2023年3月30日(木)
ウナギは昔から夏バテ予防に最適な食べ物として食べられている食品で、ビタミンAが豊富に含まれています。甘辛いタレをかけて焼き上げた脂ののったうなぎ、好物だという人も多いでしょう。今回訪問した事業所は「うな東」。お膳料理やテイクアウトなど、幅広い提供をしている名店である。
代表の東浦氏は学卒後、家業のアパレル事業の後継者として神戸にて修業をしていたが、2年ほど経ったときに、父が急病のため半田に戻り、ブティック「さんひがしうら」に勤め始めた。半田に戻ってからは、様々な地域活動をし、平成初期には半田商工会議所青年部会長(3年間)、JC理事長、愛知県商工会議所青年部連合会会長、日本商工会議所青年部専務理事な大役を歴任した。また、平成中期からは、半田市商店街連合会会長や半田市観光協会副理事長、半田商工会議所にぎわい創出委員会委員長などの役職にも就き、地域のリーダーとして能力を発揮した。
店舗としては、アパレル部門も軌道に乗せながら、 H13.4月に知多半田駅前にて鶴東(うどん・そば・懐石料理店。のちに閉店)、H13.5月にうな東星崎店、H24.4月にうな東青山店をOPENさせた。これは、人脈や横のつながりを活用し、先を見据えた事業再構築を行い、飲食部門に展開し、現在に至っている。
うな東の鰻は、浜名湖の提携の養鰻所から仕入れ、関東風に調理し、焼き・蒸し・焼きの工程で調理して、蒸すことにより脂の臭みを取り除きふっくらとした柔らかい鰻に仕上げている。また、タレは四条流16代家元入口修三氏の伝統のレシピを忠実に守り、純正の溜まり、みりん、砂糖と、本物の素材を贅沢に使った一品。
メニューの一押し「石釜まぶし」は、うな東特製の石窯(韓国南部でしか採れない硬い石「角閃石」を特注した)オリジナル商品である。熱すると備長炭と同様の遠赤外線効果で食
材を、ムラなく調理するため、食材の旨味と栄養分を十二分に引き出す。
昨今のコロナ禍の影響を受け、もちろん事業はダメージを受けた。しかし、新美南吉生誕100周年の際に取り組んだ弁当部門が、この10年で発展し、事業回復への大きな寄与となっている。定番の南吉弁当はもとより、「純系名古屋コーチン弁当」、「RH監修 ダイエット弁当」「極み弁当」など多種多様なお弁当が用意されている。
「地域の方々と従業員に助けられ、当店は存在している。もっともっと、当店の魅力を多くの人に知って欲しい。当店は、四季折々の味、心づくしの味を真心込めてお作りしていま
す」と東浦氏は語り、今日も鰻を焼いている。
店舗情報/株式会社ひがしうら
◆うな東 星崎店 半田市星崎町3-39-8 24-5710 年中無休
◆うな東 青山店 半田市青山2-18-14 21-7267 水曜定休
◆さんひがしうら 半田市青山2-18-15 24-1777 水曜定休
【営業時間】
◆うな東 昼 11:00~14:30(OS14:00)
夜 17:00~21:00(OS20:30)
◆さんひがしうら 11:00~17:00
(新型コロナウィルス感染症対策のため時短営業)
【代表】東浦優至
2023年1月30日(月)
地元で愛されている花屋さんがネット販売に方向転換し全国にバルーンアートギフトを発送している。販売方法やギフト内容が変わったもののお客様の気持ちに寄り添いながら丁寧にお応えしているのは当初から変わらない。DCM半田店の北側に店舗を構え50年となる。生花や鉢物販売や冠婚葬祭用のアドバイザーとして長年、慕われる存在であった。
5年程前から店頭販売からネット販売へシフトし主流であった生花からバルーンを取り入れ見た目のインパクトや可愛さ、更には日持ちの改善に繋げていった。お客様の選択の幅を広げイメージが形になっていく楽しさや想いをお客様と一緒に作り上げている。
顔が見えない分、安心して注文できるよう努めている。「よくある質問」を設けお客様の不安を取り除くことや、注文内容に疑問があった場合、電話かメールでフォローを必ず行う。中には1時間程話すこともある。結果、「お客様が喜んでくれれば嬉しい」と言う。幅広い期待に応えられるようにチームプレーで行う。志が一緒の人、信頼できる人が周りにいることが大きい。それぞれのセクションには頼もしい人材がいて皆で協力しあう。ただ、ミスをして気が付かないことが一番怖い。流れ作業ではなく一点一点気を配りながら注意を払うことを心掛けている。「何でも言ってほしい」とスタッフに言いコミュニケーションにも努めている。
広告を出していない。お客様と向き合ってきたことを積み重ねセンスを磨いてきた。その結果がレビューの口コミの評価やリピーターに繋がっている。「花模様」としてネットから簡単に検索できる。
今、長女の山本陽江さんを中心に動いている。何事にも熱心な人で人が好き、そして人の笑顔が見たい気持ちが一杯あふれている。そんな人柄であるためお客様の要望に応え
られるよう努力を惜しまない。美容師経験や子ども好きが高じてアイデアが湧き出てくる。流行を取り入れ、たとえ世間が受 け入れるまで時間が掛かるものでも、後出しする
よりはと自分を信じて進んでいる。
以前から白のカーネーションをレインボーカラーに染めたものを花束にして自由自在に表現している。お祝い事、法事等のご要望にお応えしている。バルーンに文字や写真を直接印刷できオリジナル商品でよりお客様にとって特別感を与えられお喜びいただけている。また、インスタグラムで近況を常に更新、微妙な配色やバランスを考えた構図でこだわりのある方からも評価を得ている。
「作業場として使っているスペースを新たな見せ方としての活用を考えています。一つ一つの積み重ねがより多くの方へ喜びや感動を与えられるようこれからも頑張っていきます」
(取材:中村真由美)
【住所】半田市旭町5-28-1ビーイングビル1F
【代表】山田幸典
【創業】昭和47年9月
【営業時間】9:00~18:00 【休日】年中無休
【TEL】 21-0691
2023年1月17日(火)
代表の伊藤瑞恵氏は、10代の頃、テレビ番組で観た精神対話士の特集で、震災で家族を亡くし一人になったおばあさんが「周りの人たちも同じだから、辛いなんて言えなかった。あなたが話を聴いてくれて心が軽くなった。ありがとう」と涙する姿に感動し、いつか人を支える仕事をしようと考えていた。30代になり、自身が人間関係のトラブルで仕事上や私生活でも悩み絶望の淵に立った時、ある友人の言葉に救われた。「たった一人でも味方がいれば、最悪の方向に行こうとは思わないでしょ」この言葉をきっかけに10代の頃の決意を思い出し、仕事をしながら、カウンセラー養成学校に通った。交流分析を学びながら様々な人の悩みと向き合う中で、想いを言葉にできない人もいると気付き、箱庭療法を学び始めた。
箱庭療法とは、カウンセラーが見守る中、クライアントが自発的に、砂の入った箱の中にミニチュア玩具を置いたり、砂自体を使って自由に何かを表現したり、遊ぶことを通じて行う心理療法のことで、言語的面接と併せて行う手法である。言葉では想いを表すことができない人の心の内側に秘めたものが箱庭の中に表現され、それをカウンセラーが読み取り、共感することにより癒しの効果を得られる。
伊藤氏は、心理カウンセラーや行動心理士など資格を取得し、平成29年5月、箱庭療法カウンセラーとして『カウンセリングルームすずらん』を開業した。開業当初は、レンタルスペースや自宅で対応していたが、それではクライアントに対し十分な周知と安心したカウンセリングができないと思い、現在では独立したカウンセリングルームを構えている。業務内容として、通常のカウンセリングはもちろん、国家資格キャリアコンサルタント取得後はキャリアコンサルティングの技能を活かした就職・転職など仕事に関する悩み相談に応じている。
また、箱庭心理セラピスト養成講座を開講し、箱庭療法の基礎から実践運用までを指導しており、カウンセラーとしての起業希望者の他、スクールカウンセラーや学校関係者が受講している。
カウンセリングにおける相談内容は、人間関係や仕事関係(就職や転職、自身は何が適正であるのかわからなくて悩んでいる)が多い。人間関係の悩みには、じっくり話を聞いた上で、言葉で表すことが出来ない部分を箱庭療法により自由に表現してもらい、クライアントが前向きな気持ちを取りもどし行動できるように関わる。開業後5 年が経過し、新規のクライアントはもちろん、リピーターも増えてきた。最近ではペットロスの相談も増えている。ペットロスから立ち直りたいとの相談に箱庭療法を実施し、日常生活に支障が出るほどの悲しみを抱えていたクライアントは、ペットへの感謝の気持ちを持つことができるようになり、前向きな姿勢を取り戻した。ペットロスは正しい対処をしないと重症化し、鬱や不登校、家庭崩壊、時には最悪のケースにも繋がるという。今後は主にペットロスに苦しむ人のために、箱庭療法を活用した独自のカウンセリングに取り組んでいく。
全ては人の悩みを聞いて心を楽にしてあげたい、人を支える仕事がしたいという想いから…。自身の辛い経験を踏まえ、これからもカウンセリングに励む。(取材:竹内圭志)
【住所】半田市岩滑高山町7-42-1
【代表】伊藤瑞恵
【創業】平成29年5月
【TEL】080-4523-6567
【HP】https://suzuran-smile.amebaownd.com
2022年12月13日(火)
ミシン一筋50年。半田市唯一の「ミシン屋」衣浦ブラザーさんにお話を聞いた。
店頭にはブラザーやジャノメなど4社のミシンを常時30台展示している。その種類は代表的なコンピューターミシン、ロックミシンが中心だが、プロ仕様で皮が縫えるモーターの大きなミシンや、刺繍ミシン、ライブカメラ搭載で縫いやすさを追求したハイテクノロジーなミシン(最先端のコンピューターミシン) もあり、見ているだけでミシンの進化を感じる。
では、ミシン購入を希望し店頭に訪れた人にとって、この種類の豊富さはどうだろう。種類と価格帯の豊富さ故、自分が求めているミシンは何か、答えが見つからないこともある。そこで相談に乗ってくれるのがスタッフさんだ。取材時、ソーイングアドバイザーの井戸智恵さんがミシンについて無知な筆者にもわかりやすく丁寧に機種による違いを教えて下さった。「価格の幅は広いです。でもそれにはきちんと理由があって、お客さんが何を縫いたいのか、その要望に応えられる機種をオススメしています。せっかく購入していただいても作りたいものが作れない、なんてことがないように。」と、ミシンについて伝えるだけでなく、創作に対する想いも大切に接客していることがわかる。
それもそのはず、こちらでは“なんでもソーイング教室”を開催している*。着物や帯を洋服や服飾小物にリメイクしたり、時期になると幼稚園のお遊戯会で必要な衣装を製作するママもいらっしゃるそう。こちらでミシンを購入した人はもちろん、購入を検討している人
が、どんなミシンが自分には必要なのか、使ってみたい時も申込みすることができる。店内には色とりどりのミシン糸はもちろん、手芸用の材料、手作りのカバンや洋服がところせましと飾られている。教室に通う生徒さんが「これ素敵だから作りたい」とお手本にしていることだろう。
衣浦ブラザーは今年、代表を49年務めた父から子へ事業を引き継ぎ、また令和5年には創業50年という大きな節目を迎える。栄町の店舗以外にも大型店舗での催事形態の販売を積極的に行っておりその範囲は知多半島にとどまらず県内全域と広い。
今からさかのぼる事30年。当時半田市内の大型店舗にミシン屋を構えることを決めた現会長の誘いをきっかけに、現社長の井戸龍彦さんと妻の智恵さんが入社。販売後のメンテナンスのため他店舗との連携も取っている。現会長が歩みを始めた“大型店舗での催事形態の販売”を現在も続け、ミシンの魅力を多くの人に知ってもらう機会となっている。8名のスタッフで支える、この街の「ミシン屋」は、ミシンの実力とその魅力を伝え続けるだろう。 (取材:加藤由香恵)
*開催日は月~土、午前の部午後の部の1日2回。
詳細は衣浦ブラザーHP にて
【住所】半田市栄町4-126 【代表】井戸龍彦
【創業】昭和48年 【TEL】21-4036
【H P 】http://kinubro.com
2022年11月16日(水)
創業、平成7年法人設立し、賃貸・建築事業からスタートし、27年。現在6事業を手掛けている。2022年10月に、昭和町から北二ツ坂町へと本社オフィスを自ら手掛けたデザインに優れた木造建築のテナントビル「宮池テラス」2階に本社機能を移転することで、さらなる情報発信や人材採用の強化を行っている。
同社は「全従業員の物心両面の幸福を追求すると同時に、人類、社会の進歩発展に貢献すること」の経営理念のもと、平均年齢29歳、従業員55名でお客様の感動と喜び、幸せと満足を第一に考え、「ありがとう」を言われることを喜びに、「住まいと暮らしのプロ」として社会に必要とされる企業になるため、 常に進化し続け、人と街をより豊かにしている。
同社が力をいれている事業であるイシンホーム(フランチャイズ加盟)では、世界情勢による物価高やエネルギー問題が深刻化している中、人気の電力を自給自足できる家を販売している。
その人気の秘密は、一生、電気・ガス・ガソリンをほとんど支払わない家。手がける家にはメーカーが40年保証する高性能な太陽光パネルが標準装備されている。このパネルは曇りや、少々の雨でも発電可能。更に安定した電力供給ができる高性能の蓄電池も標準装備。日常や災害時の電力を賄えるだけでなく、電気自動車への充電も行えるなど、電気代、ガソリン代の節約や売電にも繋がる。
玄関を入るとすぐにクローゼット、玄関横のクリーンルームで除菌、そして洗面所に行ってさらにナノバブルウォーターの水で除菌するようになっている。ウイルスなどを家の中に持ち込まないように、ウイルスと花粉をカットするようにしており、また、家の中におもしろ空間を設けるなど、巣ごもり時に家族で楽しく過ごせる工夫があり、withコロナ時代を踏まえた設計になっている。
家作りへのこだわり、それは家を設計するのではなくて良い人生設計を提供する。そのためには、『一生エネルギーをできるだけ使わない経済の設計をする』、『コロナのような健康に対しての設計をする』、それからもう一つは、『将来に向けての老後の生活等の先々のことまで考えて、エネルギーを使わずに健康でいられる』、そういった設計がテーマになっている。
また、今、力を入れていることは、職人さんとお客様の交流を通じて、一緒に家を作ること。その交流の一つとして、顧客を現場に招き、おもしろ施工体験を実施している。直接交流することで家作りへの安心感や、一緒に家を作る喜びを生み出している。
代表の三好氏は、イシンホーム事業を通じて「自給自足で売電収入がある家を当たり前にしたい」と言われる。
(取材:竹内稔晴)
【6事業部門】
・イシンホーム半田店、知多店 ・アパマンショップ半田店
・チタコー不動産販売半田店、知多店
・インテリアショップBRAINS(ブレインズ)
・チタコー管理センター ・セントラルビル
株式会社チタコーポレーション
【住所】半田市北二ツ坂町2-15-15 宮池テラス2F
【代表】三好 修 【創業】平成7年 【TEL】23-2421