半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

会員トピックス
とーくさろん

半田商工会議所 THE HANDA CHAMBER OF COMMERCE & INDUSTRY

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とーくさろん

ジューシーでザクザク食感!

2020年9月1日(火)

アイカラー株式会社 代表取締役  榊原 亜紀子さん

 まさか私が会社を設立するなんて・・・。人生何が起きるか分からないとつくづく思っています。自分の欲しいものは自分の力で買いたいと、子育てが一段落した10年前にハローワークで出会った1枚の求人票が、私の人生を大きく変えました。ある企業の飲食部門がラーメン店を開業する時の経理担当者募集にたまたま応募し、入社しました。そのラーメン店が唐揚げ専門『はっぴ商店半田店』に転向したのが2年半ほど前。その後、社長から他分野に力を入れるために、店を引き継がないかと打診されました。
 社長のお供をして仕入れ先や関係者と会ったり、経理を任せられていたので、多少の不安はあったものの、2018年10月に『アイカラー株式会社』を設立して、11月からスタートしました。全くゼロからではなかったので、運が良かったと思っています。それから2年近くになりますが、経営者の大変さが身に染みています。雇われている時は、ワガママ放題だったなと反省しています(笑)。子育て中もパートで経理に関わっていたこともあり、数字から業績を読むのは楽しいと思っていますが、『人材』に関しては悩むことが多いですね。従業員はお昼は主婦、夜は大学生ですが、スタッフの考えを上手く汲み取れているのか、私の想いがきちんと伝わっているのか、日夜試行錯誤しています。
 社名はカラーコーディネーターとして活動をしていることもあっての命名ですが、一人一人のカラー(個性)を大切にしたいという想いを込めています。今まではある意味、人ごとと感じていたスタッフの個性を経営者として見ると、様々なことに気づかされました。誰もが得意分野を持ち、3〜4ヶ月のスパンで人を見ていかないと、本当の個性は判らないと感じています。特に学生さんは、アルバイト期間は社会に出る前の助走段階だと思っています。その間にその子の個性を引き出し、より自信を付けてもらった後に社会に送り出すことが、私のお役目の一つではないかしらと考えています。そしてスタッフ全員が「ここで働いて良かった!」と思ってもらえるような職場にしていきたいと考えています。
 当店は店名の通り唐揚げ専門店で、テイクアウト&イートインの店としてご愛顧をいただいています。人気ナンバーワンはたっぷりのニンニクと合わせた特製醤油ダレに鶏もも肉をじっくり漬け込み、こだわりの油でカラッと揚げ、ジューシーでザクザク食感が美味しい醤油唐揚げです。(オーダー後に揚げる唐揚げはグラム売りで、1個が約60g。テイクアウトの待ち時間に玉子スープ無料のサービスあり)その他、うま塩唐揚げ、手羽先の唐揚げやとんかつ、また当店オリジナルの唐揚げ弁当も好評です。
 その味とボリュームから、お子さんや男性が常連さんとしてご来店いただき、このコロナ禍の中でも「美味しかったよ、頑張ってね」という励ましの声をいただいています。また、地元の同級生(武豊出身)にも助けられたり・・・。その応援が凄く嬉しく、それに応えていこうと、自分を叱咤激励しながら店頭に立っています。ぜひ、皆さまもお越しくださいね。
 人生無駄なことはないと思って、日々やりがいを感じていますが、時として落ち込むこともあります。そんな時はドライブに行きます。先日は京都の鈴虫寺の『鈴虫説法』を聞きに行き、お守りをいただいてきました。このお守りは願い事が叶ったら、お返しをするのが良いとされているようです。
 私には夢があります。『女性たちの活躍の場所をクリエイトする』という目標を持って会社を設立しました。私自身、仕事に追われ辛い時に、まちで明るくお喋りしている女性たちを見ると『楽しそう、ゆったりする時間があって!』と羨むこともありますが、これからはもっと女性が活躍する時代になってくると思っています。そういう人たちが働きやすい職場を作りたいと考えています。そのために女性スタッフだけの小さな姉妹店を出したいと思っています。
 鈴虫寺にお守りをお返しする。その日が早くくることを願って、今日もスタッフと伴に汗を流しています。




■ 所在地/半田市旭町5-26-1  ■ TEL/30-8215  ■ 営業時間/11:00 〜21:00  
■定休日/無休  ■ http://www.i-color.jp
■ カラーコーデイネーター




AHH!!でおうち時間、楽しく

2020年8月11日(火)

株式会社アニバーサリーホーム  福田 芙美子さん

「えー、夢のおうちじゃあないんだ!」小学3年生の時に戸建住宅に引っ越した時の私の衝撃です。それまで家を建てるために、両親と一緒にハウスメーカーをまわり、こんな夢のようなお家に住めるんだとワクワクしていました。でも実際は過不足ない四角いおうち。その時のショックが私の家に対する想いにつながり、家に関心を持つことになったきっかけだったのかもしれません。
 大学進学の時は何となく、環境問題を学べる化学工学学科に進みました。しかし就活ではゼロからモノを作るものを扱う仕事に興味がわき、大学生活を送った大阪のリフォーム会社に就職しました。その後、帰郷しTOTOのショールームに勤務し、今の会社とのご縁をいただき、2年前に入社しました。ショールームで働いていると、業者さんと施主さまの関係、業者さんの家に対する想いが手に取るよう分かります。ここでなら私の家に対する想いとマッチするのではないかと転職をしました。私はやりたいことをやって自由に生きてきました。その裏側にはワガママがあるかもしれませんが(笑)、ここでもちょっとお願いをし
て(笑)、入社しました。
 当時私は大袈裟に言えば人生の帰路に立っていました。建築の仕事をしたいのに、今まできちんと建築の勉強をしたことはないと焦り、通信制の大学で学び建築士の資格を取ろうと考えていたので、『学校で学ぶ時間を取りたい』と希望しました。入学して3年目、来年3月の卒業を目指して勉強中です。建築士は最初の図面作成から建築確認申請の書類まで、全てが自分の名前で出来ます。責任は重くなりますが、さらにやりがいが生まれてくると楽しみにしています。今はお客さま、建築士の先生と関わり、実務も学びながら勉強出来、とても充実した毎日を過ごしています。
 勉強し始めた頃は「大学時代に始めれば、今頃は建築士になっていたのに」「あの4年間の学びは何だったのか」と考える瞬間もありました。でも周りを見回したら、定年後に自分で家を建てたい、子育てが一段落したのでやりたかったことに挑戦してるという方もいらっしゃいます。そういう方を見て、いつからだってやりたいことを始めればいい。始めるのに早い、遅いは係ないと思い、少し遠回りはしたけれど、今までの経験は全て無駄ではなかったと実感できるようになりました。大学時代には貴重な友人を得、リフォーム会社では沢山の家を見て、ショールームではインテリアコーディネーターとしてなど、様々な学びは今に活きていると感じています。
 当社のコンセプトは『ちょっとカッコイイ家をちょっとお得に』です。そのコンセプトに惹かれて入社をした一因もありますが、カッコイイ家は自慢したくなり、愛着につながると思っています。そうすると家を大切にし、家族でおうち時間を楽しめるようになるのではないでしょうか。私が小学校の時に憧れた夢のおうちであれば、私自身もきっと自宅に愛着が持てたと思うんですね。また、『中庭のある暮らし』を提案しています。周りをグルーっと塀で囲いウッドデッキを敷いた中庭は、防犯上も
安心で、水場を設ければビニールプールも置け、バーベキューも楽しめ多様な使い方が出来ます。時代に応じた提案をし、もっともっと家に愛着を持ち、おうち時間を楽しんでいただけたらと思います。そんな家を私も造りたいと思っています。私の根底には「私とお付き合いさせていただく以上、損はさせません」という想いがあります(笑)。まだまだ至らない点はいっぱいありますが、ぜひお任せください。
 近年、建築業界にも女性が進出し、私も現場で『監督』と呼ばれながら汗を流す毎日です。辛い時や疲れている時には、ついついふてくされたりもしますが(笑)、祖父母が贈ってくれた『笑顔は人生の花』は大切にしている言葉です。「あんたは笑っていないとね」と言われ、いつも笑顔を心がけています。アニバーサリーホーム半田の頭文字は『AHH!!(アハハ!!)』今日も笑って、笑って、ちょっとカッコイイ家づくりのお手伝いをしています。
 
 
■インテリアコーディネーター、福祉住環境コーディネーター2級  
■ 所在地/半田市出口町1丁目211-11 ■ TEL/47-5308
■ 営業時間/9:00~18:00(日曜日 9:00~17:00)  
■ 定休日/水曜日、祝日、年末年始
■ URL http://www.anniversary-home.jp




半田の魅力を楽しくPR

2020年7月15日(水)

特定非営利活動法人半田市観光協会  鈴木 晶子さん

気になると、自分の目で確かめたくて、大学時代にはピースボートで世界一周し、折りたたみ自転車を持って日本一周しました。どこでも眠れ、何でも食べられるので、あちこちに出かけることでたくさんのことを経験できました。色々な所を見て地元に帰ってくると、半田の良さや魅了をより感じることができます。そんな学生時代を過ごす中、父が地元と関わっている姿をずっと見てきていたので、私も生まれ育った半田で仕事をし、生きていきたいという思いが強くなりました。
 半田の魅力を伝える仕事がしたいと漠然と思っていたので、先ずはちょっと修業しようかなと(笑)、卒業後は旅行会社でツアーの企画や手配などをしていました。そしていつか関わってみたいと思っていた『はんだ山車まつり』の準備が始まった2011年に、半田市役所の商工観光課(現観光課)に臨時職員として採用されました。しばらく市役所で観光に関わる仕事の経験をさせてもらい、2年前から半田市観光協会(以下、観光協会)で働いています。
 自分自身も楽しみながら半田の魅力を伝えたいと思っています。観光協会ではやってみたかったことからまず始めてみようと、食べ物を紹介するインスタグラム『ハンダハラペコグラム』を立ち上げました。旅をしていると半田は飲食店が多いと感じます。そんなたくさんあるお店を紹介できたら面白いと思い、お昼ご飯をあちこちの店で食べながら紹介しています。最初は断られたこともありましたが、今では飲食店の方から紹介してほしい、友達の店を掲載してほしいという声や、見てくれている方からあの店に行ってみてほしいという声がかかり、本当にうれしく思っています。市内から4割程度、あとは名古屋、知多半島、三河地域からフォローがあり、食を通じて色々な所から半田に来てくださる方がいるかもしれないと期待しています。先日は「半田に行くんだけれど、何を食べたらいい?」とお尋ねや、「インスタみて食べてきたよ」という報告もあり、スタートして2年経った今、300店ほど紹介してきて、少しずつ認知されてきたのかしらと嬉しくなります。
 今、コロナ禍で多くの業界は苦境に陥っています。いつもお世話になっている飲食店の方たちも、もちろん大きな影響を受けています。そんな時に、テイクアウト始めたんだけど、どうやって紹介すればいいだろう?など連絡をくれる飲食店の方が何人もいて、私たちにできることを、少しでも早くやらなければと強く思いました。
 観光協会は半田商工会議所(以下、会議所)と連携して色々な企画をしています。『はんだ元気プロジェクトAction!』は地域の頑張る力を応援するプロジェクトです。その一環でテイクアウトフードの後方支援活動を行いました。飲食店から「助かった、ありがとう」という声をいただいた時は一緒に泣くほどうれしかったです。いま何が大事か、何が求められているのかが日々変わっていく中で、店から多くの生の声が届いたので、行動に移すことができました。これからも半田の魅力をより引き立て、関わる人々の思いを乗せた活動ができたらいいなと思っています。
 会議所は醸造を切り口にした『醸-KAMOSU-プロジェクト』を展開されています。醸造は半田の大切な文化なので、その魅力を内外に向けて発信していきたいです。例えば、半田でどんな旅をしたら楽しく過ごせるかストーリーを考え、MIZKAN MUSEUMや國盛 酒の文化館を見学後にどんなランチが食べたくなるだろう?というところから『半田すしマップ』を作成しました。会議所や行政、企業や地域の店や人と一緒にプロジェクトに関わり、様々な立場の方からの意見や考え方を日々学んでいます。みなさんと考えながら実現する、とても刺激的な毎日です。
 最近では、今まで経験したことのない緊急事態が発生し、限られた枠の中でどう楽しむのかを探しています。今日の昼食はタイ料理でした。市内の飲食店で世界旅行も楽しいかも!いろいろな楽しみ方の提案ができたらいいなと、テイクアウトランチを食べながら考えていました。
 半田の観光に関わって10年経ち、色々な人とのつながりを感じるようになりました。これをやったら有難迷惑かな、これで良いかなと考えながら走ってきましたが、今は色々な方と相談しながら少しずつ自信をもって動けるようになってきたのではないかと思います。本当に多くの人たちに支えられていることを実感しています。
 大好きと思えるこの仕事と出会えて良かった!半田で生まれて良かった!次は何をしようかな。考えるだけでワクワクします。

■ 所在地/半田市東洋町1−8(アイプラザ半田内)   ■ TEL/32-3264 
■ インスタグラム/handa_harapecogram   ■ http://www.handa-kankou.com/



夢を叶えるお手伝い!

2020年5月29日(金)

(株)山本楽器 Brillante Music Salon 加藤マミさん

4人兄妹の長女として楽器店を経営する両親のもとに生まれました。敷かれたレールを歩くのが嫌で、中学一年には、両親への反抗で全ての習い事をやめた時期がありました。その時に好きだったピアノもやめ、周りには嫌いと言って強がっていましたが、親に聞かれないようにやめてからも内緒で弾いていた記憶があります…。
 中学三年生になった頃、進学について考えるようになり、小学時代に幾つかのピアノコンクールに出場したことを思い出しました。「いい音が出せますね」「曲の持つ感情が伝わってきました」など、審査員より講評をいただいていたことや、合唱祭では伴奏を担当したクラスが優勝したこともあり、音楽への進学の方が私には向いているのではと自ら音楽への進学を決意しました。そして、その気持ちと共に早く自立したいという気持ちも高まり、両親へ「家から離れた音楽高校を受験したい」と話し、再びピアノ教室へ通わせて欲しいとお願いしました。当時のピアノの先生へも連絡をして、反抗期だった自分の事を謝り、再びレッスンをお願いしました。
 中学三年生から再び音楽の勉強をし、ピアノコンクールや合唱コンクール、体育祭の応援団などで結果を残すことができたことで、学校から音楽高校への推薦を頂き、進学することができました。しかし思い描いていた華やかな高校生活とは違い、山の中にある学校で登山や下山など敷地内にバスが出ている中での寮生活、門限もあり自由が好きな私には辛かったです(笑)。
 高校から大学へはエスカレート式だと思っていたのですが、実際には一般受験と同じでした。実技以外は苦手だった私でしたが勉強を応援してくれる友人がおり、無事に第一希望の器楽科ピアノ専攻へ進学できました。
 関東にて7年間の学生生活を無事に得ることができ、その後社会人へ、音楽を通してメンタルヘルス分野に進出を考えていた東京のコンサルタント会社へ就職しました。とてもスパルタな会社で、自分が今までどれだけ視野が狭かったのかと思い知らされ、自尊心を傷つけられた憶えがあります(笑)。人材育成のコンサルタント会社で、企画・営業からのスタートでした。私は今までやったこともない企業に向けた企画書作り、経済も企業も知らない中だったので過酷に感じたのかもしれませんが、必死な日々を送っていた憶えがあります。企業の問題を解決に導く人材育成の会社で、全く違った分野(音楽)から就職した人材は私だけでした。周りからは一番に辞めていきそうと予測されていましたが、同期が45名いた中、女性社員は1、2年で10名皆辞め、同期の女性の中では一番長く3年半頑張れることが出来ました。その間頑張れることができたのは、自分の知らないことを知れるという面白さ、また人間味あふれる社風に魅力を感じ続けることができたからだと思います。
 メンタルヘルス部発足の話が進み始め、会社からの指示で土日に音楽療法の専門学校へ通うことになりました。音楽療法を学ぶ為に行った学校でしたが、そこで幼児リトミックとも出会いました。平日は仕事、土日は専門学校と、休みもなく疲労困憊の日々でしたが、この時期があったからこそ、今の私があります。
 それまでの私は型にはまった音楽教育を受けてきましたが、全身を使って音楽を学ぶ幼児リトミックと出会い、音楽の視野が広くなりました。その時に幼児の無邪気で純粋なところをみたり、おじいちゃん、おばあちゃんの今までの経験や生活の知恵などを聞くことが大好きな私は、音楽でそういう人たちと関わっていきたいと思いはじめました。その後会社の都合によりメンタルヘルス分野への発足の話が無くなってしまい、お世話になった地元で、学んできたものを活かし役に立ちたいと帰郷しました。
 現在は、3歳の娘の子育てをしながら仕事をしています。娘がいるからこそ気づけること、学べることもあり、それが仕事につながっているようにも思います。小さい子どもがいることは、時には大変だと感じることもありますが、協力体制も万全で、楽しみながら子育てができています(笑)。最近、娘も趣味が出てきて共通することは旅行!国内、海外旅行と毎年楽しみが作れて嬉しいです。普段は主人のお母さまが最強のサポートをしてくださり、近くに両親や兄妹もおり、幼馴染みの主人も安心する存在です。家族には感謝の言葉しかありません。
 7年前にピアノと幼児リトミックの教室『ブリランテ ミュージック サロン』を開設しました。教室の準備などで応援してくれたのは祖母でした。現在はピアノ・リトミック・音楽療法で、私を含め3名の講師で、それぞれ得意なことを武器としてチームを組んでいます。そのチーム力の大切さも、関東で学んだことです。子どもの最初の環境を作るのは親、その場を快適にするためには周りの力も必要になってくるのではないでしょうか。立派な花が開花するために肥料や水、太陽が必要になってくるように、私たちは音楽やリトミックを通してお子さんの可能性を見いだし、幸せな人生へと開花するようお手伝いが出来たらいいなと思っています。そして、生徒達が自分の夢を持った時、その夢を叶えられるまで見ていたいという思いでレッスンしています。
 幸せなことに私は音楽を通して、幼児から、おじいちゃん、おばあちゃんに関わりたいという夢を叶えることが出来ました。その間辛いこともありましたが、一生懸命夢に向かって歩いていると、応援してくれる方との出会いがあり、自分なりに精いっぱい頑張っていればそれなりの道が切り開いていけると思います。夢に向かって頑張っている方たちを応援します。

■所在地/半田市大和町1-5 クインテット2階20C(知多半田教室) 半田市花園町1-15-1(花園教室)
■TEL/090-4211-6589  ■インスタグラム/brillantemusicsalon  ■http://brillante.amlive.co.jp
■幼児リトミック体験レッスン開催中(1回500円(税込))




素材・鮮度にこだわり、おいしさ追求

2020年5月1日(金)

焼肉しんちゃん 北村慎一さん

 おいしいものを食べるのも作るのも好き。高校時代に寿司店でアルバイトをしたことが縁で、一旦は企業に勤めたものの、料理の道へと方向転換をしました。慣れ親しんだ(笑)寿司店からスタートし、店を持とうという夢に向けて無我夢中の毎日を送り、気がついたら30年経っていました。それを機に小学校時代から育った常滑で居酒屋か焼肉店を開こうと計画。見回すと常滑の町には焼肉店はないので、焼肉の店にしようと修行先を探しました。私自身もファンで、「間違いのない味」「また食べに行きたい」という評判の高い人気店『焼肉やまちゃん』(知多市)にお世話になることにしました。
 寿司屋と焼肉店は包丁を使うという共通点はあるものの、肉を扱うのは素人で、一から学びました。やまちゃんが開店して50年かけて試行錯誤してきた味とタレ、店舗(無煙ロースター設置)、経営方針等、すべてを修行した4年弱で受け継ぎました。師匠(現会長)の度量の大きさに感謝する日々です。
昨年4月縁あって半田に、やまちゃんを文字り私の名前に因んだ「焼肉しんちゃん』を開店し、メニューもやまちゃんからいただきました。一番のこだわりは、地元知多牛を始め、北海道、九州、群馬、仙台等からの選りすぐりの上質な肉を、一番おいしい状態で提供することです。中でも7割のお客さまからオーダーいただく『しんちゃんステーキ』や『特選肉寿司の盛合せ』はお薦めしたい逸品です。また、特に内臓は鮮度が命で、下処理の仕方で味の違いが出てきます。丁寧な仕事で肉のおいしさを引き出すやまちゃん方式で、下準備に時間をかけています。手作りにもこだわり、キムチ類、タレ、杏仁豆腐などもモチロン師匠直伝です。
鮮度にこだわり、おいしいさを追求し、お客さまに喜んでいただきたいと思うあまり、時として経営者であることを忘れてしまうこともあります(笑)。おいしいものはたくさん食べたいよねと、ついつい手が動いてしまい、お皿には肉を多めに乗せて(笑)。採算度外視で提供してしまうことも度々です。「おいしかったよ、また来るね」という言葉は励みとなり、店をやっていて良かったと思える瞬間です。まだ開店して1年経ったばかりですが、お客さまのご紹介で来店いただける方、はるばる遠方からお越しの方もいらして、経営者として料理人としても至福の時です。師匠や今ではマスターとなって活躍している師匠の息子さん、やまちゃん時代のアルバイト仲間が来店し応援してくれているのも心強いことです。
 モットーは「決して手を抜かず、全て良い状態で出す」です。やまちゃんの味は最高峰と思っています。その味を維持しながら、やまちゃんになく、しんちゃんにしか作れないものを提供したい。そのことばかり考えています。今では仕事が趣味になっています(笑)。そんな思いの中から、その日の仕入れ状況に応じて、肉に合うようなメニューを提供する『本日のメニュー』も誕生しました。ぜひご賞味ください。材料があればお客さまのオーダーにもお応えします。ちょっとしたワガママ歓迎!自慢の味を堪能してください。
 知多半島では焼肉と言ったらやまちゃん。やまちゃんの味を期待して来店される方も多くいらっしゃいます。その期待に応え続けていられることは、私の中で大きな喜びになっています。今はやまちゃんに追いつけ、追いこせですが、いつかは焼肉と言ったらしんちゃんと呼ばれるようになりたいと思っています。その日のために日々、やまちゃんを追求しています。


■所在地/半田市雁宿町1-53 ■TEL/23-8294  
■営業時間/月〜土 17:00〜23:00(O.S.22:30 ) 日・祝 17:00〜22:00(O.S.21:30 ) 
■定休日/月曜日(祝日の場合は火曜日) 
■モバイルメンバーの誕生日・大事な人の記念日にはしんちゃんステーキ(100g)プレゼント。
来店ポイントあり。32席。完全禁煙。