ方法、シャンプーの仕方などを把握し、アドバイスさせていただくことで、来店された翌日、日にちが経過してもほぼ同じ髪型が可能です。僕は技術を武器にしていますが、人と人のコミュニュケーションの大切さも実感しています。
オープンして10ヶ月ほどになりますが、半田の方々の美意識の高さを肌で感じています。子育て中の妻は東京でヘアメイクアーティストとして働いてきましたが、今は僕のサポート役に徹しています。子育てが一段落したら、妻と一緒にトータル美容を目指して、お客さま方により豊かに、より楽しい人生のステージを提案したいと思っています。家業の生花店の仕事も好きでしたが、僕にはこれ以上の仕事はない。高校生の時の選択は間違っていなかったと胸を張っています。
同時に故郷に帰ってきて良かったとつくづく感じています。開業するなら団体に所属した方がいいよと勧めていただき、オープンと同時に半田商工会議所青年部に入会しました。地元を離れて20年ほどのブランクがありましたが、暖かく迎えていただき、紹介してくださった方には本当に感謝しています。学校時代の先輩、後輩、仲間たちに囲まれながら、青年部活動をしていますが、ライフスタイルに余裕が出来たのでしょうか。半田に帰ってきてからお酒を嗜むようになりました(笑)。多くのメンバーも来店してくれています。いつかはメンバー全員を最高にカッコよくする。僕の新しい夢が出来ました。
■所在地/半田市桐ヶ丘1−8
■TEL/22ー4307
■URL http://familia-salon.jp
■営業時間/9:00〜(最終受付)18:00
■定休日/日・月曜日
■予約優先
■2020年からヘッドスパなどの新メニュー登場
2019年11月29日(金)
亀崎の街にセンス溢れる若者がフォトスタジオを展開しているのをご存知でしょうか。商店街の通り沿いに「toiro photograph」と雰囲気あるフォトスタジオが今年の春よりできています。以前床屋だった店舗を改修し、レトロさを残しつつ、幻想的な店内となっています。
代表である日置英彦氏は学卒後、保育士としての道を歩みました。子どもが好きで就いた仕事で、毎日楽しみながら過ごしていましたが、広い世界を見て新しい景色に出会いたいという夢が芽生え、色々考えた結果、広い世界を見る決心をしました。そこからの行動力はすごいもので、バックパック1つで世界を巡ることを試み、タイ・カンボジア・ラオス・ミャンマー・インド・ネパール・ニュージーランドを回り、見聞を広めました。アグレッシブな行動力で、ラオスでは『象使い』の資格も取得したほど現地に入り込みました。道中、カメラで景色を撮っていると「そのカメラで俺の写真を撮ってくれ」と、他国籍の人に突然話しかけられました。さらに、撮るだけではなく「データを欲しい」とも言われ、メールで転送すると大変喜ばれました。『自分の撮った写真でこんなに喜んでくれるなんて』と感動し、写真を撮ることの魅力により引き込まれていきました。「物事を好きになるきっかけは大したことがないことかもしれません。しかし、人それぞれ感じ方は違い、それはとても大きいことの場合もあると思います」
「写真はファンタジーで、ドラマを感じ取れるのでとても面白い」という想いを持ち、帰国した日置氏は大好きなカメラを仕事にしたい思いに駆られ、フォトスタジオへ就職をしました。そして3年間の修行を得て、独立を果たしました。しばらくは、自宅兼スタジオと外での撮影をメインに活動していましたが、もっと多くの人に知っていただき、お客様の人生に寄り添った写真をアートな感性で表現する写真サービスと、それを引き立てせる雑貨を販売し、オシャレなショップ開設を目指し、亀崎の街に素敵な店舗を完成させました。
「チェーン店には出せない、作り込んだ世界観や独自の感性で今までの常識を覆す思い出を作ることができます。お客様皆さんが、楽しく笑い、忘れられなくなるような時間を過ごしていただきたい。そして、出来上がった写真を見て『ありがとう』の一言を聞けるのが嬉しくて、真面目と丁寧さを心がけています」と話す日置氏は、いつまでも仕事にまっすぐで、わくわくしていたい思いでいっぱいである。
最近興味を持っていることを聞くと、生まれた子どもの成長を見る事で、大人は成長しようという意思のもと成長するが、子どもは意識せずに成長していく姿に感銘を受けています。素人である私にも分かるくらい、写真は雰囲気にこだわり、季節に応じた景色や構図のセンスが感じ取れます。日置氏に写真を撮っていただければ、いつもの写真に鮮やかさが加わります。toiroでしか出会えない貴重な体験を是非してみてください。
(取材:中満信宏)
所在地/半田市亀崎町4−136
代表者/日置英彦
創業/平成31年4月
定休日/不定休
TEL/ 56-9600
所在地:
代表者:
TEL:(0569)-
定休日:
営業時間:時〜時、時〜時(オーダーストップ)