半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

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ダンボールの新たな価値を創造

2021年7月29日(木)

トミタパックス(株) 冨田 敬子さん

創立はクルマ社会元年と言われている昭和30年(1955年)です。以来、66年各種ダンボールケース等(自動車関連・電動工具等向)の製造販売を社業としてきました。創業者の父が亡くなった後、母(現会長)、6年前から私が代表を務めています。私は大学卒業後にプログラマーとして働き、当社に経理・総務担当者として入社したのは27年ほど前です。会合等に参加しても女性が1%くらいで男性が多い業界ですが、皆さんから気遣いしていただいて(笑)、お取引先さまや社員に恵まれ、社長業を務めています。
 『多品種・少量・短納期のトミタパックス』として時代に的確に対応し、数千点にも及ぶ包装物流資材をジャスト・イン・タイムにお届けしていますが、2年ほど前からダンボールの新たな価値を創造しようと取り組みを始めました。その頃、車の自動ブレーキの導入や電気自動車が普及し、クルマ業界の革命的な変化に危機感を覚えました。例えば電気自動車はエンジン車と比較すると部品数がとても少なく、その部品を入れるダンボール箱を製造している当社にとって大打撃になりかねないからです。今までダンボール製簡易トイレ『たすけくん』や同シリーズの防災用のダンボールベッド等を製造販売していますが(半田市・東海市・浜松市に納品)、客幅と営業領域を拡げていくことで、新たな活路を見出そうと考えました。
 そこで若い社員を中心に新規事業グループを立ち上げ、遊具『punnyほいく』を開発することにしました。保育士さんたちが苦労して牛乳パックやダンボールを集めて、遊具を作っていることがヒントになりました。ダンボールは95.5%はリサイクルされているリサイクル優等生で、表面は柔らかく、使い方により耐圧強度が高く頑丈な遊具ができます。
 モノを作ることが好きな社員がいて、発想がドンドン膨らんでいきました。最初は何が出来るんだろうと思っていましたが、色々な遊具が出来上がっていくとみんな楽しそうで、私は社員の熱意に引っぱられている感じで(笑)。
 遊具の販売前は、近隣の保育園や支援センター等で使っていただいて、ご意見を聞いています。「ここをこう直して」「4~5人入れるおうちが欲しい」等、色々な声が届きますが、出来るだけご期待に沿っていきたいと思っています。ご要望の中で特に取り組みたいのがダンボールの迷路です。お子さんは迷路が大好きですが、発売されている迷路は高価です。作り方を工夫して価格を抑えて販売できないかと考えています。木材、プラスチック、スチール等で作ってきたモノを、ダンボールでと考え家具作りも視野に入れています。まだまだ遊具の分野は知名度が低く売上比率も小さいのですが、自分たちで考え作るのは楽しいですね。
 この新規事業がスタートして、求人に応募してくる年齢層が若くなりました。また、工業製品の場合は、当社が作る包装材について最終消費者からの声が届くことはないのですが、遊具の場合はダイレクトに反応が返ってくるので、社員もやりがいを感じているようです。社内の雰囲気も明るくなったように思います。販促をしようと休日には半田赤レンガ建物とイオン東浦で定期的にイベント『ダンボールランド』を開催しています。先日はアニメで人気の刀をダンボールで作るワークショップを開きお子さんたちに大好評でした。私も搬入や搬出を手伝い、時には店番をしながら楽しんでいます。
 この4月からはさらに新しい活路を見出そうと、ダンボール用のインクジェットプリンターを導入しました。カラフルな箱を少しだけという個人や商店の皆さまにも、リーズナブルにご提供できます。
 私自身は社員の意見を聞き相談しながら物事を進めていくタイプですが、社員にやりがいを感じてもらいながら育てていくのが使命と感じています。お得意さまは三河地方の企業が多く、知多半島の方々とは余り接点がありませんでしたが、遊具を通して地元の皆さまに微力ながら貢献出来
るのではと思っています。
 多忙な毎日ですが、コロナが終息したら、趣味のバンドでライブ活動を楽しみたいですね。


■ 所在地/半田市州の崎町2 -140(本部・衣浦工場) 
■ TEL/29-3211   



食+ワイン+植物、カジュアルに愉しんで

2021年6月9日(水)

Kitchen Kato 加藤 裕之さん

飲食の世界では体力、気力のある30代位の独立が多いようですが、僕は半世紀も生きてやっとです(笑)。2020年1月にオーナーソムリエとしてレストランをオープンしました。最初にこの業界に関わったのは大学時代、レストランバーでのアルバイトがきっかけでした。そこで接客の愉しさを知ってしまったのですね(笑)。サラリーマン時代に、その恩師から半田でブライダルレストランを立ち上げるからと誘われました。その頃(1990年中頃)名古屋では、美味しい物を食べて結婚式をしましょうというブライダルレストランが流行っていました。生まれ育った故郷で何かしたいと思っていた僕はご縁を感じ、半田に戻って来ました。そこから再び飲食と関わり、一貫してホールスタッフ、ワインソムリエとしてお客さまと接して来ました。
 自分の夢の『理想のお店』を思い描き日々悪戦苦闘の毎日です。経営者になると苦労が絶えませんが、僕が好きな食べること(食)、飲むこと(ワイン)、観る・育てる(植物)に囲まれ幸せな毎日。白い壁にヴィンテージ家具とあふれるほどの観葉植物、白と茶色と緑の空間で、本場のフランス料理と自慢のワインを堪能してください。
 フランス料理は、ちょっと背筋を伸ばしてというイメージがあるかもしれませんが、当店ではビストロチックにカジュアルで、リラックスして召し上がってください。食事は愉しくが一番。お客さまをご案内したらニックネーム〈トミー〉の僕の出番です。先ずはオヤジギャグでご挨拶です(笑)。人は笑うことで幸せを感じ?、リラックスします。そこに美味しいものがあったら最高でしょう。25年ほどお客さまと接していますが、全てのものは人と人でつながっていると実感しています。だから僕はこの空間と時間を提供し、僕に会いに来ていただけるような店作りを理想としています。また、この空間は植物のためにレストランを開くという夢を持っている石井シェフ(食虫植物ウツボカズラの世界ではちょっとした有名人)に厨房は任せています。〈フランス料理ランチ革命〉と称した石井シェフの日替わりランチは、リーズナブルで気軽に食べられ好評です。僕たちも愉しみたいと遊び心を随所に散りばめています。ランチは1410円(前から読んだらイシイ、反対にしたらオイシイ、税込[贅沢っす込み])とか・・。イングリッシュガーデンの中には「どこでもドア」がお待ちしています。
 時にはお誕生日のお客さまにはハッピーバースデイのメロディーに歌詞を替えて、周りに聞こえるくらいの大きな声で歌ってお祝いします。勿論アカペラのサプライズです(笑)。イタリアンレストランのマネージャーとして勤務していた時に、根っからの明るいイタリア人たちが、お客さまを心から愉しませていらっしゃる光景を真近に見て来ました。お客さまと店側の距離をいかに近づけるか、1度目にご来店いただいた時より2度目、回を重ねるごとにお客さまとの距離が近づけば、人とのつながりが出来てくるのではないでしょうか。それには愉しんでいただける空間作りの大切さと、コミュニュケーションでのおもてなしとして、オヤジギャグのオンパレードです(笑)。日々、時世の話題を織り込んだネタを考えています。そんなネタを満載した料理本をいつか作るのが夢です。「あさりを使ったあっさりしたスープ仕立てのお魚料理」の写真にレシピを添えてとか・・(笑)。
 左胸の日本ソムリエ協会発行の「呼称資格認定バッジ」と「くまモンピンバッジ」は、ワインをこよなく愛する僕の宝物です。ブドウを持っているくまモンは、熊本ワイン復興を願って製作されたものです。当店が提供するワインは小さなワイナリーが拘って醸造したものばかりで、希少価値が高く個性的なものばかりです。ワインソムリエとして、そのワインのウンチクを語るより、ワイナリーの想い、育った背景をお伝えして、その風景を思い浮かべながら味わっていただけたら嬉しいですね。
 料理を愉しむ、会話を愉しむ、ワインを愉しむ。愉しみ方は十人十色ですが、味わう人のために時にはちょっとだけ洒落っ気たっぷりのスパイスを加えています。ぜひご来店ください。

■ 所在地/半田市平地町4-174-1(市立乙川東小学校北側) 
■ TEL/89-9777  
■ 営業時間/11:30~15:00(L.O. 13:30) 18:00~21:30(L.O.20:00)■ 定休日/火曜日  
■お子様(小学生未満)同伴の方は別室(個室)がご利用いただけますのでご予約の際にお伝えください。
■アレルギー対応についてもご予約の際にお申し付けください。 
■スタッフ募集中 



フィットネスで、健康・笑顔に!

2021年5月21日(金)

RHフィットネスGYM 24 堀田 美香さん

 身体を動かすことが好きなので、天職と思える仕事に関わり幸せな刻を過ごしています。主人が運営していたジムに私が通ったのが縁で結婚して10年。私はマネージャーとして(苦手な経理をしながら、トレーナー)主人と二人三脚の毎日です。
 独身時代、太り始めてジムに通っていたのですが、産後はもっと太ってしまい(笑)、4ヶ月で10キロほどダイエットしました。頑張って2ヶ月位で10キロ以上痩せられた会員さんもいらっしゃいます。ダイエットプログラム(食事指導とトレーニング)を実践して痩せられた方を何人も見てきましたが、間違った方法でダイエットをされている方が多いですね。食べなさ過ぎも太る原因ですが、正しい知識を身につければ、痩せることは簡単です。そのままの生活習慣を継続すればリバウンドしませんが、そういう意志を持ち続けるのはとても辛いですよね。自分に甘い私にはその気持ちよくわかります(笑)。でも私自身の経験から、痩せることは健康につながる大きな要素と感じています。
 健康志向が高まっている今、フィットネスジムに求めるものも多様です。痩せてカッコよく健康になりたい、筋肉を付けたい(リハビリのために入会され、スムーズに歩けるようになった方もいらっしゃいます)など様々です。コロナ禍の今は元気のない方が多いように見受けられます。日常生活に色々な制限があり、エネルギーが下がっているのではないかしら。そのままの状態が続くと二次被害が生じ、心身の健康が奪われてしまうのではと感じています。会員さんを拝見していると、トレーニング後は身体は疲れていても、心は元気になって帰っていかれます。元気になると気分も明るくなり、自信を持ち前向きになったという声も届いています。突き詰めると健康には、運動と食事、睡眠が大切ですね。中でも運動は精神安定剤にもなり、身体を動かすことでリフレッシュされた経験もあるのではないでしょうか?みんな健康で、笑顔でいていただき
たいと願っています。
 2007年に加圧トレーニングクラブ堀田としてスタートし、2年前に現在地に24時間ジムへと展開してきました。2階はトレーナーとマンツーマンで行うパーソナルスタジオ(予約制)。1階は24時間ジムの会員さん専用フロアです。早く痩せたい、キレイになりたい会員さんの要望に応え、痩身エステ、脱毛器、ハイパーナイフ(LEDで細胞を活性化、痩身効果、お肌のアンチエイジングケアにも期待)などを導入しています。
また、今年からコンニャク米、玄米、黒米をブレンドしたダイエット米『RH米』を発売しました。栄養過多で糖尿病になったり、糖質を下げ過ぎて心の病に罹ってしまった方にお勧めしたい商品です。腸内環境を整え、お腹いっぱい食べても太らないからストレスもたまらないと好評です。
 当フィットネスジムはこの地域で圧倒的顧客数を誇っています。特にパーソナル会員数は県下でも五指に入ります。主人の身体に憧れて入会してくる人も多いようです。(ベストボディジャパン2017北海道大会1位、フィジーク大会、県下2位)体形維持のために強固な意志で自分を律している主人をカッコいいと思い、尊敬しています。
 主人に対して私がフォロー出来るのは食の管理です。「アスリートの妻みたい」と言われますが、それに近いかもしれませんね。グラム数、糖質、タンパク質の計算は欠かせません。私は娘が好きな麺類やオムライスなどを食べていても、主人は私が整えた食事をしています。その意志の強さに感服します。最初、そういう料理を作るのは大変でしたが、元々料理は好きなので、今はすっかり慣れました。制限の多い食生活ですが、お酒が大好きな私たちは週末だけと決めてお酒を楽しんでいます。想像も出来ないでしょうが、主人は娘を溺愛し過ぎて、最近はちょっと煙たがられています(笑)。
 主人は無口で大勢で集まることを好まない、私はその逆で(笑)。不得手な所を補い合っている感じです。そんな色々と異なる私たちですが、想いは一つ、フィットネスを日常として、常日頃から健康のために運動し、身体を動かすことの楽しさを覚えていただけたらと思っています。


 ■ 所在地/半田市昭和町2‐55 ■ TEL/89-6135  
■ 営業時間:2階(パーソナルトレーニング)/【月曜日】18:00~22:00 【火~金曜日】10:00~22:00
 【土曜日】10:00~18:00 【日曜日】定休日 1階(24時間ジム)年中無休 ■ https://www.rh-gym24.com



選択肢を広げ、可能性に挑戦

2021年4月19日(月)

六光スタジオ 吉沢 やまとさん

 小学生の頃から、人生における決断をする際の選択肢を広げるために今何ができるか?と考えて行動していました。大学時代はバーテンダーのバイトをし、様々な人との出会いの中から、その道を極めている人の特異さに気がつき、特に芸術分野の方はもはや別の種類の生き物と感じました。じゃあ自分には何が出来るのか、と考えた結果、筋道を立てて論理的に考えることが好きだったこともあり、ビジネスを極めたいと。ビジネスをするにはまず営業力が不可欠と思い、日本で一番年収が高い会社で身につけようと、そこのグループ広告会社に入社しました。
 最初は全然営業も上手くいかず打ちのめされましたが2年目には年間目標を半年で達成し、3年目には経営企画にも携わるようになりました。先輩からも「もう教えることがない」と言っていただき、会社を辞めるタイミングで中高の同級生から「実家の写真屋を継がないか」と打診されました。もちろん写真が上手く撮れる訳でもなく、何でも良かったのです(笑)が、自分の力で町の写真屋を企業としてどこまで成長させられるのか確かめたかったんですね。6年前なので、大学生でも一眼レフを持っている時代、町の写真屋は斜陽産業と思い、差別化を図ることを常に考えていました。プロとアマの一番の違いは『光を創りだす』ことと考え、独学で照明の勉強をしました。すごく頑張りましたね。
 継承してすぐ、自分の世界観を表現するいわゆる写真家ではなく、お客様の利益を伸ばすための商業カメラマン・スタジオとしての道を模索し始めました。法人を対象に、前職の広告やセールスプロモーションの経験を活かし、営業活動に励みました。同時に他のフリーランスなどとチームを組んで動いていましたが、個人で出来ることには限界があると痛感し、同じように考えるチームメンバー2人と一緒に昨年11月に新たにCMYK(株)を設立しました。今はその会社の取締役です。これから南大高に新たに大きなスタジオも作り始めます。
 主な業務は企業向けプロモーション支援事業、個人向けウエディング撮影事業、学校向けスクール撮影事業の3つです。企業向け事業はちょっとしたホームページ用撮影から駅に出される広告撮影や全国の啓発ポスターまでと、現状では撮影業務が多いですが将来的にはプロモーションなら全て任せていただけるような広告会社として成長したいと思っています。東京~大阪をメインに日本全国、海外からの依頼で各地を飛び回り、日々忙しくさせていただいています。近頃では映像制作案件がとても多くなっていますね。
 知多半島地域で言うと学校関係にも力を注いでいます。例えば今年、卒業アルバムで初めての試みをしてみました。ひとり一人違う卒アルで、表紙を開くと貰った本人のポートレートと、自筆の座右の銘を掲載しているユニークなものです。こんな卒アル見たことがないと学校様・保護者様からも高評価をいただいています。
 僕は人と接する時に素直に。嘘はつかない、そしてほんの少し背伸びをしながら仕事をしてきました。背伸びの度合いが高くて、背筋が寒くなるほどヒヤッとしたことがあります(笑)。でもそういう経験は人を大きく成長させてくれると思っています。毎回、その繰り返しで少しずつ背伸びをして、少しずつ成長していると確信しています。
 芸術分野とは無縁と感じていたのですが、現実には今の仕事はビジネス観点、芸術観点の両輪でバランスが取れていて面白い世界と思っています。今はカメラを抱えながら、あれこれやっていることが多いですが、もっと上流工程から携わる仕事を増やしていきたいと考えています。早く次の世代に今の仕事を任せていきたいですね。
 自分の力・チームの力でどこまで行けるかと、いつも挑戦し走り続けています。これも安定志向の妻と2歳の娘からの支えがあるからと思っています。僕は子育てや家庭のことは基本妻に任せっぱなしです。イクメンとは程遠いですね(笑)。わがままを聞いてくれて比較的自由にやらせてくれる妻には本当に感謝です。
 小さい頃から考えていた「選択肢を広げる」ということ、僕の中では永遠のテーマです。会社の規模が大きくなれば、それに見合った考え方も出来、選択肢も広く増えてくるでしょう。置かれた土壌によって思考が制限されることも多々あるかと思いますが、そういう制限なく自分が本当にやりたいことができた時にすぐに行動できるよう、様々な面で常に準備していきたいです。

■ 所在地/半田市乙川殿町5  
■ TEL/22-6900   
■ 営業時間/9:00~22:00(完全予約制)
■ 定休日/不定休  ■ http://rokko-studio.com



嫁、おもてなししま~す

2021年3月23日(火)

昼下がり酒場 農家の嫁 堀江尚美さん

 するかしないか?迷った時、私にはやらないと言う選択肢はありません。色々な経験は財産になると思い、昨年の10月コロナ禍の中で思い切ってお店をオープンしました。最悪の状況の中で始めたら、これからは良くなっていくだけでしょう(笑)。
 人と関わることが好きで、今までも飲食に携ってきましたが、お店を持つのは初めてで試行錯誤の毎日です。コンセプトは人と人とがつながり、知多のお酒と食材を楽しんでいただける、癒しのある温かいお店づくりです。正真正銘、農家の嫁で(笑)、野菜は新鮮さ、美味しさがウリで、お料理全て手作りです。お酒が好きな私の今一番のお勧めは、甘くてさっぱりしている『サントリーウイスキー知多』に合う和食です。パリパリピーマンや知多豚のドテ煮などが肴として人気です。メニューは旬の素材にこだわり、季節感を大切にしています。イチゴのフルーツサンドを作ったり、自家栽培のロマネスコを使ったお料理だったり、私自身も楽しみながらメニューづくりをしています。仕入れ、仕込み、メニューづくりや事務全般、ほとんど一人でやり、忙し過ぎて思考力の低下や行き詰まることもあります。そんな時は『せっかくやるなら、苦しみながらも楽しみなさい』とアドバイスいただいた方の言葉を思い浮かべながら、どんなことも楽しんで実践していまこれからは地元の日本酒なども取り入れて、色々な食材にチャレンジしていこうと思っています。
 農家の嫁という店名は、スタート当時は気恥ずかしかったのですが、慣れてくるとしっくりいって気にいっています。嬉しいことに嫁つながりで、漁師の嫁とコラボして新鮮な魚のメニューも生まれました。
「嫁、作りま~す」と言ってテイクアウトのお弁当を作ったり、「嫁、おもてなししま~す」お客様との会話を楽しんでいます。今では嫁がキーワードになっています(笑)。
 今の時代、他店との差別化を図ることが大切です。人と人がつながっていけるお店として、色々なことを視野に入れて、商工会議所青年部の仲間にも随分助けられ、色々な情報をいただいています。開店して半年にも満たないのですが、人とのつながりが出来たことが最大の宝と実感しています。これからは、そのつながりをどう展開していこうかと考えています。
 今は夜がメインで男性客が多いのですが、ランチを始めたら女性ともつながれるのではと期待しています。そうしたら嫁つながりで、お料理の得意な方がランチを提供したり、自慢料理を振る舞っていただいたりして、当店を働く場所として活用していただくのはどうかしらとも思っています。子育てを終えて時間が余裕のあるお母さん方で、社会とつながりたいと思う人もいらっしゃるのではないでしょうか。お客さま同士で何か一緒にやるのも楽しいでしょうね。YouTubeを作成したり、イベントを開催したりと様々なことが出来るかもしれません。でもそれを実行することは人を巻き込み、迷惑なことかしらと考えると申し訳なさでいっぱいです。それ以上にもっと頑張ればいいのではと自分に言い聞かせいていますが、弱気になることもしばしばです。色々な情報を発信出来るお店にしたい、それを通して半田が賑やかになったらいいなとも思っています。でも生まれも育ちも半田とは縁もゆかりもない私(西尾生まれ、豊浜在住)が、そんなことを考えてもいいのかしらと心配もしています。先ずは半田の素晴らしさを学び、
出張族のお客さまに半田をPRしたいと思っています。
 お店では嫁で働いていますが、母としては子どもに申し訳なさでいっぱいです。「ママがやりたいなら、頑張って!」と長女が応援してくれた言葉が決め手となって開店したのですが、日々の生活では負担をかけていると感じています。いつの間にか洗濯物が畳んであると、成長したと嬉しい反面、こんなことまでしてくれてと、涙が出てしまいます。女性は家事をするのが当たり前、などの固定観念を持たない主人の協力もあってお店が回っていますが、主人にとってはいい嫁ではないでしょうね(笑)。お店ではもちろん(?)最高の嫁です(笑)。


■ 所在地/半田市広小路町155-3クラシティ1F 
■ TEL/58-8411 
■ 営業時間/(月~金)17:00~22:00 (土)15:00~23:00 テイクアウト承り中。 
■定休日/日曜日・第4水曜日(不定休)
■ 席数が少ないため、予約されることをおすすめします。