半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

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全ての小さな命に桜が咲きますように

2022年5月17日(火)

一般社団法人 Dog Rescue HUG

「サクラサク」保護した犬を里親さんに繋げることが出来た時、次の犬生こそ絶対に幸せになるんだからね!の願いを込めてこの言葉で送り出します。「一般社団法人Dog Rescue HUG SAKURASAKU(ドッグレスキューハグ サクラサク)」会社につけるにしてはちょっと長い名前にはそんな切実な思いが込められています。
 当法人は、捨てられ、虐待され、生きる事を人間に奪われかけた保護犬と呼ばれる犬たちを、保護して里親につなげる活動をしています。最近ではメディアで保護犬が取り上げられる機会があり、保護犬を家族にという選択肢を選んでくださる方もいますが、まだまだ周知されているとは言えないですし「犬を飼う」という一言だけでも人それぞれの考え方があります。辛い犬生を送り、要らないと言われてしまった犬だからこそ、当法人から譲渡する際には厳しい譲渡条件(家族構成や年齢、住居状況をお聞きした上で、お見合い、自宅の環境チェック、お試し期間等)をもうけさせていただいています。それはその子を絶対に幸せにして欲しいからです。「サクラサク」の思いを里親さんにも一緒に持ってほしいからです。
 10年ほど前、引っ越してきた際に放置され怒鳴られ蹴られている犬を見てしまい、飼い主さんに待遇改善の話をすることから私の保護活動は始まりました。1年以上関わりましたが、結局飼い主さんは改善してくれませんでしたが、その子を救い出すことが出来ました。その他にも、ご飯や水がほとんど無く排泄物の片付けもされず、短い鎖につながれっぱなしでネグレクトされている犬が沢山いることに気がつきました。「きちんと犬のお世話をして欲しい」とそれぞれの飼い主さんにお願いしても、怒鳴られたり、石を車に投げつけられたり、棒を持って追いかけられたこともありました。個人では取り合ってもらえないならと2013年に保護団体を設立し、昨年に一般社団法人として登録して今に至ります。一般家庭からのレスキューは解決まで時間がかかり年単位になることもありますし、すべてが解決できるわけではありません。こんなネグレクトされている犬がいると通報いただくこともありますが、通報者さんに情報収集や働きかけで動いていただくことも多々あります。
 迷子や飼育放棄、飼い主の死亡、虐待などで行政に保護された犬たちは、動物愛護センターに収容され、1週間の猶予期間後に選定
(協調性、攻撃性、咬み癖、病気等の有無、年齢)を受け、合格すれば動物愛護センターから里親へとつなげられますが、不合格だと殺処分が待っています。もし、飼い犬がいなくなってしまったら、帰ってくるのを待つのではなく動物愛護センター知多支所(半田市)に連絡してください。元気な子でも、交通事故などで骨折してしまえば1週間で殺されてしまうかもしれません。
 当団体は、愛知県登録の協力団体でもあるので、殺処分対象の子を動物愛護センターから引き取ることもしていますが、病老犬は里
親希望者もほとんどなく、団体のシェルターで終生お世話する覚悟です。一番の新入りは3月に動物愛護センター知多支所からレスキューしたチワワの男の子で、推定10歳、心臓疾患を持っています。とてもフレンドリーなので、前の飼い主さんに可愛がられていたのかもしれません。じゃあ、何故今、10歳にもなってココにいるのか。棄てるなんていうのは事情がどうあれ論外ですし、迷子なら何故捜してくれないのか、お世話していると「今まで辛かったね。ごめんね」という気持ちがあふれてきます。この子を不幸にしたという、人が犯した罪は人が償うしかありません。誰かがやらなければいけない事、それを私たちがしています。短いかもしれないこれからのこの子の犬生ですが、幸せにしてくれる里親さんが見つかるのを願っています。
 多くの方々に支えられ今までに280頭の子たちを保護してきました。ケージに入れて閉じ込めたりしないで一般家庭と同じ環境で生活
して欲しいとの思いから、隣の空き家を借りてシェルターを作り、メンバーやボランティアさんと一緒に、日々保護した犬のお散歩や手作り食の介助、投薬などなどのお世話をしています。ご協力くださるトリミングサロンさんや提携する動物病院もあります。お世話の様子は中日新聞に掲載されたり、テレビの密着取材や生放送などで放送されています(一部YouTubeでご覧いただけます)。
 次から次へと不幸な命が目の前に現れ、終わりが見えません。特に病老犬を抱える当団体では医療費が嵩んでしまっています。この終
わりのない保護活動を継続していくために、寄付だけではいつか活動が出来なくなってしまうとの危機感から、一般社団法人となり事業を始めました。通常ペットホテルでは預かってくれない老犬や病気の子を日中の間お預かりする「デイサービス」や、ペットと一緒に入れる「酸素ルーム」、犬用品や良質のドッグフードを販売するお店(ネットショップあり)「HUG チャリティー SHOP」を立ち上げました。
 それ以外にも月2,000円からのマンスリーサポーター『桜を咲かせ隊』の募集や、シェルターに来て犬のお世話をしてくださる『お散歩ボランティア』を募集中です。病気や障害があって里親が見つけにくい、でもシェルターで頑張って生きている病老犬たち、人のために不幸になってしまった子たちを幸せにつなげるために、ご協力をいただけたら嬉しく思います。こうした活動が無くなるのが理想ですが、それまでは『すべての小さな命に桜が咲きますように』と願っています。

 各種メディアで取り上げられています。 テレビ放送※掲載許可確認済
 ●東海テレビ『ニュースOne』「ドッグレスキューハグに密着 不幸な犬を救いたい」
  https://youtu.be/YXzrI9l_IE0  ●東海テレビ『ニュースOne』
  「ドッグレスキューハグ密着第二弾 老犬たちの涙」
  https://www.youtube.com/watch?v=LElwCG2_P0I

 
塚本 恵さん(愛知県動物愛護推進員) 
■知多郡武豊町壱町田184‒50   ■TEL:84-3999   一般社団法人代表理事(愛知県動物愛護推進員)
■ わんこのデイサービスHUG ~共に暮らす家~https://dayservicehug.com/
■ ネットSHOP HUGオリジナルグッズなどが購入出来ます。 https://dogrescuehug.theshop.jp/
■ 継続寄付プロジェクト マンスリーサポーター『桜を咲かせ隊』募集!https://readyfor.jp/projects/hug-sakura-supporter
■ ボランティアスタッフ【常時募集中】 https://dogrescuehug.wixsite.com/sakurasaku



エネルギー100%でフル回転

2022年4月25日(月)

(株)武田工業所  取締役 曽根香奈子さん

年末の家族会議で、病に倒れた父の会社を一番行動が自由になる私が継ぐことに決まり、暮らしていた倉敷から4ヶ月の長男と戻ったのは、2010年の1月でした。リーマンショック後の大変さ、仕事のことも何も分からず入社し、お客さまから何か言われれば泣いてばかりでした。今ではどんな場面で、どなたとお会いしても平気ですがね(笑)。祖父が興し、父が育てた会社を守るために身内が継がないとと、ベッドにいる父から指示を仰ぎ、目の前のことをこなすことに必死でした。家族総出でフル回転し、私はひたすら現場に顔を出し、いつも動いていました。分からないことは知りたい。知るためには動くことの繰り返しで、止まっていられないタイプのようです(笑)。従業員やお客さまから何か問われても分からないので、知るためというよりは動いていないと怖いというのが、あの頃の私だったかなと今は思います。
 当社は請負を主とした製造業に携わり、製造のスペシャリストたちが在籍しています。今でこそ女性社員が38%を占めますが、やはり男社会です。父は現場、経理、労務等、全てを管理し指導できるカリスマ性を兼ね備えた人で、尊敬をしています。そのような力のない私は会社を回すために、仕事を各部署に振り分けようと頑張っています。
『香奈ちゃんが言うんなら、やるしかない』と社員が思っていただけているのなら嬉しいですね。入社して12年になり、現在は社長である父の下で姉が事務担当、私が労務管理全体を見ています。
 10年前、会議所さんの創立記念日事業の優良従業員表彰式に出席したことで、人生が大きく変わりました。懇親会があったので「お腹空いているから食べていこうかな」と思ったんですね。その時、隣にいらした方の縁で半田青年会議所(JC)に入りました。どういう団体かも知らなかったのですが、入会を即決しちゃったんですね。2人目の子がお腹にいたので「産み終わったら入会します」と言って、入会したら3人目が出来て(笑)。スリープしている間に投げやりになってしまった時に、2人のメンバーから「犠牲なくして成長はないよ」「2歳の子どもがいる女の人なら、オレだったら家にいて欲しいな」と言われました。女の人ならという言葉に火がついてしまって(笑)、お母さんだって社会に出てもいいんじゃないの?と思いました。犠牲なくして~と言われた時には、このまま30代をのらりくらり会社のことだけやって、泣きながらいていいのかと考えて・。会社も同じでしたが、全部知らないと分からないからと、スイッチを入れて2015年は全JC活動に参加しました。一滴もお酒を飲めませんが、宴席も宿泊を伴う行事にも参加しました。自分が成長しなければいけない。そのためには、ひたすらJCをやるしかない、それが会社のためになると思っていました。
 理事長のお役目をいただいた2019年は、日本JCがSDGsを推進する1年でした。半田も日本と同じ動きができればと2018年に『2030SDGs』というゲームのファシリテーターの資格を取り、理事長になったらゲームをあちこちで開催し、地域に浸透させようと先頭を切って動きました。理事長を退任し、私自身、持続不可能になってはいけないと(笑)『一般社団法人SDGs design』を立ち上げました。JCの定年は40歳ですが(今年12月に卒業)、それからスタートするのではなく、今!JCをやりながらでもできる!というのを示すことができれば、たくさんの人たちにも、背中を見せれるのではないかと思いました。色々な団体でSDGs活動を行ううちにのめり込んで行きました。もう一度学校の教壇に立てるかなとも思ったんですね(結婚前は武豊高校で非常勤、岡山で常勤の体育教師)。今では小学校から高校まで行く機会もあり、SDGsの視点で会社の取り組みを講演をして欲しいとの依頼を受けるようにもなりました。
 今でも子育ては母の力を借り私は仕事とJC、主人は経歴を活かして『HAPPINESSサッカースクール』を運営し、サッカー選手の育成をしています。家族という最小単位の中で尊重しあい、子どもが当たり前に育つことが親の責任と見守っています。実は、主人は私より面白い人材と密かに思っています。誰も犠牲にしないと頑張っていますが、「子どもは家にいて欲しいと思うよ」と、言われた時に、「私はその道は選んでないな」と思ったんですね。だからと言ってお母さん、嫁としての手は抜いていません。多分(笑)。どうやってやりくりしているのかと聞かれることがありますが、全てに100%のエネルギーを使うことだと思っています。そうすることによって、信頼や信用を得られるのではと考えます。
 家族は主人と3人の男の子、会社、JCでも男性が大半を占め、違和感なく男社会で生きています。そんな中で、JCの理事長になった時に女性初と言われ、初めて男女を意識しました。特別ではないけれど、女性であることはある意味ラッキーで、箔を付けていただき、良くも悪くも利用できる部分もあり、組織の名前も売れるという経験をしてきました。女性らしさは拭いたくはないけれど、「女はこうだよね」と言われるのでななく「曽根さんだからこうだよね」と言っていただけたら嬉しいですね。 いつもがむしゃらに突っ走っています「武田工業所の曽根さんって最低だよね」と言われないためでもあり、私がちゃんと会社を守れていたら、子どもも守り、遠回りしながらでも両親に恩を返していけるのではないかと思っています。今日もフル回転です。

■ 半田市大伝根町2-5-1   ■ TEL:29-7301  
https://takedakogyosho.com  
■ 半田青年会議所(国際青年会議所出向)  
■ 一般社団法人SDGsdesign 代表理事 SDGsビジネスコンサルタント
 



プロの白髪染め技術をもっと身近に!手軽に!

2022年3月14日(月)

(株)アイエイト 白髪染め・ヘアカラー専門店 ハハカラー

高蔵高校2年生で将来を一緒に夢見た『運命の人』ともいえるクラスメイトと出会った。生まれた病院が一緒。近頃は「兄弟ですか?」と言われることもあり、奇縁を感じている。だが僕は高校卒業後は大学、彼は美容関係の仕事に進み環境が異なった。大雑把で飽き性の僕、几帳面で根気強い彼と性格も真逆だが、高校卒業後も週に1度くらいで会い、ご飯を食べて彼の好きな銭湯でのぼせてしまうまで、僕たちの夢『ふたりで何十年と続くような大きな会社を作る』を語り合った。ざっくりとした考えだが、お客様には喜んで頂けるサービスを求めやすい価格で、働く人には適切な賃金と働きやすい職場環境を提供することが重要という結論に達した。
 とは言え、何をしたら良いのか、僕たちに何が出来るか見当が付かなかった。ある日、「最近白髪染めのお店が多いよ」と父が何気なく言った。時を同じくして祖母から「白髪染めのお店に行ってるが、予約がなかなか取れない」と聞いた。25歳の僕たちはそういう業態の店があることも知らなかった。興味をもって色々調べていくと魅力的な業態だった。店舗数が需要に追いついていないことも分かり、『鉄は熱いうちに打て』とばかりに、東海圏にフランチャイズ展開をして市場を獲得しようと、半年ほど構想を重ね、沢山の方に力添えを頂き、昨年7月17日に生まれ育った半田市宮本町に1号店をオープンした。
 店名はお母さんのような暖かさ、安心感で白髪のことは何でも任せて頂けるお店に、と願いを込め『ハハカラー』とし、カラーに特化することで最高品質のサービスを素早く、リーズナブルにご提供することをコンセプトにした。白髪は約1~2カ月、早い方では2~3週間程で生えてくるので、誰もが白髪とは一生お付き合いをしていかなければならない。そんなお客様の白髪に対するお悩みをちょっぴりお手伝いが出来たらと考えている。だから1ヶ月に1回、無理なく通っていただけるような価格設定(天然オーガニックスタンドカラー/部分染め・1,260円、根元染め・2,350円、全体染め・2,800円(税込))とし、頭皮に優しく、低刺激、無臭の3拍子が揃った国産・国内最高品質のカラー剤を使用。施術時間は家事、お買い物の合間にも気軽にご来店いただけるよう最短40分に設定した。よく「価格が安いけど大丈夫なの?」と聞かれるが、一般的な美容室と違うのはカット・パーマの施術は行わず、細かい業務作業を簡略化し、各種材料を大量仕入れすることでコスト削減を図った。
 『セルフブロー方式』はお客様ご自身で直接プロユースのドライヤー、アイロン、コテに加え美容室でしか販売されていない各種オイル、セット剤を体験して頂ける場とした。月毎に商品が変わったり「え!?こんな有名な物まで!?」と驚かれるような物を置いている。ご来店の際はお好きな物を自由にお試しを。
 美容師の施術、この点も大きなポイントと思っている。構想段階で美容師免許は取ったけれど、結婚後に仕事と家庭のバランスが取れず第一線から退いている『休眠美容師』が多いことを知った。実際に働いている人より、休眠している人の方が多いという統計もある。そういう人たちをプロのカラーリストとして現場に復帰するお手伝いが出来ればと思い、家事や育児の合間にも気軽に働けるよう自由なシフトを組み、楽しく余裕を持って仕事をしてもらっている。お店のオープンから一致団結しているので、スタッフは仲が良くて、店の雰囲気も和やか。「お客さまに満足していただき、もう一度来たいと思ってもらえるような施術をしたい」と、スタッフは丁寧な対応を心がけている。2月1日からは新たなキャンペーンとして新規のお客さまに白髪染めの根本・全体染めを1,980円均一で提供している。ぜひ、プロ技術で抜群の仕上がりを体感して頂きたい。
 僕たちは美容師ではないので、お客さまのカウンセリングを担当してスタッフを支えることくらいしかできないが、オープンから沢山
のお客様にご来店頂けるようになり、夢の第一歩を踏み出したのかなと思っている。
 ここまでやってこれたのは父親の力が大きいと思っている。僕は今、家業とお店の運営という二足のわらじを履いているが、高校生の頃から起業をするという夢を見たのは父の影響が大きいと感じている。折に触れ、「社長は、こうでなくてはいけないよ」と、経営者たるものの道を解き、商売の楽しさ、、苦労も叩き込まれた。時には大声でケンカしたり、父に反抗して泣き叫ぶことがあったが、そういうことがあったからこそ、今の僕があると振り返ると感慨深い。
 父は会長として僕たちを支えてくれているが、父と親友と一緒に始めた初めての会社。大切に育てていこうと思っている。父はハングリー精神に溢れ、いつも上を上を目指している。僕は石橋を叩き切ってから大丈夫!というタイプで、父とも真反対。そうだからこそ、この会社を大きくして、父を納得させてやろうと思うところがちょっとある。それが親孝行にもなるかなとも思う。
 有難い事にオープンから間もないにも関わらずフランチャイズ店として協力したいというお話を頂いており、今年度にもう1店舗出店する予定。僕としてはスタートとしては及第点かなと思っているが、父を見習い、さらに上に向かっていきたい。今後5年間で、東海圏で20店舗の出店が目標。
 これからも僕たちの夢に向かって、若さを武器に突っ走りたい。頑張れば結果はついてくる!
 


細川 凌太郎さん 


■ 所在地/半田市宮本町5-329-5 1F  
■営業時間/8:30~19:00(18:30Last) ■定休日/年中無休

■ TEL/0120-814-130  ■
HP/https://haha-color.com



変化の厳しい社会を生き抜く力を

2022年2月10日(木)

(株)ユープロテクト 榊原浩子さん

人生何が起きるか分からない、とつくづく感じています。私は小学校教諭の定年を控えて次の人生を考え、娘も起業を考えていた頃で
した。娘と私は別、一緒に何か始めるという発想はありませんでした。3年ほど前、娘の「起業するなら教育関係で始めようかな」の一言で、教育なら私も協力できるかもしれないと思ったんですね。そこで私の想いを娘に話したところ娘も賛同してくれ、2021年の4月『体験型学童スクール アナザ・ハウス』を開校することを決めました。先ずは40年近い教諭生活の中で、学習指導要領に制限され、出来なかったことを実践しようと思いました。私は共働きで子ども2人を育ててきましたが、両方の両親が子どもたちをみてくれ、あまり苦労していないんですね。そのお返しというと変ですが、今は子育てをしている方は母親に限らず色々な方がいらっしゃいます。そういう子育てを頑張っている方を支援したいという想いでサービスを構成しました。勉強だけを教える塾ではなく、安心安全な預かりと体験・探求型学習プログラム、STEAM教育と習い事(アナハ塾・英会話・ロボットプログラミング・そろばん・ピアノ・習字)が一つになった新しいスタイルの学童スクール(小学生対象)とし、名前の通り、『もうひとつのお家』として過ごしていただけたらと思います。
 実は教諭の頃は、勉強の点数が良いことが良いと思っていた時期もありました。それは大切な要素ですが、これからの人生を生き抜く
には、目に見えない非認知能力を伸ばすことがかなり重要になってくると考えています。子どもは人生経験が少ないから気づかないだけ
で、自ら考える力・学ぶ力・伝え合う力・人と関わる力を持っています。その力を引き出すには、色々な体験を通して得意なこと、苦手なこと等、自分を知ることだと思うんですね。そして『なぜ?』『どうして?』という言葉を投げかけることが大切と思っています。子どもは与え方ひとつで、いくらでも力を発揮します。
 そのお手伝いができればと、お預かりしている間に私なりにできること、情操教育を核とした質の高い体験・探求型プログラムを考案・実践し、来年度からは理数教育に重きをおいたSTEAM教育も導入します。実地体験=感動体験と考え、様々な体験で感性を豊かにし、課題を見つけ、課題解決をするために行動し、解決していく力を身に付けます。ブレインゲームなどを通じて楽しく遊びながら記憶力・分析力・集中力を高めます。また、芸術に触れ(今月の作曲家と画家を決めて学びます。お迎えの車中はクラシック音楽を流しています)情操を豊かに育み、想像力を高めます。こういうことはなかなかご家庭では出来そうで出来ないことだと思うんですね。そういうことでお役に立てれば嬉しいですね。
 体験・探求型学習プログラムの一環として小学1年生のお子さんが『SDGsって何?』というテーマに取り組みました。興味をもってもらえそうなことを投げかけ、『なぜ?』という疑問から始まったのですが、きちんと目的を与え、私も真剣に勉強して的確な助言をすれば子どもは一生懸命に考えます。完成度の高さに、「先生がやらせているんじゃないの?」と言われてしまいましたが、心外です(笑)。それほど、子どもは能力を持っています。
 あれもしたいこれもしたいと、色々考えることが好きなので、どんどんん新しいプログラムが出来上がっています。音楽鑑賞や理科実験、造形活動、絵画活動・遊び・スポーツ、読み聞かせなど行う『アナハタイム』を楽しみながら企画しています。星座を学び科学館でプラネタリウムの見学もしました。半田市内の施設に出かけ、半田を知っていただける機会になればいいなと思っています。色々なことを楽しく続けていくことが大切だと思っています。
 今までは普通の親子関係でしたが、ここでは娘の弥優(みゆ)さんは経営者、私は実務担当です。、私の想いが先走ってしまって、弥優さんからダメ出しをされることがあります(笑)。経営者としてきちんと先を見る目を持ち、しっかりしていて見直しました。私の娘じゃないみたいです(笑)。弥優さんが教育関係で始めたいと言った言葉からの人生ですが、そういう機会を与えてくれたことは嬉しいことです。その感謝もあって、後進の育成が私の役割だと考えています。 
 楽しくて仕方ない毎日で、四六時中何が出来るかな、何をしようかなと考えています。確たる趣味は持っていませんが、趣味とはこういうことかと感じています。改めて私は子どもが好きだと感じました。今まで出来なかったことが出来るようになる、その瞬間を見ることは感動です。これからもそういう場面に遭遇出来るような、子どもの可能性を引き出し、伸ばす場所であり続けたいと思います。
 
(株)ユープロテクト
体験型学童スクール アナザ・ハウス  〜もうひとつのお家〜  榊原 浩子さん 
■ 所在地/半田市宮本町3ー217‒21セントラルビル1F   
■営業時間/平日 授業後~19:00 土曜日 8:00~19:00 長期休暇 8:00~19:00 
■ TEL/89-7288  ■ HP/https://another-house.com 
 
(株)ユープロテクト
STEAM教育・・・
Science(科学)、Technology(技術)、
Engineering(工学)、Art(芸術・教養)、
Mathematics(数学)の5つの単語の
頭文字を組み合わせた造語



農家の大地からお客さまの大地へ

2022年1月25日(火)

テーラ・テール 竹内 小百合さん 

 私と母(会長)のパンとの出会いは、ちょっとした一言から始まりました。パン好きの母の友人のビルのオーナーから、「このビルにパン屋さんが欲しい」と、半田市内でフレンチレストランを経営していた母が声をかけられ、2013年に高岳(名古屋市東区・本店)にお店を出すことになりました。私はフラワーデザイナーとして働きながら、少しずつお店を手伝うようになりました。そのような中で徐々に、生まれ育った地元にお店を出したい、と思うようになり、2020年8月に2号店としてここをオープンしました。コロナ禍の真っ只中で不安もありましたが、そういう時だからこそという想いが強かったですね。コロナ禍の中であらゆる行動が制限され、私自身も自由に動けない苦しさを存分に感じていました。そんな中でも、3食きちんと食べるんですよね(笑)。食べることは楽しくて大切なことと改めて実感しました。色々な制約の中で暗くなった世の中をパンを食べることで、美味しい!と一瞬でも明るい気持ちになれたらと願い、皆さまが心休まる場所になればという想いを込め、お店を作りました。非日常を意識した空間にこだわり、高い天井とおしゃれな商品棚、外からたっぷり陽が差し込み、開放感あふれる店舗にしました。
 経営理念は『自然に優しく、地球に優しく、人に優しく、楽しく仕事をする』ことで、その想いは商品に表れています。国産にこだわった小麦粉、フランスのオーガニックのチョコレートなど、添加物、保存料を極力排除した原材料を使用しています。新鮮なうちに召し上がっていただくために、ちょっと小さめの食べきりサイズです。そしてビジュアルにもこだわり『カワイイ』を追求し、食べるだけでなく、買ってから食べるまでのドキドキ感も大事にしています。『カワイイ』パンをSNSにあげてくださるお客さまが多く、関東・関西地方からもご来店いただき、SNSの力を実感しています。(通販でも日本全国にお届けしています)
 オープンして分かったことですが、半田へから本店にお買い求めにいらっしゃっていた方も多く「近くにできたので嬉しい」という声もお聞きしています。ショーケースの中のパンを宝石のように扱い、お客さまとの会話を大切にしながら、その日のお客さまのシーンに合ったパンをお届けしています。当店のパンは、お手土産としての需要も多く、経営者の方や営業マンがご挨拶がわりに、また、ご自分へのご褒美パンとしてなどでお買い求めになられる方が多いようで、「箱に入れてください」と言われるお客さまもいらっしゃいます。パンはお皿やフォークを使わずに、その場でそのままでお召し上がりいただけるので、気を遣わせることなく、さり気なく差し入れができます。
 オーガニックの大粒なぶどう三種類をラム酒に漬け込んだ『ぶどうパン』も人気です。ぶどうを食べているような食感で「ぶどうパンは嫌いだったけれど、食べられるようになった」と言われるお客さまもいらっしゃいます。原材料のぶどうやチョコレートなど、本物の味を味わっていただけたら嬉しいですね。
 私は海外へ一人旅に行ったり、自然とふれあうことが大好きです。何か始める時は不安よりもワクワク感が大きいですね。新しい取り組みとして、老舗のお弁当やさん(松浦商店)とコラボしてカレーパンを作ったり、『旅するterre à terre』としてキッチンカーでイベント会場に出かけることも始めました。最近、粘土で作った見本用のパンを娘が使って遊び始めたのを見て、これらのパンで『ままごとセット』を作ったら、子どもたちが遊びを通してパン屋さんになることを夢見たり、食べることへの興味を持ってくれるかなぁ、と想像するだけでワクワクしてきます。今後、販売を予定しています。
 思い返せば、祖父母が作った野菜を食べて育った私は、一人暮らしをした時に初めて買い求めた野菜を食べて、味の違いに衝撃を受けました。祖父母の美味しい野菜を今まで当たり前に食べていたことが、すごく贅沢で幸せなことだったと気づき、食の質の大切さを実感しました。その想いが私の原点になっています。
 店名はフランス語で『大地から大地です。私たちは『農家さんの大地から、お客さまの大地へ』つなぐ架け橋になりたいと思っています。


■ 所在地/半田市庚申町2-27-1  
■ 営業時間/9:30~ 売り切れ次第終了 ■ 定休日/水曜日
■ TEL/59-0076  ■ http://terreaterre.info/  
■ instagram terreaterre.official
■ 名古屋高岳店/名古屋市東区泉3丁目28-3 B1F