2024年1月25日(木)
名鉄住吉町駅から徒歩3分のところに、洋菓子とスペシャルティコーヒーのお店が新規開店した。以前はレトロで素敵な喫茶店だった店舗に、少しだけ手を加えた造りになっている。
地元の方の日常に溶け込めるような、誰かのお気に入りの場所・大切な場所となれるような思いで営業している。
また、20時までオープンしているため、学校や仕事帰りなどにぜひお立ち寄りいただきたい。
代表者:髙橋麗未
所在地:半田市出口町1-45-16 住吉丸善ビル1階
定休日:火・水
営業時間:13:00〜20:00
2024年1月22日(月)
「人材確保」、「事業承継」、「販路開拓」、「業務効率化」、「デジタル化」・・・、こんなお悩みありませんか?
みらデジの専門家が解決のサポートをします。
○日時:2024年3月13日(水)10時~15時
(1社あたり60分程度)
○場所:半田商工会議所2階相談室
○内容:“みらデジ式”経営課題解決
○参加費:無料
○申込方法:下記URLもしくは左のQRコードからお申込みください
https://questant.jp/q/20240313sodankai
○主催:中京銀行
○協力:半田商工会議所
○お問い合わせ先:中京銀行営業企画部
052-249-1569(佐藤)
2023年12月27日(水)
日本の都道府県で、花栽培が一番盛んなのはどこか、ご存知でしょうか?そうです。「愛知県」です。愛知県は、昭和37年から花の産出額が日本一であり、品目別でも、菊、洋らん、バラ、観葉植物は日本一の産出額を誇る「花の王国」です。県東部の豊川流域および渥美半島で盛んに切り花栽培が行われ、大規模な温室栽培のビニールハウスが各所でみられます。
さて、知多半田駅前には、昔から「長文種苗店」という花屋があります。花の取り扱いを主としていますが、種苗店という名前の由来は、先代が七味唐辛子や苗を主として販売していた名残である。
代表の野々村氏は、岐阜にて5人兄弟の四男として育ち、学卒後、名古屋園芸に12年勤めた。幼い頃から花に興味があり、天職についた代表は、その際に知り合った奥様と結婚し、奥様の実家である「長文種苗店」の跡取りとして半田の地にて居住を始めた。
花の仕入れは、豊明の花き地方卸売市場から行い、常に新鮮な花を提供して43年。ベテランの域に達した代表でも、「生産者によって鉢花や苗の水のやり方には気を遣う。花1つ1つの性質は全然違う」と、日ごろの管理には注意している。
代表には、花屋の顔の他に商店街の顔も存在してい
る。長年商店街活動に携わり、半田ランブリングタウン協同組合の初代理事長、そして現在は半田市商店街連合会の会長を務め、地元の方からは「長文さん」という愛称で慕われている。
そんな長文さんの現在の日課は「夜の散歩」。健康促進のために、商店街の仲間と実施し、「最近は足が少し痛む時がある」と語るが、足の痛み以外は、とても元気な74歳である。また、屋上で菜園を作り、ブロッコリーやピーマン、夏にはナスやキュウリ、トマトなどの栽培を楽しんでいる。
「開店祝いや退職祝いなど、シーン別や予算別、花のスタイル別に花ギフトを提供しています」と話し、「例えば、開店祝い・開業祝いに花を選ぶ際のポイントは、香りが少ないこと(香りが強い花は、近隣やお店の迷惑になることも。特に飲食店の場合は避けた方が良い)、花粉が出ないこと(花粉症や花粉が周りを汚してしまうこともある)、赤色ではないこと(コーポレートカラーを除き、火を連想させる)」などの、豆知識をご教授いただいた。その時の、満面の笑みからは優しさが滲み出ていた。
ぜひ一度お店に立ち寄り、「長文さん」と声をかけてみてほしい。きっと人柄の良さが伝わるはず。 (取材:中満信宏)
【住所】半田市南末広町122-2
【代表】野々村照義
【営業時間】9:00~19:00
【TEL】21-1520
【定休日】不定休
2023年12月27日(水)
「どんなお仕事なの?」と聞かれると何とお答えしたらよいか戸惑います。ただ「愛する我が仔を、羊毛を用いてご自身で生み出して頂くお手伝いをする“寄り添い人”」でありたいと、心に何時も留めております。ですから「羊毛フェルト作家」「羊毛フェルト教室の先生」とは違う気がして、お答えするのに困ってしまうのです。
私は小さい時から絵を描くことが好きで「将来の夢は画家」と小中高の卒業文集に書くくらいで、芸大に入り日本画を学びました。でも就職先は画とは全く無縁でした。ある時、お友達の愛犬を描いてプレゼントした際に、そのお友達が大変に喜んでくれまして、それを見て私も嬉しくて「やはり画を描くことが好き」と改めて感じたのが転機となり鉛筆画を始めました。
ほどなくして羊毛でワンちゃんを作っているのをテレビで見かけ「私にも出来るかな?」と見様見真似の独学で、試行錯誤しながら生み出したのが愛犬「justy」で、これが羊毛との出会いであり、始まりでした。鉛筆画と並行で羊毛で作った作品をネット販売したところ、有難いことに好評で、いつしか自分で生み出すこの喜びや楽しさを教室を開いてお伝えしたいと思うようになりました。
しかしその当時、愛犬の「justy」が不慮の事故で下半身麻痺の状態で介護が必要だったために「justy」への時間を最優先しました。介護は振り返れば大変だったと思いますが、それ以上に彼(justy)から教えられ支えられたことが多かったのだと痛感しました。何故なら彼は下半身麻痺にも関わらず車椅子を器用に乗りこなし、健常だった時と変わらずにフリスビーを全力で追いかけて遊ん
だのです。その姿を見て私もどんな時も「全力で楽しむ」ということの大切さを学び教えてもらったのです。
これが「justy-house」の始まりです。「justy」をお空へ見送ってから、市内の手芸屋さんの片隅でスタートしたお教室はなかなか生徒さんも集まらない状態でしたが、地道にSNSを使ってオリジナル作品やお教室の様子を公開したり、フリスビー仲間やお教室に参加した方がまたそのお友達をお誘いしてくださったり、開催場所を提供してくださる方がいたりと皆様に支えて頂きながら、お陰様でお教室を始めさせていただいてから10年を迎えることができました。
思えば私は周りの皆様に恵まれ、また大切な可愛い一人息子や父が遺してくれた描くことが好きなDNA、母が与えてくれた画を描くチャンス、私を取り巻く全ての事柄や仲間たちが、今に繋がっているのだなと思います。心から感謝の気持ちを伝えたいです。
そんな片隅から始まりましたお教室も、今では半田商工会議所さんをお借りし開催させて頂くまでに成長いたしました。半田教室には市内外から通われている方はもちろん、県外の方の参加もありとても賑やかです。今は埼玉県から岡山県まで約10箇所のお教室に加え「プライベートレッスン」もご要望があれば随時お受けしております。お教室にご興味のある方はぜひ半田教室に見学にお越しください(事前にお問合せ頂くとスムーズです)。
お金を出せば何でも手に入る時代ですが、オーダーではなく愛しい我が仔をご自分で生み出せる喜びを知っていただけたらと思います。またお教室で心掛けていることは、その日羊毛が初めての方でも3時間で我が仔を生み出していただける内容にすることです。事前に生み出す仔の写真を数枚お送り頂き、毛色に合わせた羊毛をご用意させて戴きます。当日の持ち物は我が仔への愛情です!(笑)。
我が仔の写真をじっくり見ながら生み出していくのですが、その時に新たな発見や驚き、感激、感動があります。ペットロスだった方も写真を見ながら手掛けていくうちに心が癒されて「気持ちが落ち着いた」と話してくださいます。自らの手から誕生した小さな我が仔を、愛おしそうに喜ばれて連れ帰られる姿を見ると私も嬉しくなってしまいます。
私はご自身で生み出して頂くことに大きな意味があると思っています。想いはそれぞれ表し方があると思いますが、その中のひとつとして羊毛で‘カタチ’にすることにより、想いも強くなり思い出作りにも繋がっているのではないかな?と考えたりします。この10年で私も4頭の愛犬を見送ってきたので、少しでも皆様の気持ちに寄り添えたらと改めて感じています。
justy-houseはお教室を開始して今年10年を迎えます。その区切りとして今年10月に滋賀県で開催する私と生徒さんたちの作品展に向けて「justy」が教えてくれた「全力で楽しむ」を心に記して精進していきたいです。
2023年11月29日(水)
今回、昔ながらの町の酒屋、昭和2年創業の豊田屋酒店に伺った。人との関わりをご縁に商いを続けまもなく100周年を迎えようとしている。
野間にある酒屋の三男坊の清吉氏が人の往来が多い半田でお店を構えたのが始まりである。当時、当店は病院に行く人や小僧さんの立ち寄り場として人の出入りがよくあり賑わっていたそうである。戦後の混乱期、酒屋として続けられなくなるかもと思い酒の代わりになるものをと考えたのがソース作りであった。当時、調味料不足であったのだが、近所で取れる野菜や美浜の塩等が調達できたことから知人に教えてもらいながらソース作りを始めた。それ以来、酒屋とソース作りの豊田屋食品製造所の二本柱として生業をしている。
2代目の克己氏が更に美味しさを追求し試行錯誤を続けたことで塩辛さ、酸っぱさ、香りと申し分ないソースを作り上げた。そのソースは、初代の名を使って「清吉つぁんの手造りソース」として売り出された。特に焼きそばに合うと言う。タマネギやトマトなどの野菜を煮て、塩や砂糖などを加えてアクを丁寧に取り除く。カラメルで色を付け、酢と香辛料を入れて後は味が落ち着くまで寝かせる。2 年前から長男の誠氏も加わり家族3人でソースの仕込みをしている。大きな釜を前に蒸気がモクモク。匂いも漂いまさに手作りである。ソースの基本はそのままに、商品ラインアップを広げている。ソース作りを継承したいと勤めをやめ婿入りした3代目の芳彦氏や長男の誠氏と代々、味を守り続けている。お客様へ丹精込めて作ることをモットーにしている。
その味を味わった人も多いはずである。学校給食にもソースを卸しているので馴染みのある味である。そんな味を懐かしんで店頭で買い求めるお客様もみえる。また、同業の酒屋仲間での販売ルートや観光施設等にも置く他、ネット通販で購入も可能。「ラベル」もオリジナルなものへ変更できるため、贈答品としても使用できる。
昭和49年に中町から現在地に移って半世紀が経とうとしている。表通りから1本中に入った通りに店舗とソース工場がある。長年、地域の活動に協力的であり頼りになる存在であった克己氏は民生委員や当所小規模企業振興委員を務め、克己氏の娘であり、芳彦氏の奥様である浩子氏も半田小売酒販組合の理事やガールスカウトではリーダーを務め信頼を得ている。
今後、今の形を残しつつ何かできるといいねと浩子氏は話す。修業中の誠氏も仕入れ先等に同行しながら関係性を築き始めている。酒屋とソース作りがバランスよく合わさり、今後の展開が楽しみである。(取材:中村真由美)
【住所】半田市港本町3-111
【代表】榊原芳彦
【創業】昭和2年
【営業時間】8:00~20:00
【TEL】21-0423
【定休日】日曜日