半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
はんだの元気印企業

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職人としての底力を発揮していく

2021年7月28日(水)

(有)磯貝製本所

下町の町工場と思わせる雰囲気ある昭和初期に建てられた建物内には、裁断機、丁合機の大きな機械が置かれ存
在感を放ち「シャシャシャ」とリズムよく動いている。今年で86年を迎えた歴史ある製本会社である。
 昭和10年の開業当初は3軒の長屋続きだった工場兼住居で幼少まで過ごしていたと話す3代目の磯貝祥也氏は32
才で代表に就いた。東京の大学を卒業し、就職先も異業種であったため家業を継ぐことに関して一切考えていなかったが、一貫してやれることにやりがいを感じ定着の場となった。
 どの世界でもそうであるが、出来て当たり前、期限厳守、品質管理はもちろん取引先との値段交渉は特に気を遣う。印刷会社から印刷用紙を受け取り、裁断、丁合、折丁、綴りを行い、「本」にしていく。紙質の違い、面付といった一枚の印刷用紙に対して複数の印刷データを並べた状態を理解すること等、本のしくみを覚えるのに大変だったと言う。断裁、乱丁の失敗で苦い経験をされたこともある。ただ、飛び込みで自費出版されたい方の、思いを形にできたことは一緒にやれて喜ばれたりする。ダイレクトに声が届くのは新鮮で改めて嬉しい。
 景気が良くない時の傾向として、広告宣伝費から削れやすい印刷業界の影響を受け、4、5年前までは夜も遅くまで稼働していたが、ここ最近は少なくなったと寂しく言う。何とか「自社製品」を開発してこの状況から打破したい強い思いから祥也氏は動き始めた。
 「四ツ目和綴じ」という御朱印帳を自ら作ることである。「四ツ目和綴じ」とは、日本古来の製本の起源である「巻子本」から「折り本」を経て、『和綴じ本』が作られ、江戸時代に職人の技と粋が集約された製本方法である。江戸時代から明治時代にかけて、教科書などを綴るのに使われており、耐久性に優れ、綴じ直しが何度でもできるのが特長である。
 そもそも祖父である1代目(鉱平氏)が、約半世紀にわたって「四ツ目和綴じ」製法に携わっていた。その長年にわたるノウハウを活かせるのが最大の強みである。手作りで一冊ずつ丁寧に仕上げるため、多品種小ロットに対応できること、御朱印帳としてだけでなく、ノートやフォトブック、企業の販売促進ノベルティーグッズにも活用できると提案する。クラウドファンディングで認知拡大を図り、多くの人に手にしてほしいと実現を目指す。
 父の2代目(嘉宏氏)も力を貸し、奥様(優子さん)も経理担当として応援。家のことを全てやってもらい「仕事一筋になれるよ」と感謝しかないですねと言う。
 休日の過ごし方はボーイスカウト活動、子供達と海釣り、ラグビー、アメリカンフットボール観戦を楽しみ、生活にメリハリをつける。これからも、穏やかな表情の中にも職人として底力を
発揮していく。          
(取材:中村真由美)

【住所】半田市勘内町37  【代表】磯貝祥也
【創業】昭和10年
【営業時間】月~金 9:00~17:00
【TEL】21-1294  HP https://isogai-bind.jp/



地域に根差した店づくりを

2021年6月9日(水)

ダフネ珈琲館半田店

半田中央インターチェンジ近く、童話作家・新美南吉の故れた。店長となった今で郷である岩滑にある喫茶店。(株)ダフネコーヒーは昭和40年代初頭にコーヒー卸売業として名古屋市に設立。50年代には同社の宣伝部として地域に根差した店づく
年代初頭にコーヒー卸売業として名古屋市に設立。50年代には、同社の宣伝部として直営の喫茶店事業「ダフネ珈琲館』を名古屋市内中心に開店。その中で、半田店は平成23年11月にダフネ珈琲館の中でも座席数120席を持つ大規模店舗としてオープンした。
地元のお客様が多く通う喫茶店だが、インターチェンジのをより深く知るために観光近くという立地から観光客など市外のお客様も多い。店で豆を挽いて入れるコーヒーは味に深みがあり自慢の一杯であスを受けている。モーニングサービス、ランチメニューも充実しており、特にダフネ自家製パンを使用したミックスサンドやスタンダードドッグ、熱々の鉄板で提供されるイタリアンスパゲティが人気である。
 半田店の店長は柿原直人氏。知多市出身の柿原氏は親が喫茶店好きということもあり、幼少の頃から喫茶店が身近な存在であった。学生時代には地元の小さな喫茶店や飲食店でアルバイトした。卒業してからもアルバイトとして喫茶店に携わり、23歳の時にダフネ珈琲館のフランチャイズ店である常滑店で働いた。元々喫茶店が大好きということで翌年、(株)ダフネ珈琲館に正社員として入社し、半田店に配属れた。店長になった今では、地域に根差した店づくりをしようと、店で提供する食材は可能な限り地元の農産物を使用することを心掛けている。
 また自身が半田のことをよく知るために観光協会に出向いてアドバイスを受けている。そして今、母校である常滑高校の恩師に、授業の一環で生徒に南吉童話に因んだ皿などの陶器を制作してもらおうと働きかけている。こうして学生とコラボレーションして制作された陶器は、実際に食器として使用し、地元のお客様はもちろん観光客にも楽しんでいただこうと企画している。
柿原氏は、「お客様にはダフネ珈琲で時を過ごしていただくのだから、その間は居心地良い空間を提供したい。そのため
にスタッフにはお客様一人ひとりに対し真心込めた接客をすさるよう指導している。そして半田のことをもっと勉強して地域
に根差した店づくりにすることで地元の人にも誇れる店を目指したい」と力を込める。
 新型コロナウイルスという目に見えない敵に飲食業界は苦戦しているが、地域に根差した店舗運営を心掛けているダフネ珈琲館半田店の益々の発展に期待したい。
(取材:竹内圭志)

【住所】半田市岩滑西町9-101
【店長】柿原直人
【開業】平成23年11月
【営業時間】7:00~19:00(LO.18:30)
年中無休(1月1日、2日は休み)
【TEL】23-7270



お客様に、楽しく、明るく、ポジティブな気持ちになって頂きたい

2021年5月21日(金)

コスメティック緑

 県道467号半田環状線、柊町五丁目交差点を西に入った高台の住宅地にある「コスメティック緑」。同店は創業67年目の今年1月21日に移転グランドオープンした。半田市で唯一アルビオン化粧品を販売している店舗である。同店は初代の田中平昭氏夫婦が半田市銀座本町にて、美容室と化粧品販売店をオープンし、現代表の父、そして、現代表の阿知波裕己氏へ引き継がれた。
 代表の裕己氏は、幼い頃お店で過ごす時間も多く将来は父の跡を継ぐ夢を叶えるため、メイクの専門学校を卒業。その後、メイク、美容商材を扱うディーラーとして美容室等新規オープンのマネジメントにも従事した。23歳で生まれ育った父のお店へ入社し、その4年後、代表となった。そして、今回2年前から準備・着手した、理想のお店をオープンさせた。店名『コスメティック緑』は、初代平昭氏の妻の名前から名付けられた。
 コスメティック緑は“お客様に、楽しく、明るく、ポジティブな気持ちになっていただき、今も、5年後10年後もずっとキレイで可愛い女性でいられるお店を目指していきます”をモットーに、店舗販売しかできない、アルビオンを中心にエレガンス、イグニス、イグニス イオ、カシー等の化粧品を取り扱っている。また、スタッフは感謝の気持ちを持ち、笑顔の接客にこだわり、肌の悩みを解消する徹底的なカウンセリングに拘っている。

 新店舗は、顧客がリラックス、リフレッシュでき、非日常を感じられる白色を基調とした空間で、プライベートが保たれる個室(メイクやミスト、ニキビのお治しスペース)、お子様連れも安心して利用できるキッズスペースを完備している。また、知多半島初、光線美顔を導入しエステメニューも充実している。
 オープン後、オープンチラシ、ホームページ開設、インスタグラム、YouTube、ライン等のSNSの宣伝効果、口コミもあり、多くの新規会員が増えたようだ。最近では、新型コロナウィルス感染症対策でマスクをする機会が多くなり、肌荒れの悩みで来店される顧客もあり、スタッフが親身に対応している。
 裕己氏は、「お客様が求めているものを追求し、お客様ファーストに拘っていきたい。また、将来は、ファッション、カラー、ネイル等トータルビューティーを扱う、カフェ併設のお店を10年後の40歳までにオープンしたい」と語る。
 顧客ファーストで、お客様に愛されるお店であり続けて欲しい。
                    (取材:竹内稔晴)
【住所】半田市土井山町1-202-1
【代表者】阿知波裕己
【創業】昭和29年10月
【営業時間】平日: 10:00~19:00 
     土日祝: 10:00~18:00
【定休日】第3月曜日・日曜(最終日曜は営業)
【TEL】21-0782
【HP】https://www.cosmetic-midori.com/


脚下照顧に基づく現状否認の実行

2021年4月19日(月)

中埜総合印刷(株)

 今回訪問したのは中埜総合印刷株式会社。令和3年2 月、138年続いた半田本社はその役目を終え、阿久比工場へと本社機能を移転した。工場・営業・管理が同じフロアでコミュニケーションをとれるという新たなメリットを手に入れ、これまでよりスピーディーな対応が可能に。
 お話を伺ったのは副社長の森川誠氏。現在までに15年間を副社長として過ごした森川氏からは会社や社員、地域への熱い想いが伝わる。
 印刷事業と食品事業(マルサンフーズ)を併せ持つという他に例を見ない事業形態は醸造の街、半田ならではの文化かもしれない。
 もう一つ中埜総合印刷株式会社の特色として地域貢献があるが、その一環として2冊の書物を発行している。愛知県のアマチュアスポーツ誌「Standard」(2ヶ月に1回発行)と知多半島観光情報誌「ぶらりぐるり知多半島」(1年に1回発行)。それまで印刷の事業というと“顧客からの依頼に沿うものを作る”が中心であったが、「Standard」の発行を通じてオリジナルの出版物を創るという新しいビジネスモデルに出会った。地元のアマチュアスポーツを応援しスポットライトを当てることで、スポーツを頑張る人たちを応援できること、そのエリアが元気になるお手伝いができること。その想いに応えるかのように、元中日ドラゴンズの立浪和義さんやプロゴルファーの塩谷育代さんといった愛知に縁のあるスポーツ選手が毎号登場し、コラムやワンポイントアドバイスなどを掲載している。時には「我がスポーツチームを載せてほしい!」という逆オファーが来ることも。その声にもできる限り対応し、選手たちを応援している。
 「ぶらりぐるり知多半島」は観光情報誌という名の通り“場所”はもちろん、“人” にスポットを当てた情報誌である。「作品となるような1冊にしたい」との森川氏の言葉通り、表紙には“保存版”という文字。手元にずっと置いておきたい、読者がそんな想いを抱くような内容は、編集スタッフが社内外を問わずチームワークでつながっている証。

 コロナ感染症の影響は?の問いに「ビジネスにはプラスマイナス双方の影響が及んだが、それ以上に社員を守ることが最優先だった」と森川氏は答える。その言葉通り、感染症対策のキーワードを詰め込んだトランプカードを社員に配布。社員とその家族を守るためにできることを考えた。
 そんな中埜総合印刷株式会社の今後とは。まず企業理念である「買う身になって まごころこめて 良い品を」と行動の原点である「脚下照顧に基づく現状否認の実行」をベースに、経営ビジョンの「従業員が誇りを持てる会社になる」へ展開し、各事業部ビジョンの実現へ向け全ての社員が理解し実行していけるような環境を整え、常に変革と挑戦をし続けていくこと。その結果が会社の成長を支え、社員の幸せにも繋がっていく。
 今回お話を伺った森川氏。自身も高校球児だった経験もあってか会社をヒトの体になぞらえて締めくくってくださった。体格・体質・体力この3つのバランスがとれた会社が理想で
すね、と。              
(取材:加藤由香恵)


【住所】知多郡阿久比町大字卯坂字梅ヶ丘145
【代表者】中埜宏泰
【創業】明治16年(1883年)   【TEL】0569-77-9877(代)


体が変われば人生が変わる

2021年3月23日(火)

スタジオ・ヨガの華(株)

 皆様はヨガをやったことはあるだろうか。日本のヨガ人口は約800万人とも言われ、健康志向の高まりもあり近年では多くの人々に親しまれている。しかし、一昔前まではあまり浸透しておらず、知多半島にヨガ専門のスタジオはほとんど無かった。そんな中、代表の竹内華奈子さんは14年前半田市で「スタジオ・ヨガの華」を立ち上げ、地元でヨガを広める先駆者となった。
 華奈子さんは幼少期から体を動かすことが好きで、これまでも運動に関わる様々な仕事に携わってきた。スポーツクラブで働いていた頃に当時ではまだ珍しかったヨガが注目され始め、その波にいち早く乗り習い始めた。ヨガを始めたことにより自分自身の体や心と向き合うことができるようになり、心身のバランスが整うようになったという。ヨガを習得して3年後に独立し、自身の名前の一文字を冠した「ヨガの華」を立ち上げ、最初は貸しスタジオでレッスンを始めた。その後、華奈子さんの地元である半田市の専用スタジオに移転し、スタジオ・ヨガの華をオープンさせた。
 現在、知多半田駅前のCLACITY内に店舗を構えているスタジオ・ヨガの華には、親子(義務教育終了者)や夫婦で通っている方も多い。また、受講生の年齢層は10代後半から80代までと非常に幅広く、多くの方々に支持されていることが分かる。また、ヨガのみに限らず多種多様なレッスンが設定されていることも魅力のひとつである。骨盤調整、ピラティス、フラダンスのエクササイズなどがある中、ハンモックを使った空中ヨガを導入している大変珍しいヨガスタジオでもある。
 一見すると難しそうに感じるかもしれないが、ハンモックによって体幹が支えられて体を委ねることができるため、想像よりもずっと楽であるという。さらに、体を気持ちよく伸ばすことができて楽しいと好評である。さらには、初心者の方向けのレッスンもあるため、ヨガが初めての方でも安心して始めることができる。
 華奈子さんが今、最もおすすめするのが、「3か月集中コース」という特別オンラインプログラム(一部スタジオ)である。このコースは、少人数制で短期集中的に、ヨガや骨盤調整、プチ筋トレなど個人の体力に合わせたセミパーソナルなレッスンを行う。さらに、食事の仕方等のアドバイスによって、「なりたい自分の体になるコツ」を習得することができる。過度な食事制限はせず、食事の仕方を変えることにより食生活をコントロールしていく。モットーは、「がんばらないこと」。自分に合った無理のない方法で心身ともに変化を実感することができ、受講生の方々からは喜びの声が多く寄せられている。
 取材の終わりに華奈子さんに今後の展望をお伺いすると、「大好きな半田市や知多半島を中心とした多くの人の『健康意識』が高まってほしい。当時の私がそうであったように、心と体が健康になることで、周りとの人間関係が良くなり、人脈も広がり、人生がより良い方向に進んでいく。指導者として自分自身の経験を活かし、お客様を心身ともに健康な状態へ導いていきたい」と笑顔で話してくれた。 
 これから新年度を迎えるにあたり、何か目標を立てたりする機会も多くなるが、「心と体の健康から人生を豊かにしていく」、そのような気持ちで自分自身を見つめ直すのも素敵だと感じた。  (取材:榊原絢美)


【住所】半田市広小路町155-3 クラシティ1F
【代表者】竹内華奈子  
【設立】平成27年2月(創立 平成19年6月)【営業時間】予約制
【定休日】不定休  【TEL】58-4568
【HP】https://yoga-hana.com/  【駐車場】立体駐車場有り