半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
はんだの元気印企業

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お客様に、楽しく、明るく、ポジティブな気持ちになって頂きたい

2021年5月21日(金)

コスメティック緑

 県道467号半田環状線、柊町五丁目交差点を西に入った高台の住宅地にある「コスメティック緑」。同店は創業67年目の今年1月21日に移転グランドオープンした。半田市で唯一アルビオン化粧品を販売している店舗である。同店は初代の田中平昭氏夫婦が半田市銀座本町にて、美容室と化粧品販売店をオープンし、現代表の父、そして、現代表の阿知波裕己氏へ引き継がれた。
 代表の裕己氏は、幼い頃お店で過ごす時間も多く将来は父の跡を継ぐ夢を叶えるため、メイクの専門学校を卒業。その後、メイク、美容商材を扱うディーラーとして美容室等新規オープンのマネジメントにも従事した。23歳で生まれ育った父のお店へ入社し、その4年後、代表となった。そして、今回2年前から準備・着手した、理想のお店をオープンさせた。店名『コスメティック緑』は、初代平昭氏の妻の名前から名付けられた。
 コスメティック緑は“お客様に、楽しく、明るく、ポジティブな気持ちになっていただき、今も、5年後10年後もずっとキレイで可愛い女性でいられるお店を目指していきます”をモットーに、店舗販売しかできない、アルビオンを中心にエレガンス、イグニス、イグニス イオ、カシー等の化粧品を取り扱っている。また、スタッフは感謝の気持ちを持ち、笑顔の接客にこだわり、肌の悩みを解消する徹底的なカウンセリングに拘っている。

 新店舗は、顧客がリラックス、リフレッシュでき、非日常を感じられる白色を基調とした空間で、プライベートが保たれる個室(メイクやミスト、ニキビのお治しスペース)、お子様連れも安心して利用できるキッズスペースを完備している。また、知多半島初、光線美顔を導入しエステメニューも充実している。
 オープン後、オープンチラシ、ホームページ開設、インスタグラム、YouTube、ライン等のSNSの宣伝効果、口コミもあり、多くの新規会員が増えたようだ。最近では、新型コロナウィルス感染症対策でマスクをする機会が多くなり、肌荒れの悩みで来店される顧客もあり、スタッフが親身に対応している。
 裕己氏は、「お客様が求めているものを追求し、お客様ファーストに拘っていきたい。また、将来は、ファッション、カラー、ネイル等トータルビューティーを扱う、カフェ併設のお店を10年後の40歳までにオープンしたい」と語る。
 顧客ファーストで、お客様に愛されるお店であり続けて欲しい。
                    (取材:竹内稔晴)
【住所】半田市土井山町1-202-1
【代表者】阿知波裕己
【創業】昭和29年10月
【営業時間】平日: 10:00~19:00 
     土日祝: 10:00~18:00
【定休日】第3月曜日・日曜(最終日曜は営業)
【TEL】21-0782
【HP】https://www.cosmetic-midori.com/


脚下照顧に基づく現状否認の実行

2021年4月19日(月)

中埜総合印刷(株)

 今回訪問したのは中埜総合印刷株式会社。令和3年2 月、138年続いた半田本社はその役目を終え、阿久比工場へと本社機能を移転した。工場・営業・管理が同じフロアでコミュニケーションをとれるという新たなメリットを手に入れ、これまでよりスピーディーな対応が可能に。
 お話を伺ったのは副社長の森川誠氏。現在までに15年間を副社長として過ごした森川氏からは会社や社員、地域への熱い想いが伝わる。
 印刷事業と食品事業(マルサンフーズ)を併せ持つという他に例を見ない事業形態は醸造の街、半田ならではの文化かもしれない。
 もう一つ中埜総合印刷株式会社の特色として地域貢献があるが、その一環として2冊の書物を発行している。愛知県のアマチュアスポーツ誌「Standard」(2ヶ月に1回発行)と知多半島観光情報誌「ぶらりぐるり知多半島」(1年に1回発行)。それまで印刷の事業というと“顧客からの依頼に沿うものを作る”が中心であったが、「Standard」の発行を通じてオリジナルの出版物を創るという新しいビジネスモデルに出会った。地元のアマチュアスポーツを応援しスポットライトを当てることで、スポーツを頑張る人たちを応援できること、そのエリアが元気になるお手伝いができること。その想いに応えるかのように、元中日ドラゴンズの立浪和義さんやプロゴルファーの塩谷育代さんといった愛知に縁のあるスポーツ選手が毎号登場し、コラムやワンポイントアドバイスなどを掲載している。時には「我がスポーツチームを載せてほしい!」という逆オファーが来ることも。その声にもできる限り対応し、選手たちを応援している。
 「ぶらりぐるり知多半島」は観光情報誌という名の通り“場所”はもちろん、“人” にスポットを当てた情報誌である。「作品となるような1冊にしたい」との森川氏の言葉通り、表紙には“保存版”という文字。手元にずっと置いておきたい、読者がそんな想いを抱くような内容は、編集スタッフが社内外を問わずチームワークでつながっている証。

 コロナ感染症の影響は?の問いに「ビジネスにはプラスマイナス双方の影響が及んだが、それ以上に社員を守ることが最優先だった」と森川氏は答える。その言葉通り、感染症対策のキーワードを詰め込んだトランプカードを社員に配布。社員とその家族を守るためにできることを考えた。
 そんな中埜総合印刷株式会社の今後とは。まず企業理念である「買う身になって まごころこめて 良い品を」と行動の原点である「脚下照顧に基づく現状否認の実行」をベースに、経営ビジョンの「従業員が誇りを持てる会社になる」へ展開し、各事業部ビジョンの実現へ向け全ての社員が理解し実行していけるような環境を整え、常に変革と挑戦をし続けていくこと。その結果が会社の成長を支え、社員の幸せにも繋がっていく。
 今回お話を伺った森川氏。自身も高校球児だった経験もあってか会社をヒトの体になぞらえて締めくくってくださった。体格・体質・体力この3つのバランスがとれた会社が理想で
すね、と。              
(取材:加藤由香恵)


【住所】知多郡阿久比町大字卯坂字梅ヶ丘145
【代表者】中埜宏泰
【創業】明治16年(1883年)   【TEL】0569-77-9877(代)


体が変われば人生が変わる

2021年3月23日(火)

スタジオ・ヨガの華(株)

 皆様はヨガをやったことはあるだろうか。日本のヨガ人口は約800万人とも言われ、健康志向の高まりもあり近年では多くの人々に親しまれている。しかし、一昔前まではあまり浸透しておらず、知多半島にヨガ専門のスタジオはほとんど無かった。そんな中、代表の竹内華奈子さんは14年前半田市で「スタジオ・ヨガの華」を立ち上げ、地元でヨガを広める先駆者となった。
 華奈子さんは幼少期から体を動かすことが好きで、これまでも運動に関わる様々な仕事に携わってきた。スポーツクラブで働いていた頃に当時ではまだ珍しかったヨガが注目され始め、その波にいち早く乗り習い始めた。ヨガを始めたことにより自分自身の体や心と向き合うことができるようになり、心身のバランスが整うようになったという。ヨガを習得して3年後に独立し、自身の名前の一文字を冠した「ヨガの華」を立ち上げ、最初は貸しスタジオでレッスンを始めた。その後、華奈子さんの地元である半田市の専用スタジオに移転し、スタジオ・ヨガの華をオープンさせた。
 現在、知多半田駅前のCLACITY内に店舗を構えているスタジオ・ヨガの華には、親子(義務教育終了者)や夫婦で通っている方も多い。また、受講生の年齢層は10代後半から80代までと非常に幅広く、多くの方々に支持されていることが分かる。また、ヨガのみに限らず多種多様なレッスンが設定されていることも魅力のひとつである。骨盤調整、ピラティス、フラダンスのエクササイズなどがある中、ハンモックを使った空中ヨガを導入している大変珍しいヨガスタジオでもある。
 一見すると難しそうに感じるかもしれないが、ハンモックによって体幹が支えられて体を委ねることができるため、想像よりもずっと楽であるという。さらに、体を気持ちよく伸ばすことができて楽しいと好評である。さらには、初心者の方向けのレッスンもあるため、ヨガが初めての方でも安心して始めることができる。
 華奈子さんが今、最もおすすめするのが、「3か月集中コース」という特別オンラインプログラム(一部スタジオ)である。このコースは、少人数制で短期集中的に、ヨガや骨盤調整、プチ筋トレなど個人の体力に合わせたセミパーソナルなレッスンを行う。さらに、食事の仕方等のアドバイスによって、「なりたい自分の体になるコツ」を習得することができる。過度な食事制限はせず、食事の仕方を変えることにより食生活をコントロールしていく。モットーは、「がんばらないこと」。自分に合った無理のない方法で心身ともに変化を実感することができ、受講生の方々からは喜びの声が多く寄せられている。
 取材の終わりに華奈子さんに今後の展望をお伺いすると、「大好きな半田市や知多半島を中心とした多くの人の『健康意識』が高まってほしい。当時の私がそうであったように、心と体が健康になることで、周りとの人間関係が良くなり、人脈も広がり、人生がより良い方向に進んでいく。指導者として自分自身の経験を活かし、お客様を心身ともに健康な状態へ導いていきたい」と笑顔で話してくれた。 
 これから新年度を迎えるにあたり、何か目標を立てたりする機会も多くなるが、「心と体の健康から人生を豊かにしていく」、そのような気持ちで自分自身を見つめ直すのも素敵だと感じた。  (取材:榊原絢美)


【住所】半田市広小路町155-3 クラシティ1F
【代表者】竹内華奈子  
【設立】平成27年2月(創立 平成19年6月)【営業時間】予約制
【定休日】不定休  【TEL】58-4568
【HP】https://yoga-hana.com/  【駐車場】立体駐車場有り



家創りと未来づくり、妥協のないオリジナル住宅を

2021年2月18日(木)

セントラルホーム(株)

令和2年11月、市内柊町3丁目に新しく移転オープンした、「アーキスタジオ grow(グロウ)」は、セントラルホーム(株) が運営する総合住宅・注文住宅メーカーである。以前は、ビルの5階に事務所を構えていたが、お客様が来店しやすく、
立ち寄りやすい店舗を求め、今回移転オープンすることとなった。
 代表の大塚氏は、大府市出身、北海道の大学に進学し、在学中に個人事業で建設業を起業した。しかし、ほぼ人工貸しの孫請けばかりでもっとお客様に近い仕事がしたいと30歳を前に一念発起で名古屋に戻り、100名ほど社員がいる住宅メーカーに
営業職として就職。当時はただがむしゃらに働いた。自分にできることからまずは人よりもやること、その姿勢で常に全力
で仕事に取組み、その姿勢を買われ、入社2年で取締役、34歳で専務となった。その折に、親しかった不動産会社の社長に「新しい住宅メーカーを設立したいので社長をやってほしい」と誘われ、一から住宅メーカーを立ち上げた。ここでもまた全力で仕事に取組み、3年で軌道に乗せた。その経験を経て、いよいよ独立、この半田の地で同社を平成27年7月に設立し、今年で6年目を迎えた。
 同社では、デザイン、性能、価格、すべてお客様の要望に合わせた家創りをし、徹底した本物の注文住宅を実現している。同社には営業の専門職はおらず、最初のやり取りから最後の引き渡しまで建築家とコーディネーターが担当する。直接要望を聞いたうえで建築家が図面を作成、予算にあった仕様をコーディネーターが提案、納得いただけるまで打ち合わせを重ねる。その後、建築模型を製作し、平面図面だけでなく立体的に建物を見て、すべてに納得いただけたら契約、着工となる。契約後に金額が大きく変動しないように、すべてを決定してから契約を行うシステムで安心した家創りを応援
している。
 「お客様第一主義」と「サプライズ」。大塚氏に仕事をする上で気をつけていることを伺うと、こう答えた。常にお客様目線、お客様の立場に立って物事を考え、自分がお客様だったらどう思うか、どうしてほしいか、どう感じるかを自分の考えの物
差しにしているそうだ。また、お客様のために商品を探す、調べる、交渉する等、見えないところで日々努力することを惜しま
ない。今の注文住宅の多くが、建てやすいプランやモジュールで設計をし、決まったメーカーの商品を決められた中から選ぶ、量産型の住宅になっているのがほとんどだ。だが、同社ではお客様一人一人の要望をしっかりと聞き、その要望に近い
商品を選定している。それは、一般的な有名メーカーだけではなく、無名メーカーの商品や海外から輸入した商品に至るま
で、幅広くチェックする。その中からお客様の要望に合った商品を提案できたとき、それがサプライズとなりお客様の喜びとなる。自分の努力が喜びになる仕事であり、やりがいを感じると大塚氏は話す。
 家を買うことは、一生に一度の大きな買い物である。建てて終わりではなく、修繕やライフスタイルの変化等、アフターフォローも重要になる。建築家やコーディネーターが直接担当することで、一生涯のパートナーとしてお付き合いが可能だ。また、リフォーム事業も展開しており、様々な変化にも対応できる。常にお客様のことを考え、お客様とともに歩いていく同社だからこそできる家創りを今後も支援していきたい。       (取材:濱島千尋)

【代表】大塚雄充  【創業】平成27年7月
アーキスタジオgrow
【住所】半田市柊町3-9-19
【営業時間】10時~18時 
【定休日】水曜日 【TEL】 24-6668
【URL】https://www.central-home.co.jp/

リフォームラボ
【住所】半田市宮本町5-328-1 
【営業時間】10時~18時 【定休日】水曜日
【TEL】 22-1118(不通の場合は、growへお電話ください)
【URL】https://reformlab.net/



年間を通して、神事を務める

2021年1月5日(火)

乙川八幡社

 皆様、明けましておめでとうございます。1年前には誰しも予想だにしなかった、未曾有の災害とも言えるコロナ禍で迎えた令和3年だが、新年の初詣はお済みだろうか。今年は密集や密接を避けて、これから御参りするという方も多くいると思われるので、新年号にあたる本号では、乙川八幡社(入水上神社)をご紹介させていただく。


神社の創建は明らかではないが、「奉再建入水上社一宇」と記された社蔵の棟礼には大永2年(1522年) の文字が読めることから、鎌倉時代より以前の創建が推測されている。また、祀っている御祭神と海辺の立地にあることから、古くは航路安全祈願、現代では交通安全祈願の神社として、また、悪縁切りの神社としても古くから信仰されている。
 神社仏閣が商工会議所の会員となっていることに違和感を覚える方もいるかもしれないが、宗教法人として入会されているケースは乙川八幡社以外にも実は珍しくはない。宮司の榊原好二さんも元々は強い入会動機こそ無かったが、他団体の知人を通じて紹介されたこともあり、「半田市のお宮だから」という何気無い理由で入会されたそうだ。しかし、入会から16年余り経った現在では、「過去には神社の運営に関するアドバイスをしてもらったり、会員同士の交流の中から顔や人脈が広がったと感じる」と話してくれる。
 半田市の中でも昔からの由緒ある社家である榊原家の長男に生まれた好二さん。高校卒業後に大学へ進学し、國學院大學の神職の研修では、基本的な祭式作法の習得をはじめ、数百年続く神社を守り、新しい時代に継承し、発展させるために神職資格を
取得すべく勉学に励んだ。現在では、好二さんは神職の中で神社の長にあたる職階の宮司として、禰宜(ねぎ)と呼ばれる職階で息子の康嗣さん、奥様を含めた他の神職4名とと もに神事に務めている。
 好二さんは乙川地区の他に、成岩地区の氏神様に奉仕したり、阿久比町の一部地区においても宮司として務めている。また、年間を通してみると、新年の初詣に向けた準備や厄年のお祓いの対応にあたる年末年始と、乙川祭を皮切りに各地区の祭が行われる3~5月が最も忙しいそうだ。乙川八幡社ではその他の時期でも、地鎮祭や上棟祭に続く重要な建築儀礼である新宅祭(しんたくさい・にいむろさい)と呼ばれる入居祓や、男女児の七五三詣、赤ちゃんのお宮参り、安産祈願など、様々なご祈祷を受けることが出来る。
 乙川祭と言えば、坂上げと呼ばれる神社への引き込みの勇猛で荒々しい様子から、半田では「けんか祭」として多くの市民に知られる、知多の春祭りの先陣を担う乙川八幡社の例大祭である。昨年は新型コロナウイルスの影響により、乙川祭を含めた半田市内の祭事はことごとく中止に追い込まれてしまった。まだまだ感染拡大の予断を許さない状況が続くが、好二さん自身もエネルギーをもらえると言う乙川祭の、猛々しくも活気溢れる声が戻ることを期待したい。
(取材:齋田哲資)

【住所】半田市乙川殿町97
【代表】宮司・榊原好二 【TEL】23-4321